【医師監修】2歳半だけど「喃語しか話さない」大丈夫?喋らない原因は何?

【医師監修】2歳半だけど「喃語しか話さない」大丈夫?喋らない原因は何?

公開日:2020-09-08 | 更新日:2022-05-18

本サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。コンテンツ内で紹介した商品が購入されると売上の一部が還元されることがありますが、コンテンツは自主的な意思で作成しています。

2歳半になるけど…話すのは喃語のみ。
「喋らない原因は何?」
「どうやって発話を促せばよい?」
お医者さんが解説します。

武井 智昭 先生

監修者

高座渋谷つばさクリニック

院長
武井 智昭 先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

2歳児の発話を促すためにできること

2歳半になるのですが、子どもがなかなか話さなくて心配です…。
ママ(困り顔)
先生(男性)
次のようなことを試して、子どもの発話をサポートしてあげましょう。
  • 子ども自身が興味を持っていることに対して、何度も「名前」を教える
  • 物の名前を教えるときに言葉だけでなく動きを取り入れる(差し示す等)
  • 長い文章を使わない
  • 歌や音を取り入れて、覚えやすくする

また、根本的に言葉の発達に影響しやすい「顎」の発達を促すために「食事の際は、よく噛むように指導する」のも良いでしょう。

2歳半だけど「喃語しか話さない」原因

子どものヘルペス

原因① 聴覚に原因がある

先生(男性)
生まれつき耳が悪く、聞こえに影響があると、話すのが遅くなる傾向があります。

また、途中からでも慢性的な中耳炎や耳垢がたくさん溜まっているといったことが影響して、聞こえが悪く「喃語しか話さない」子どももいます。
聞こえが悪いサイン(呼びかけに対する反応がない、テレビの音を大きくする等)がある場合は、一度、耳鼻いんこう科に相談しましょう。
耳鼻いんこう科を探す

耳鼻いんこう科を探す

原因② 元々の興味対象が違う

先生(男性)
ママ・パパが話しかけても子ども本人の興味が他に向いていると、「必要に感じるまでは話さない」おっとりした子どもも大勢います。

同じ月齢の子どもでも大きさが違うように、発達の度合い・性格は個人差があります。パパやママが話している言葉を理解して、自分のものにする2歳の子どももいれば、周りの大人や子どもの関わりは全く気にせずに、自分の興味があることだけで遊ぶ子どももいます。

原因③ 対人関係を築けない病気の可能性

先生(男性)
自閉症などの先天的な病気があると、言葉を理解できない・命令がわからない・他者とのコミュニケーションを求めていないという場合もあります。

常同性を好む(同じ行動を繰り返す・こだわりが強い)、他人の目を合わせないなどの他症状もでていないかをチェックしてください。(※次の段落で解説あり)

原因④ 知的障害・脳性麻痺

先生(男性)
知的障害を持っていると言葉の発達に影響が出る場合があります。

脳性麻痺を合併している場合でも言語の発達が遅い場合もあります。

もしかして、発達障害?

先生(男性)
発達障害の場合、このような特徴があらわれることがあります。
  • 話かけていても目を合わせない
  • 他の人(親・他の子ども)への興味が薄い
  • 記憶力が良い部分があり、ものの位置や場所を覚えている
  • ルーティンワーク以外を行うとパニックや大泣きする
  • 大きな音・眩しい光が苦手という傾向がある
  • いつもと違う場所が苦手という傾向がある

※ただし、上記にあてはまるからといって、必ず発達障害であるわけではありません。

発達障害かどうなのか

先生(男性)
一般のママ・パパが自己判断で発達障害かどうかを判断することは困難です。

発達障害の可能性を感じた場合は、まずかかりつけの小児科医に相談をしてみましょう。

小児科を探す

発達障害は「個性」です

先生(男性)
発達障害は、親のせいではありません。
また、発達障害があったからといって「この子の将来が心配」といった考えを持たないでください。発達障害は先天的な要素であり「個性」です。

発達障害だとわかったら、「子どもの特性のひとつがわかった」「子どもの将来に向けて、たくさんの道筋を見いだせるようになった」と考えてください。

療育施設や、サポーターなど、まわりに支援者はたくさんいます。

療育(治療教育)が重要

先生(男性)
発達障害と診断されたら、「早期療育」を受けることが大事です。

療育では、子どもひとりひとりに合わせたプログラムを受けられます。
専門家による遊びやゲームを通して、集団生活で生きる力を身につけていけます。保護者の方向けの勉強会を開催しているケースもあります

療育を受けられる場所

  • 児童発達支援センター
  • 療育センター
  • 児童発達支援事業所
    など

早期療育を受けることで、発達障害の特徴が軽減することもあります。
かかりつけの先生や療育の専門家と協力しして療育を受けましょう。

\まとめて読めます!/

#2歳児の育児の悩み

合わせて読みたい
2020-01-31
2歳半ってどのくらい話す?理解力はどれくらい?お医者さんに、2歳半の子どもの言葉の特徴を聞きました。「言葉が出ない」「言葉の発達が...
合わせて読みたい
2020-05-21
2歳児の子どもの元気があり余っている…。疲れさせる家遊びが知りたい!先輩ママ・パパに「2歳児を疲れさせる室内遊び」を聞きました。そ...
合わせて読みたい
2021-07-27
発語が遅くて心配…。どうしても焦ってしまう…。あることがキッカケで、次男・金太郎くんの言葉の遅れが気になりだしたうえだしろこさん。...

「知育玩具」のサブスクがスゴイ!

保育士や教員などのプロが選定したおもちゃが届く!
知育玩具のサブスク「Cha Cha Cha!」がお得です。

※対象:0歳~6歳まで

知育玩具「Cha Cha Cha!」
詳しくはこちら

2歳向けのおもちゃを見てみる

※記事の内容は公開日時点の情報です。公開後の状況により、内容に変更が生じる場合があります。
不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

修正箇所
メールアドレス
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
不正確な箇所についてのご指摘
※「上から2番目の画像が不鮮明」「最初の段落の◯◯という情報の追加を希望する」等、問題箇所についてご指摘いただけたら幸いです。

貴重なご意見をありがとうございます
kosodate LIFE(子育てライフ)はよりお役にたつ情報をお伝えできるよう、ご意見を参考にサイトの改善を行って参ります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
送信エラー
大変お手数ですが、ページを更新いただき、再度ご意見をご送信ください。
更新後も再び送信エラーが発生する場合は、 お問い合わせページ からご連絡いただけますと幸いです。

\「幼児の過ごし方」カテゴリの特集記事/

三歳児のスケジュール

突発性発疹から急性脳症になった話

ママ友トラブル

\フォロワーになってください!/

 

ツイッター画像

 

 

kosodate LIFEで人気の記事や育児マンガを配信中!

私たちと一緒に、妊娠・子育てライフを楽しみましょう♪