【医師監修】健常児でもくるくる回るって本当?自閉症との見分け方

【医師監修】健常児でもくるくる回るって本当?自閉症との見分け方

公開日:2022-10-03

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子どもがくるくる回る…。
もしかして自閉症?

「子どもがくるくる回る理由」について、お医者さんに聞きました。
自閉症との見分け方や、先輩ママ・パパの体験談もご紹介。

武井 智昭 先生

監修者

高座渋谷つばさクリニック

院長
武井 智昭 先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

「子どもがくるくる回る」のはなぜ?

先生(男性)

子どもがくるくる回る理由には、

  1. バランス感覚・三半規管を鍛えている
  2. 体全体を動かし全身の感覚の統合をしている
  3. いつもと違う感覚になることを楽しんでいる
  4. かまってほしくてやっている

などが考えられます。

何度も回ることで三半規管が鍛えられて、平衡感覚が発達します。
くるくる回る動きは、足のつま先から腕や頭まで一定方向に力を入れるため、体を使う感覚を覚えるのに役立ち、本能的に鍛えているのです。

また、くるくる回ると周囲の見え方や体の感覚が変わるため、それが面白くて何度もおこなうこともあります。

その他、「かまってほしい」「注目してほしい」という気持ちを表すために、くるくる回る子どももいます。

健常児でもくるくる回るって本当?

子ども

自閉症の子どもはくるくる回ると聞いて、心配です…。発達に問題がなくても、くるくる回ることはありますか?
ママ
先生(男性)
健常児でもくるくる回ることはあります。
まだ色々な遊びや体の使い方を知らない1~2歳児には、よくみられることです。
過度に心配する必要はありません。

もう少し大きいお子さんでも、「やめなさいと言えばやめる」「他のおもちゃやお菓子で気がそれたらやめる」という場合は、特に問題行動には当てはまりません。

【体験談】うちの子もくるくる回ってました!

ママ
ずっとくるくる回って目が回るのを楽しんでいる様子でした。
頭とか大丈夫かなと心配になるしコケて怪我しないかが凄く心配でした。
(5歳男の子と小学2年生の女の子のママ)
ママ
1歳頃から2歳になるくらいまでくるくる回る遊びをよくしていました。
自閉症の子の特徴の一つと調べて知っていたので、子どもは楽しそうに回っていましたが、見る度に不安になりました。
(2歳の男の子のママ)

ずっとくるくる回り続ける子どもを見て。「不安になった」と心配するママの声もありました。

自閉症との見分け方

先生(男性)
  • やめるように言ってもずっと回り続ける
  • やめさせようとすると癇癪を起こす(癇癪が長時間おさまらない)

このような行動があると、自閉症の可能性があります。

ただし、小さなお子さんは発達の個人差が大きいので、自閉症かどうか判断することは非常に難しいです。自閉症の特徴がみられても、単に個性であることはよくあります。

早ければ1歳半から発見され(重症)、小学校入学前後で判明することが多いです。

自閉症かもしれない…どうすれば?

先生(男性)
心配な場合は、お住まいの自治体の発達障害者支援センター、療育センター、小児科などに相談してみましょう。

自閉症など発達障害の可能性がある場合、各機関に費用を負担してもらいながら、療育※に通えるケースがあります。

※療育とは

日常生活をスムーズに送るための練習・訓練のことです。
小さな頃から自立支援を受け、他者との関わり方などを訓練することで、社会性や友達の作り方などを身につけていくことが可能です。
「早期療育」は、3歳くらいから受けられるケースが多いです。

くるくる回る行動は、子どもの発育にとって良いこと!

先生(男性)
くるくる回る行動は、体の発育に良いと考えられています。
本人が楽しんでいるのであれば、そのまま見守りましょう。

ただし、目を回して転んだり、怪我をしたりするリスクはあります。
危険のない場所で遊ばせて、子どもから目を離さないようにしましょう。
また、数分おきに休憩を挟ませるようにしましょう。

先輩ママはこう対応した!

ママ
子どもは楽しそうにしていたので、危険にならない限り近くで見守っていました。
(2歳の男の子と小学2年生の女の子のママ)
ママ
特に周りに危険なものなどがなければ疲れるまで回らせていました。
他人に迷惑になる場所などでは広い場所に誘導しながら見守っていました
(小学2年生と小学5年生の男の子のママ)

「周りに危険なものがない限りは見守っていた」という方が多かったです。

子どもが楽しんでくるくる回っているときは、安全に気をつけて見守ってあげるようにしましょう。

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