常に不安感があるのは病気?不安障害の症状セルフチェック|医師監修

更新日:2022-08-30 | 公開日:2020-10-06
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常に不安感があるのは病気?不安障害の症状セルフチェック|医師監修

最近、常に不安感がある…。
これってもしかして病気?

その症状は「不安障害」のせいかもしれません。
セルフチェックで確かめてみましょう。

不安障害を疑う場合、どう対処すればいいのかも解説します。

監修者

しのだの森ホスピタル 
理事長・院長

信田 広晶先生

経歴

得意分野 心療内科・精神科  「うつ」「自然治癒」
昭和61年 青山学院大学文学部教育学科心理学専修コース卒、平成6年東邦大学医学部卒、東京女子医大精神神経科入局などを経て、平成11年信田病院(現しのだの森ホスピタル)入職。現在しのだの森ホスピタル理事長兼院長を務める。

常に不安を感じる…これって病気?

どんな人でも、日々の生活の中で不安や心配事を抱える場面は多々あります。
その不安をひとつずつ受け止めて、解消していくことで、気持ちが落ち着きます。
心配事、試験前、大切な仕事の前、大勢の人の前での発表など、不安になる原因が明確な場合はさほど心配する必要がないと考えられます。

医師男性
しかし、実際に不安になる明確な原因がないにも関わらず、強い不安感に襲われて、動悸・不眠・精神不安定等の症状が出現している場合は、病的な不安(不安障害)の可能性があるため注意が必要です。

不安障害セルフチェック

常に不安感がある

あくまでも目安ですが、次の症状が同時に複数起こる場合、不安障害の可能性があると考えられます。

身体症状をチェック

  • 体が痺れる感じ
  • 頭痛、頭が重い
  • 頭が圧迫されるような感覚
  • 体がこわばる(緊張感)
  • 手足の冷え
  • 冷や汗がでる
  • めまい
  • ふらふら揺れるような感覚
  • 体中がドクドクするような脈拍感
  • 悪寒、熱感
  • 動悸、息切れ、息苦しい
  • 吐き気
  • 頻尿
  • 便秘
  • 下痢

精神症状をチェック

  • 小さいことが気になって不安を感じる
  • 物忘れが多い(記憶力の低下)
  • 疲れやすい
  • 根気がない
  • イライラしやすい
  • 注意力が低下する(そわそわする)
  • 些細なことを気にし過ぎる
  • 寝つきが悪い(夜中に目が覚める)
  • 意識が朦朧とする

複数個あてはまるときは、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

不安になったら、どう対処する?

医師男性
不安な気持ちになった場合、一度大きく深呼吸をして気持ちを落ち着かせてください。
腹式呼吸がおすすめです。

横になれる場合は横になって、目を閉じて安静にする方法もあります。

また、気持ちを落ち着かせる作用が期待できる合谷のツボを押す方法もあります。

常に不安感がある

合谷のツボは、手の甲側の親指と人さし指の間にある骨の分かれ目にあるツボです。
両方の手それぞれ30回程度を目安に気持ちがいい強さで押しもみしてください。

「不安障害」を治すためにはどうすれば?

医師男性
ストレスや疲労を溜め込まないようにしましょう。

また、十分な睡眠時間(7~8時間程度)を確保するのもおすすめです。

次のことを意識してみましょう。

  • 決まった時間に起きる、寝る
  • 決まった時間に食事を摂る(特に朝食をしっかりと!)
  • 自分自身でリラックスできることを見つけて実行する
  • 1日20~30分程度、軽い運動をする(ストレッチ、ウォーキング、ヨガ等)
  • ぬるめの湯船に浸かる(40度くらい)
  • 笑う
医師男性
反対に、暴飲暴食・アルコールやコーヒーの過剰摂取は避けましょう。
喫煙者は禁煙しましょう。

病院に行く目安

常に不安感がある

医師男性
次のような症状が出ている場合は、病院を受診しましょう。
  • (不安になる原因がないのに)強い不安を感じる状態が長期間続く
  • あり得ない出来事を想定し、過剰に不安を抱えている
  • 強い不安感によって日常生活に悪影響を及ぼしている(外出できない、仕事家事学業ができない、乗り物に乗ることができない等)
  • 強い不安感で精神的苦痛が起きている
  • 気持ちのコントロールできない

受診するのは何科?

医師男性
心療内科・精神科を受診しましょう。

心療内科を探す

早い段階で受診をしましょう

医師男性
不安障害を放置すると、症状が悪化していく(うつ病発症等)場合もあるため、早い段階で受診して重症化を防いでください。

常に不安を抱えて生活することはとても苦しくつらい状態です。
日常生活に支障をきたすケースも多々あります。

早期受診により治療を開始することで、症状の改善が期待でき、そのような状態から解放され、日々の生活に活気が取り戻せると考えられます。

医師男性
心疾患・内分泌系疾患・肺疾患等が原因で不安障害が起きているケースもあります。早期受診することで、不安障害が起きている原因を明確にすることをおすすめします。

精神科・心療内科に初めて行くときは

医師男性
精神科と聞くと受診をためらってしまいがちですが、他の診療科の受診と同じシステムの医療機関が多いです。

あまり考え過ぎずに「ちょっと相談してみよう」という気持ちで受診してみてください。

受診の際は、気になっている症状についてまとめていくと、スムーズに診察が進みますよ。不安な方は、「出現している症状」のメモを持っていくのもおすすめです。

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