妊娠中の便秘。
「出そうで出ない・・・!」
「すぐに出したい・・・!」
こんなとき、どういった解消法があるのか、お医者さんに聞きました!
早期発見、早期治療を心がけ、健康で心豊かな人生を歩んでいただくことを願っており、内科・消化器内科を中心に幅広い情報の発信に努める。
2006年 北里大学大学院卒
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任
2013年 久野銀座クリニックを開業
緩下剤や漢方薬は、便秘の原因によって薬の種類が異なります。服用から排便までかかる時間も、薬の種類によってさまざまです。薬を服用したい場合、まずは医師や薬剤師に相談してみましょう。
便秘解消のためには「合谷」・「神門」・「湧泉」・「大腸兪」などのツボがあり、自分で押す場合は、気持ち良いと感じる強さでゆっくりと押すのがポイントです。ただし、妊娠中は主治医に確認の上行いましょう。
以上の方法は比較的即効性はあるものの、便秘はすぐに解消されるものではありません。食事や生活習慣、ストレスなどの影響が大きいので、日頃から便秘にならないように気を付けることが大切です。
お腹を優しく「の」の字を描くようにマッサージしましょう。その際、強く圧迫しないように気を付けてください。
どんなものを食べて、どんなものを飲めばいいのか知っておきましょう。
※食物繊維は便秘解消にアプローチしてくれます。
※乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。
ただし、便秘解消に良いとされている食べ物ばかり摂ることはおすすめできません。食事をとる際は、栄養素バランスも考慮してください。そのうえで、上記した食べ物を取り入れて、便秘解消にアプローチすることが大切です。
水分摂取が少ないと、便が硬くなり、便秘の原因になります。
基本的には、体を冷やす飲み物は避けたいところですが、少量であれば冷たい水や牛乳は大腸を刺激し、便秘の解消に繋がることもあります。
乳酸菌飲料は、食べ物と同様に腸内環境を整えるので、おすすめです。
コーヒーやココアなどに含まれるカフェインも大腸の動きを活性化すると言われています。ただし、カフェインには体を冷やしたり、利尿作用や妊娠中の健康リスクがあるため、摂りすぎには注意が必要です。コーヒーはマグカップで1日2杯程度に留めましょう。
便秘解消には適度な運動も必要です。
軽めのウォーキングや腹式呼吸をしながらのストレッチなども良いでしょう。リラックスすると副交感神経が優位になり、大腸の動きが活発になると言われています。
リラックスできて、無理のない範囲で身体を動かすことがポイントです。
妊娠中でも使える便秘薬はありますが、注意が必要です。
便秘の種類によって様々な薬があります。市販薬を使用したい場合は、自己判断はせずに、医師や薬剤師に相談して選ぶようにしましょう。
薬の種類によっては、妊婦さんが服用できるものもあります。医療機関を受診する際は、妊娠している旨を伝え、処方してもらってください。
便秘解消法として浣腸もありますが、子宮の収縮を促進するため、自己判断で行うのはリスクが高いです。避けましょう。
便秘に加え、
などの症状がある場合は、合併症を引き起こしている可能性が考えられます。早めに医療機関を受診しましょう。