なぜ?赤ちゃんの体重が増えない…大丈夫?病気?検査する目安も【医師監修】

なぜ?赤ちゃんの体重が増えない…大丈夫?病気?検査する目安も【医師監修】

公開日:2020-05-01 | 更新日:2022-09-16

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赤ちゃんの体重が増えない!
もしかして障害?病気?

赤ちゃんの体重が増えない原因をお医者さんが解説します。
障害や、病気の可能性についても聞きました。

武井 智昭 先生

監修者

高座渋谷つばさクリニック

院長
武井 智昭 先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

赤ちゃんの体重目安

先生(男性)
基本的には、母子手帳にある成長曲線に沿って体重と身長が増加していれば問題ありません。

(男の子)
生後1ヶ月は平均4.78kg、1歳では平均9.09kg

(女の子)

生後1ヶ月は平均4.46kg、1歳では平均8.54kgまで増加します。

 

平成22年度の乳幼児身体発育調査:厚生労働省より

※ただ個人差があり、多少体重が少ない・身長が低いといった差は有ります。

体重が増えない原因1.「母乳・ミルクの量が足りない」

最初は、母乳が出る量が不安定です。さらに赤ちゃんのおっぱいを吸う力も弱いため、必要量飲みきる前に終了してしまっている赤ちゃんもいます。
ミルクの場合も、まだ胃の容量が少ない・吸う力が弱い赤ちゃんは必要量の補給できないこともあります。

体重が増えない原因2.「運動量が多い」

よく動く赤ちゃんは、意外にも運動量が多く、活動する方にエネルギーが使われ体重が少しずつしか増えないという場合もあります。
元気にミルクを飲んで、嘔吐がなく排便もスムーズであれば基本的には問題ありません。

体重が増えない原因3.「何らかの病気」

風邪気味で、鼻詰まりが続いているとミルクや母乳が飲みにくくなり、一度に少量ずつしか飲めないこともあります。

また、肥厚性幽門狭窄症などは、ミルクを上手に胃に入れられないので5分以内での噴水のような嘔吐がみられます。(後述)

赤ちゃんの体重を増やす方法

ミルクを飲む赤ちゃん

先生(男性)
赤ちゃんが母乳やミルクを飲みやすいように工夫してみましょう。

母乳育児の場合は、乳首が吸い付きやすい形になっているかの確認も必要です。ある程度の長さがないと赤ちゃんが上手く吸えません。乳首を出すパットも販売されています。助産師に相談してみましょう。母乳が足りない分はミルクで補給しながら対応しましょう。

また、哺乳瓶の吸い口も色々タイプがあります。月齢が上がったからといって、急に哺乳瓶の吸い口を変えると、感触の違いで飲まなくなる赤ちゃんもいるので気をつけましょう。

また、赤ちゃんも大人と一緒で、疲れていたり具合が悪いと母乳やミルクの飲みが悪くなります。いつもより元気がないときは、いろいろなところに連れて歩きたいのをしばらく我慢して、静かに過ごす時間も持ちましょう。

病気が隠れている…?

先生(男性)
治療が必要な病気が原因になっていることもあります。

1.肥厚性幽門狭窄症

生後2週間~生後2ヶ月程度にあらわれる疾病です。胃の出口にある筋肉が肥厚してミルクがスムーズに通過しなくなり、噴水のように大量に吐き戻すようになります。

対処法

先生(男性)
手術または薬物療法で、治療が必要となります。

授乳してから5分以内の嘔吐を繰り返す、飲んだ量をほぼはきもどすことが数日続くようなら病院を受診してください。

2.風邪

発熱や鼻詰まりがあると、ミルクのみが悪くなります。
発熱していなくても、食欲が落ちて機嫌が悪くなる・鼻水が出てきた・くしゃみを出し始めたら風邪を疑います。

対処法

先生(男性)
鼻水をなるべくためないように吸いりましょう。

鼻吸い器が、薬局などで販売されています。月齢にあったものを使いましょう。

この他にも、インフルエンザ麻疹突発性発疹など赤ちゃんがかかりやすい病気は様々です。病気が良くなっても、まだ体力のない赤ちゃんは本調子に戻るまで長くかかる場合があります。

病院で検査が必要な場合

先生(男性)
母子手帳の成長曲線から外れるときは、一度、病院に相談しましょう。
また
・吐き戻しが多い
・吐く量が増えている
・常にぐったりしている
・体重減少・活気低下がみられる
・目でものを追わない
・手で物を掴まない

といった場合は、速やかな受診と治療が必要です。

病院では、症状に合わせ、血液検査やアレルギー検査を行う場合があります。

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参考
厚生労働省平成22年度乳幼児身体発育調査報告書
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001tmct-att/2r9852000001tmea.pdf

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