中学受験に成功する子の「親ができること」ママ・パパのストレス対策も

中学受験に成功する子の「親ができること」ママ・パパのストレス対策も

公開日:2020-02-28 | 更新日:2022-01-17

子どもの中学受験。
成功してほしい一心から、親がハラハラしたり、ときにはイライラしてしまうことも。

子どもの中学受験経験者の先輩ママ・パパ50人に「親ができること」「イライラしない考え方」を教えてもらいました。
子どものストレス発散方法」も聞いたので、ぜひ参考にしてくださいね。


坂野真理 先生

監修者

虹の森クリニック

院長
坂野真理 先生

経歴

日本精神神経学会認定 精神科専門医

日本医科大学医学部卒
東京大学医学部附属病院小児科及びこころの発達診療部、医療福祉センター倉吉病院精神科等を経て、英国キングスカレッジロンドンの精神医学・心理学・神経科学研究所(IoPPN)にて修士号取得
2018年 虹の森クリニック(児童精神科・精神科)開業
2020年 虹の森センターロンドン開設。日英両国において子どものこころに関する診療および情報発信を行っている。

中学受験での親の役割

成功する親

先生(女性)
答えは一つではないですが、「目標に向かって努力を継続する力」「多少の失敗も工夫して乗り越える力」「自分の気持ちをコントロールする力」など、学力ではない部分の力をうまくサポートできるといいのではないでしょうか。

小学生のお子さんはまだそこまで自分の感情や行動をコントロールすることがうまくいかないお子さんもいます。

「勉強する気がおきない」「テストで間違えてしまった」など、成果が思うように出ないことや意欲が向かないことへの気持ちを整理できず、「自分はできない」「自分はがんばれない」「自分はダメな人間なんだ」といった自己肯定感の低下につながってしまうこともあるでしょう。

OK声掛け例

先生(女性)
がんばって勉強を続けている場面、間違いを工夫して直している場面、自分の気持ちをうまくコントロールしようとしている場面などの良い場面で褒め言葉をうまく使い、本人の自己肯定感を高めるような声掛けをしてあげましょう。

例えば、うまく勉強に向かえない時に「勉強しなさい」と注意するのではなく、きちんと勉強している時に「勉強しててえらいね」というポジティブな言葉かけをするように気をつけてみましょう。

成績がうまく伸びないときにも、「ここの問題、答えは間違っていたけど、この解き方はよかったよね」「今回のテストでは前よりもゲームする時間を少なくできたのがえらかったね」と勉強する過程で良かった要素を具体的に褒めてあげましょう。

「勉強いやだ~」と言いながらも、勉強する机に座って鉛筆を握ろうとしたら、「嫌だって言いながら、やろうとするところがえらいね」とすかさず褒めて、さらに勉強を進められるように促してみましょう。

NG声掛け例

先生(女性)
ママやパパの不安や気持ちの動揺を、あまり本人の前で言葉にしない方がよいでしょう。

親が不安を感じやすい場合、子どもも不安を感じやすいという研究があります。
うまくいかない状況について他の大人と本人が聞こえる形で話をしてしまったり、成績がうまくあがらない時にママやパパが本人に対して失望の表情を見せたりすると、お子さんも辛い気持ちになるかと思います。
また、「勉強しないと将来困るわよ」など、悲観的な将来を見通すような説得の仕方もあまり効果がないことが多いです。

先輩ママ・パパに聞く「親の役割」

勉強面ではなく、「体の健康・メンタル面でのサポートが親の役割」というママ・パパが多かったです。

ママ
中学受験における親の役割は、心身の健康の管理だと思います。
勉強を手伝ったり、スケジュールを立てたりすることよりも、まずは子供が健康で勉強できる環境を整えてあげるのが大切です。
(中学3年生の男の子のママ)
ママ
睡眠時間の確保と、食事等の栄養面でのサポートがとても必要だと思います。
勉強の進捗度も気になると思いますが、まずは健康面で支えてあげることが一番だと思います。
(高校1年生の女の子のママ)
パパ
中学受験では親はとにかく子供の頭の中を整理するための話し相手(聞き役)に徹すると良いと思います。
受験のころの子供はちょうど思春期のはじめで、頭の中が混乱しがちなので。
(中学2年生の子のパパ)
ママ
受験に向けて勉強しないといけないことは本人も十分理解していると思うので、あまり干渉せずに励ましたり、味方的存在になってあげることだと思います。
(中学1年生の男の子のママ)
ママ
「勉強しなさい」となるべく言わない
(大学3年生と社会人の女の子のママ)

「子どもの気分が下がることを言わないようにする」ことも大切です。

中学受験「親ができること」って?

親ができるのは、子どもが自主的に「勉強したい」と思える環境づくりのサポートです。
実際に先輩ママ・パパが行った3つの工夫はこちら。

  1. モチベーションのアップ
  2. 適度に気分転換させてあげる
  3. 子どもと一緒に勉強する

詳しい内容も聞いてみました。

1.モチベーションのアップ

ママ
テストの結果が良いときは、大げさに褒め、悪いときは「この問題が解けているから大丈夫」とテスト結果に対して常に前向きにさせようとしていました。
(中学1年生の男の子のママ)
ママ
入りたい中学校の良いところや、「中学校に入ったらどうしたいか」を話していました。あとは、「受験が終わったらやりたいこと」を聞いたりもしていました。
(社会人の子どものママ)

現状に一喜一憂せず、前向きな言葉をかけてあげられるといいですね。

2.適度に気分転換させてあげる

集中力が切れたまま机に向かっていても、効率が上がらないこともあります。必要に応じて、ほどよいリフレッシュタイムを設けてあげましょう。

ママ
勉強するときはする。遊ぶときは思い切り勉強を忘れて遊ぶ
メリハリをきかせて、気分転換がはかれるようにしました。
(小学6年生の男の子のママ)
ママ
やるべき事を終えたら、好きなことをきちんと時間を決めてするようにしていました。
短時間でもリフレッシュできると、また頑張れていました。
(高校2年生の男の子のママ)

3.子どもと一緒に勉強する

子どもは親の姿を見て育つもの。
一緒に同じ問題を解いたり、横で資格の勉強をしたりするのもおすすめです。

ママ
少しでもスイッチが入るように、私も子供と一緒に資格を取る勉強を横でやっていました。私が横でやる事により、子供も机へ向かう時間が多くなっていきました。
(小学6年生と中学3年生の女の子のママ)

中学受験の親のストレス

子どもの中学受験を経験したママ・パパに、「受験前、ストレスを感じたことはある?」と聞いてみたところ、驚きの結果が!

【アンケート】子どもの中学受験を通して、ストレスを感じたことはあった?

ストレスグラフ

(50人のママ・パパにアンケート「子どもの中学受験前、ストレスを感じたことはあった?」)

約9割のママ・パパが「ストレスを感じたことがある」と答えました。

子どもが勉強しなくてイライラ

ママ
子供が勉強しないでゲームばっかりしているので、イライラして怒ってしまった。
(小学6年生の男の子のママ)
ママ
まだ小学生なので、勉強に取り組むより友達と遊んだり、本人のやる気スイッチがつかず、こちらが焦りました。
(小学6年生の女の子のママ)

成績が上がらなくてイライラ

ママ
テスト結果に一喜一憂していました。
特に受験が近くなればなるほど過剰に反応してしまっていました。
(中学2年生の男の子のママ)

子ども自身のイライラも

ママ
塾では毎回小テストがあり、順位の通りに席が並べられました。たまにミスをして順位が下がると、子供の機嫌が悪くなりました。
その時に子供に対する接し方に気をつかい、ストレスを感じました。
(小学6年生の女の子のママ)

受験ストレスをためない「親の考え方」

ママ・パパがイライラすると、家庭内の雰囲気がピリピリしたり、子どものモチベーションダウンにつながってしまうことあります。

親自身が「ストレス対策」をすることも大事です。先輩ママ・パパはこんな考え方で乗り切っていました。

  • 受験は「目的」ではなく「手段」
  • 親がイライラしてプラスになることはない
  • 他の子と比べてもいいことはない
  • 受験すること自体が、子どもの糧になる
  • 子どもの人生は、親のものではない

受験は「目的」ではなく「手段」

ママ
長女の場合、「合格することが、到達点」だと考えてしまいい、必死になりすぎました。
下の子供になればなるほど、「過程が大切だ」ということがわかりました。
(3人の社会人の子どものママ)

子どものモチベーションを維持するには、親自身が「受験の目的」を見失わないことが大事です。

テスト模試をうけることも、受験することも、子どもの人生をより豊かにするための手段のひとつです。模試やテストは“良い点をとることが目的”なのではなく、“得意・不得意を可視化する手段”と考えてみましょう。

親がイライラしてプラスになることはない

ママ
「親がイライラしても偏差値は上がらない」といい聞かせて、見守りました。
(中学1年生と高校2年生の女の子のママ)
パパ
子どもの勉強が計画通りに進めないといけないと親自身がプレッシャーを感じてしまっていたことを反省致しました。
できない日があっても、最終的には大した遅れにはなりません。親がもっとリラックスすべきでした。
(小学6年生の男の子のパパ)

他の子と比べてもいいことはない

ママ
他人と決して比べないように、心がけた方が良いと思います。
しっかりとしたお子さんをみると、つい「同じ学年でこうも違うのか」と焦ったりしましたが、その焦りやイライラは子供にとって何一つプラスにはなりません。
中学受験を子供の自己肯定感を下げる経験にしてはいけないと思います。
(中学1年生の女の子と高校1年生の男の子のママ)

受験すること自体が、子どもの糧になる

ママ
受験勉強をした努力は無駄にはならない。
(小学6年生の子のママ)
ママ
究極だが、落ちてもいいと思うこと。
中学受験がすべてじゃないと、子どもの人生の味方でいる覚悟をする。
(中学2年生の女の子と、中学3年生と大学1年生の男の子のママ)

子どもの人生は、親のものではない

ママ
もちろん、愛する我が子に立派になってほしいという期待はありますが、それを子供に押し付けるのはナンセンスです。
(小学6年生の男の子のママ)
ママ
子供の人生だからと、少し客観的に見ると変わると思います。
私は子供の頃にそんなにがんばれなかったので、子供に対して感心していました。
(高校2年生の男の子のママ)

中学受験は、親以上に子ども自身がストレスを感じていることもあります。

子どもの中学受験は、親はあくまでサポーター。子ども自身が「自主的に取り組めるようになる方法は何か?」を考えながら、広い視野を持って見守っていきましょう。

子どもの”受験ストレス”どうやって発散させた?

中学受験では、子どももストレスが溜まります。

そこで、「子どものストレス発散のためにやったこと」を先輩ママ・パパに教えてもらいました。

美味しいものを食べる

パパ
美味しいものを腹一杯食べさせる。特に好きな焼き肉にはよく行きました
食べてストレス発散する事をよくしていました。大好きな焼き肉なので子供も喜んでいました。
(中学2年生の男の子と高校2年生の女の子のパパ)
ママ
普段の日はできませんが女の子なので、食べることが大好き。なのでかわいいスイーツのフェアなどでたくさん食べる機会を作りました。
美味しいものを食べれば気持ちも満たされます。
(大学3年生と社会人の女の子のママ)

ストレスが溜まっているなというときや、テストでいい点が取れたときなどに外食に出かけるのもいいですね。

自然と触れ合う

ママ
海や山へ行きました
自然の中で遊ぶことで、勉強のことはひとまず忘れてストレス発散できたようで、また次の日から受験勉強へのモチベーションが上がったようでした
(高校1年生の女の子のママ)

体を動かす

パパ
スポーツは続けました。1週間に1回のテニスに通い心と体をリフレッシュしました。
子供だけでなく親も笑顔になり、また、頑張れました。
(16歳の男の子と20歳の女の子のパパ)

朝早起きして、毎日親子でランニングをしていたというママもいました。

子どもの好きなことをさせる

ママ
3歳から習っていたチアダンスは受験期も続けました。
スクールの曜日を優先して塾を決めたぐらいです。
発表会と模試が重なった場合は、模試を休むか別日程で受けさせてもらいました。
とてもいい息抜きで、体動かすことでストレス発散になっていたみたいです。
好きなことをあきらめさせない選択をしたことで、中学進学後もチアを続けることができました
(小学2年生の男の子と小学4年生の女の子のママ)

ママやパパにとってもお子さんの中学受験はとてもストレスがかかると思います。
うまく行かない時にも少しでも本人の良いところを見つけてあげられる心の余裕が持てるように、親の方もご自身の心のケアも大切にできるといいですね。


坂野真理 先生

監修者

虹の森クリニック

院長
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経歴

日本精神神経学会認定 精神科専門医

日本医科大学医学部卒
東京大学医学部附属病院小児科及びこころの発達診療部、医療福祉センター倉吉病院精神科等を経て、英国キングスカレッジロンドンの精神医学・心理学・神経科学研究所(IoPPN)にて修士号取得
2018年 虹の森クリニック(児童精神科・精神科)開業
2020年 虹の森センターロンドン開設。日英両国において子どものこころに関する診療および情報発信を行っている。

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