【医師監修】新生児が母乳を飲まない!授乳体勢?病気?どうすれば?

【医師監修】新生児が母乳を飲まない!授乳体勢?病気?どうすれば?

公開日:2019-08-22 | 更新日:2023-05-24

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生まれたばかりの赤ちゃんが母乳を飲まない・・・。
原因は一体何?

お医者さんに、赤ちゃんが母乳を飲まない原因と対処法を聞きました。上手なおっぱいの飲ませ方やマッサージの方法を解説してもらいました。

武井 智昭 先生

監修医

高座渋谷つばさクリニック

院長
武井 智昭 先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

 母乳を飲まない6つの原因

眠っている赤ちゃん

赤ちゃんが母乳を飲まないよくある6つの原因をご紹介します。

原因1.授乳の体勢

授乳の際、赤ちゃんのおっぱいのくわえ方や授乳体勢はとても重要です。これらがうまくできていないと、赤ちゃんは母乳を飲みにくくなります。

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原因2.赤ちゃんが寝てしまう

(各ご家庭の方針や出産した病院の指導により異なりますが)一般的には、だらだら授乳を防ぐために一度は起こしてあげたほうがよいです。
起こしても飲ませたほうがいい目安としては、赤ちゃんのおしっこの間隔があいている、1か月未満であれば前の授乳から3時間以上あいている等が挙げられます。

原因3.母乳の冷凍保存

稀に冷凍した母乳だけ飲めないという赤ちゃんがいます。
母乳を冷凍することで、脂肪分が分解されてしまうことがあり、気になる臭いを発生させる脂肪酸が増加することも考えられています。

原因4.乳頭混乱(ニップルコンフュージョン)

産まれたばかりの赤ちゃんはおっぱいを吸う力がまだ弱いため、上手に母乳を飲むことができないケースがあります。
哺乳瓶からは比較的楽に飲めるため、母乳よりもミルクを好むケースがあります。

原因5.哺乳ストライキ

哺乳ストライキとは、生後2~3か月頃から始まるケースが多いという、「おっぱいを飲みたくない」という現象です。母乳の味がわかって飲みたくないという味覚の発達でもあります。

原因6.扁平乳頭、陥没乳頭

ママの乳頭が、扁平または陥没状態の場合は、赤ちゃんが乳頭に吸い付きにくいことがあります。

母乳を飲んでもらうためにできる3つの対策

ミルクを飲む赤ちゃん

対策1.乳頭マッサージ

授乳前に乳頭マッサージをすると、乳頭が柔らかくなって伸びるようになるため、赤ちゃんが吸いやすくなります。

<乳頭マッサージの手順>

  1. 片手でおっぱいを支えるようにして、もう一方の手の親指、人差し指、中指を用いて乳頭をつまむ。
  2. 通常は3秒ほど、乳頭が硬くなっている場合は5~10秒ほどかけて徐々に圧をかけながら圧迫していく。
  3. 位置や方向を変えながら、乳頭、乳輪部分を約1分間圧迫する。
  4. 縦横方向にくるくるとこよりを作る感覚でもむ。(最初はゆっくりで徐々に圧をかける)
先生(男性)
<ワン・ポイントアドバイス>
痛みがない程度に行いましょう。
乳頭マッサージを行う際は、ベビーオイルやクリーム等で乳頭を保護すると皮膚に負担が掛かりにくくなりますよ。

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対策2.授乳体勢を整える

母乳を飲む赤ちゃん

<授乳の体勢の整え方>

  1. 赤ちゃんの姿勢の確認する
    赤ちゃんの頭・首・背骨が一直線上に位置しているかを確認する。
  2. 授乳位置の調整する
    赤ちゃんをしっかり抱いて、ママの乳頭を赤ちゃんの鼻の高さと同じくらいになるようにする。
  3. 赤ちゃんの口を開かせる
    赤ちゃんの上唇にそっと乳頭を当て、口を大きく開かせるようにする。
  4. 吸いやすいように調整する
    赤ちゃんが口を開き舌を出したら、赤ちゃんをおっぱいに向かって引き寄せ、赤ちゃんの口蓋(口の中の上部)に向けて乳頭を少し持ち上げる。

授乳の際に確認するポイント

  1. 授乳中、赤ちゃんのあごがおっぱいについていて、鼻呼吸ができているか。
  2. 乳頭だけでなく乳輪まで口に含んで吸っているか。
  3. 赤ちゃんが短く吸い始めてから、徐々に深くゆっくり吸うようになっているか。
先生(男性)
<ワン・ポイントアドバイス>
授乳のたびに赤ちゃんの状態を確認しましょう!

対策3.バランスのよい食事をとる

ご飯を食べる

先生(男性)
日頃から特定の食品に偏らないように、バランスよく食べましょう。

特に乳脂肪分を多く含む食べ物、高カロリー食品等はできるだけ控えて、さらさらの母乳になるようにしましょう。

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ママのおっぱいが張るときの対処法

赤ちゃんがなかなか母乳を飲んでくれないとき、ママのおっぱいはパンパンに・・・。そんなとき、どういった対処をすればいいのでしょうか。

1.搾乳する

先生(男性)
残ってしまった母乳を搾乳すると張りが緩和されます。

張りが強くて硬くなった場合は、事前にマッサージをしておくと、柔らかくなり、スムーズに搾乳できるようになります。乳腺炎の予防にもなります。
搾り過ぎには注意してください。

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2.おっぱいを冷やす

先生(男性)
張りが酷く熱をもったり、しこりができたりした場合は、穏やかにゆっくり冷やすと随分楽になる方もいます。ただ冷やし過ぎには注意してください。

赤ちゃんが病気の可能性も

赤ちゃんとママ

母乳を飲まない状態が続いて心配です。
ママ
先生(男性)
母乳を飲まない状態が続いている場合は何らかの病気が隠れているかもしれません。

病気の可能性1.感染症

発熱をすること、また呼吸困難嘔吐を認める場合もあります。
明らかに顔色が悪いなどの症状があったろ、38℃以上の発熱などがあれば速やかに受診してください。

心不全

健診時などに心雑音を指摘されている場合、哺乳低下・体重増加が悪い場合もあり、心不全のサインであることもあります。

病院の受診目安

泣いている赤ちゃん

病院を受診したほうがいい目安を教えてください。
ママ
先生(男性)
以下の様子が見られるときは、病院を受診してください。
  1. 元気がなく、ぐったりした様子
  2. 明らかに顔色が悪い
  3. 母乳やミルクを飲まない
  4. 嘔吐を繰り返す
  5. 血便がみられた
  6. 赤ちゃんの視線が一定ではない
  7. お腹が膨らんで、張りが強い
  8. 鼠径部に膨らみを確認することができ、戻らない

上記以外にも、毎日一緒にいる赤ちゃんがいつもと何か違うと感じた場合には、医療機関で相談することをおすすめします。

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参考
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド2019年改訂版」
https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf

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