公開日:2020-12-16 | 更新日:2021-10-18
反抗期の小学生の相手に疲れた…。
どう接すればいいの?
お医者さんに、「反抗期の原因」や「子どもへの接し方のコツ」を聞きました。
なぜこんなに反抗する?小学生の反抗期のワケ

子どもから大人へ移行する思春期は、第二次反抗期となります。
小学生で始まる子どもは、少し早めかもしれませんね。
第二次反抗期は、“精神面の発達”の中で起こります。色々な事に理解が深まり、「自分ならこうする」「自分ならもっとできる」というような自信の現れともとることができます。
また、わかっているのに子どもであるがゆえに「力が足りない、歯がゆい」という感情が爆発している子どももいます。
さらに、友達関係、スポーツクラブ、塾、学校など子どもの世界が広がり、思い通りにいかないことや人間関係も増えてくる時期です。その鬱憤が家庭に向いている場合もあります。
今までの反抗期とはどう違う?
幼児期の反抗期(第一次反抗期)は、“自我の目覚め”です。「僕が触りたい」「私がやりたい」といった意思や感情が伝わらない、叶わないと起きる爆発です。
一方で第二次反抗期は、“自立したいという精神の成長の現れ”です。
さらに、体の変化(第二次成長期)が起こると、「自立したい」という気持ちと、「自分の意志とは関係なく起こる身体の変化」との歪みが反抗期を生むこともあります。
小学生の反抗期の特徴

- 勉強しない
- 否定すると暴れる、物に当たる
- 話しても返事をしない
- 乱暴な言葉遣い
- 目を見ない
など

これらの行動は、
「親の思い通りにはなりたくない」
「言いつけられてイライラする」
「イライラの発散方法がわからない」
などの感情や心情の現れでしょう。
「なんで言うこと聞かないの?」 “親が知っておくべきこと”

子どもと親でも、家族でも話をしてコミュニュケーションが少なくなると、分かり合えなくなるものです。
小さな赤ちゃんの時期に比べたら、どんどん一緒にいる時間が少なくなっていますよね。一緒にいなければ、子どももそれだけ別の世界を持っています。
一度、子どもとゆっくり話をする時間を設けましょう。
また、話そうとしても嫌がられた時は、一気に距離を縮めないで、感情的にならずゆっくりと少しずつ関係を見直しましょう。
また、子どもからの声がけを、忙しいからといって無視したことはありませんか。約束したことを放置していませんか。一度、ご自身の行動も見直してみましょう。
「その声がけ、逆効果」NG対応例


「決めつけ」、「否定」、「指示」の発言は、よくありません。
- 「早く」やりなさい
- 〜しなさい(勉強、掃除、お手伝いなど)
- 何でそんなことしたの
- なんで、そんなこともできないの
また、追い立てるように「早く」いうのもNGです。
ただでさえ、イライラしているお子さんは、このような言葉を言われたらもっと反抗します。
「一体どうすれば…?」接し方のコツ


大人と接するときと同じように話すようにしましょう。
「同調」と「依頼」の言葉を選びましょう。
- いつまでにできるか教えて欲しい
- 大変だったね
- お願いできるかな
押し付けではなく、意見を求めている、気持ちをわかるといった話し方をしましょう。
意見を聞いて認めることで「ママ・パパは自分の理解者だ」と子どもに思ってもらえるように行動しましょう。
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「正直…疲れた!」ママ・パパもストレスを溜めないように


ママ・パパもリフレッシュが大切です。
あまりにストレスが溜まった時は、親も子どもも、お互いに一人の時間を作りましょう。
嫌な行動、言葉遣いをされても、「反抗期がいつまでも続くわけではない」と考えましょう。
ほとんどの子どもは、嫌な態度を取っているのは家庭内だけです。保護者に甘えていると考え、冷静になりましょう。
まだまだ、小学生には体験してもらいたいことがたくさんあるはずです。心身ともにリフレッシュをする意味で、子どもがやりたいと思っているものを思い切ってやらせたり、家族で新しいことにチャレンジしても良いでしょう。

新しい視点がひらけることが多く、怒りの感情も落ち着くことがありますよ。
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