医師・スタッフ｜デンタルクリニックＫ矢向

「現在の仕事への思い」
私が目指しているのは、「普通のことを謙虚に普通にしっかりとできる」歯科医院であることです。「歯科業界から評価されている医院」ではなく「患者さまがお口のことを任せられる医療機関」、さらに「一般社会から認められ、喜んでもらえる医療機関」にしていきたいと考えています。そのために重要なのは「お口の中で起きていること」、それに対する「患者さま自身の対処」「歯科医師の治療対応」を、患者さまにとって分かりやすい言葉で妥協なく伝えていくことです。

そうすることで、その場限りの治療ではなく、将来を見据えた治療を患者さまと供に考えられることでしょう。一人ひとりの症状に合った処置を提供することが、患者さまの喜びにもつながるはずです。それが私の考える、真の医療機関の姿だと思っています。

「そう思うようになった、きっかけ」　
残念ながら、歯科治療を提供させていただく中で私が感じているのは、「歯科治療には治療をする能力がない」ということです。失った所を補修する、その概念は医療の進歩という言葉とは程遠く、昔から変わっていません。進歩しているのは、治療器具や機器、材料などであり、人工物を埋め込むという方向性からは抜け出せないままです。

いくら人工物を入れても、身体の変化には対応できません。再治療を繰り返し、最終的には抜歯を免れないのが現実です。それならば、上辺だけの「新しく、より良い」ではなく、歯科医療者として当然のことである「患者さまに合った治療の提供」からぶれないことを目指そうと思うようになり、日々診療に励んでいます。