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「カフェインを摂りすぎると老ける？」
「コーヒーをやめたら若返るって本当？」
カフェインの肌へのデメリットを、管理栄養士が解説。
カフェイン断ちのやり方や、体の変化についても聞きました。
監修者
望月理恵子 先生
経歴
管理栄養士
1999年 東京家政学院短期大学 生活科学科 食物栄養学科 卒業 準学士
1999年 調剤薬局にて栄養カウンセリング
2001年 管理栄養士 取得
2005年 健康食品・化粧品の会社にて学術担当
2012年 株式会社 Luce 代表取締役
カフェインが肌に与えるデメリットとして、
・肌が乾燥する
・肌が荒れる
といったことが挙げられます。
カフェインには、利尿作用があります。
そのため、飲みすぎると体内の水分が体外へ出てしまい、乾燥を引き起こす可能性があります。
カフェイン入りの飲み物を、1日4杯以上飲むと乾燥しやすくなることがあります。
カフェインを摂りすぎると、
・自律神経が乱れやすくなる
・栄養の吸収が阻害される
といったことが生じ、肌荒れを引き起こす可能性があります。
▼肌荒れが起こるしくみ
| 自律神経が 乱れやすくなる |
自律神経が乱れると、 ① 血流が悪くなる ② 肌へ栄養が届きにくくなる ③ 肌のターンオーバーが乱れる といった悪循環が生じ、肌荒れを引き起こす恐れがあります。 |
| 栄養の吸収が 阻害される |
カフェインには、栄養の吸収を阻害する働きがあります。 そのため、摂取しすぎると肌に栄養が行き渡らず、肌トラブルを引き起こす可能性があります。 |
そもそも「カフェイン」ってなに？
カフェインとは、コーヒー豆や茶葉に多く含まれる天然成分です。
神経を興奮させる働きがあると考えられています。
カフェインは、
・コーヒー
・紅茶
・緑茶
・エナジードリンク
・コーラ
などに多く含まれています。
カフェインが肌に与えるメリットとして、
・むくみがとれる
・血色の良い肌になる
といった可能性があります。
カフェインの利尿作用によって、不純物が体外に排出されると、顔のむくみが取れてすっきりする可能性があります。
カフェインを少量（コーヒーカップ1杯ほど）摂取すると、覚醒作用により、血流がよくなり、血色の良い肌になると考えられています。
ただし、コーヒーを4杯以上飲むと、顔色がくすむ・冷える等の原因になります。
飲みすぎによって、交感神経が高まり、血行不良を引き起こす恐れがあるからです。
メリットもあるけど…摂りすぎはNG！
カフェインには、中毒性があります。
依存状態になってしまうと、
・めまいがする
・眠れなくなる
・不安な気持ちになる
・胃が荒れる
・吐き気がする
などの体調不良を引き起こす可能性があります。
本当だと言えるでしょう。
コーヒーをやめることで、若々しい印象に近づける可能性があります。
しかし、全ての人に当てはまるというわけではありません。
また、コーヒーには肌に良い作用もあるため、「コーヒーを飲んだら若々しい印象に近づく」というデータもあります。
▼「やめたら若返る」「飲むと若返る」の理由
| やめたら若返る | ・阻害されていた栄養が吸収されるから ・睡眠の質が向上するから ・自律神経の乱れが解消されるから |
| 飲むと若返る | クロロゲン酸という抗酸化作用*があるポリフェノールにより、肌の老化を予防するから |
*抗酸化作用…しみ・シワ・老化等の原因となる活性酸素による体の酸化を抑える作用
ブラックコーヒーの場合、1日マグカップで3杯までにしましょう。
日本では、カフェイン摂取目安量が定められていません。
しかし、カナダ保健省は健康な成人の場合、1日の摂取量を400mgまで（ブラックコーヒーに換算すると、マグカップ約3杯）としています。
ご自身で、体調が悪くならない量を把握して飲むと良いでしょう。
まずはカフェイン入りの飲み物を、1～2週間断つことを目標に始めてみましょう。
コーヒーを飲みたくなったら、ノンカフェインコーヒーを飲むと良いでしょう。
コーヒーやエナジードリンクを、
など習慣化している人はカフェイン断ちがおすすめです。
コーヒーに代わるおすすめの飲み物
・ノンカフェインコーヒー
・ノンカフェイン紅茶
・黒豆茶
・そば茶
・麦茶
カフェイン断ちすることで、体調不良が解消できる可能性があります。
断つことで、カフェインの摂りすぎによる、
の解消が期待できるでしょう。
1～2日目は離脱症状として、頭痛、倦怠感、吐き気などの体調不良があらわれることがあります。
体調が悪くなった場合、ノンカフェインコーヒーを飲んだり、ゆっくりと体を休めたりしてあげましょう。
日常的にカフェインを多く摂取していた人は、徐々に減らしていく方法をおすすめします。
一般的に、10日前後で変化を感じる人が多いです。
ただし個人差があります。
数日間継続していると、
といった変化を感じると言われています。
▼参考
栗原 久 「日常生活の中におけるカフェイン摂取 －作用機序と安全性評価－」
厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A～カフェインの過剰摂取に注意しましょう～」
カフェインと脳の働き – コーヒーと健康
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