おしりと太ももの境目のぶつぶつの原因｜市販薬でよくなる？皮膚科に行くべき？

• 公開日2022-07-29
• 更新日2023-03-03

「お尻と太ももの境目のぶつぶつが気になる…原因ってなに？」
「市販薬で治る？皮膚科にいく目安が知りたい！」
お尻と太ももの境目にできるぶつぶつについて、皮膚科の医師に聞きました。
原因や治し方など、詳しく解説しています。

監修者

LECINQ clinic

院長

長谷川 佳子 先生

経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院　形成外科、藤沢湘南台病院　形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター　形成外科
を経て横浜栄共済病院　形成外科
平成26年よりKO CLINICに勤務
令和3年1月よりLECINQ clinic 院長に就任

おしりと太ももの境目のぶつぶつの「原因」は？

ぶつぶつができる原因は、主に2つあります。
・毛穴詰まり
・皮膚の蒸れや擦れ
などのことです。詳しくチェックしていきましょう。

原因①　古い角質による毛穴詰まり

古い角質が毛穴につまることで、ぶつぶつや黒ずみができます。

おしりと太ももの境目は、皮脂腺や毛穴が多く存在します。
そのため、皮脂詰まりを起こしやすいと考えられます。

原因②　皮膚の蒸れや擦れ

皮脂が蒸れたり擦れたりすることで、毛穴の炎症が起きてしまうことがあります。
その結果、ぶつぶつを引き起こす可能性があります。

おしりと太ももの境目は摩擦されることが多く、蒸れや擦れが起きやすいです。

• 長時間椅子に座る
• きつめの下着を履いている

などの場合、特に摩擦が起こりやすいので注意しましょう。

ぶつぶつ・ざらざらを改善する「正しいケア」

お尻と太ももの境目のぶつぶつをなくすには、正しいケアが大切です。
・汗をかいたらこまめに拭く
・擦らずに優しく洗う
・丁寧に保湿をする
などのケア方法で、ぶつぶつのない肌を目指しましょう。

ケア①　汗をかいたらこまめに拭く

汗をかいたら、清潔なタオルでこまめに拭きましょう。
可能であれば、シャワーを浴びることもおすすめです。

汗を放置していると、皮膚が蒸れてしまいます。
その結果、かゆみや肌荒れを引き起こし、ブツブツの原因となります。

ケア②　擦らず優しく洗う

摩擦を起こさないように、優しく、泡で洗いましょう。
細菌や炎症を抑える成分を配合した洗浄剤を使うと、炎症予防になると考えられます。

▼炎症予防におすすめの成分

また、ピーリング剤やスクラブで、定期的に角質ケアをすることも有効でしょう。

洗い終えて拭き取る時も、ゴシゴシこすらないようにしてください。
水分をタオルに吸収させるイメージで拭き取りましょう。

ケア③　お風呂上りはすぐに保湿する

お風呂上りは、すぐに丁寧に保湿をしましょう。
化粧水→乳液という2ステップの保湿がおすすめです。

保湿が遅れると、余分に汗や皮脂が排出されて、肌荒れの原因となります。
スキンケアもこすらないで、優しくつけましょう。

市販薬は有効？

肌に赤み・かゆみがあるときは、抗炎症剤やかゆみ止めなどが有効だと考えられます。

ステロイド配合であれば、赤み・かゆみ・かぶれに働くと考えられます。

かゆい・痛い場合は皮膚科へ

ブツブツ・赤み・かゆみなどが強い場合は、市販品では治らないこともあります。
2日程使用しても良くならない場合は、皮膚科で相談しましょう。

皮膚科では多くの場合、保険治療として医師が肌状態を確認後、必要な薬を処方して治療します。
個人差はありますが、痛みや痒みは1～2日で引くでしょう。

良くなってもすぐに薬をやめないで、医師の指示通りに薬は使用してください。
途中で薬をやめると、症状がぶり返してしまうことがあります。

皮膚を美しくしたい方も治療可◎

ブツブツ自体が気になるという場合は、皮膚科や美容外科などで、皮膚を美しくする治療が受けられます。こちらは保険適用外の自由診療です。

ブツブツがある場合は、

• 薬剤（トレチノイン配合のクリームなど）
• レーザー

を使用し、古い角質を取り除く治療を行います。
自分にあった治療をするために、皮膚科や美容外科などの受診をおすすめします。

▼それぞれの治療の費用や副作用について

ブツブツの度合いによって、治療回数は異なります。
固くなっているブツブツが目立つ場合は、複数回の治療が必要です。

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