なぜ?お腹は痛くないのに「ゴロゴロ水下痢」の原因。1週間治らないときは病気の可能性も

更新日:2022-07-13 | 公開日:2020-05-01
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なぜ?お腹は痛くないのに「ゴロゴロ水下痢」の原因。1週間治らないときは病気の可能性も

「お腹がゴロゴロしているけど、痛くはない…」
「水っぽい下痢が続く…」
こんな症状あらわれた場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
病気の可能性や注意すべき症状、病院に行く目安まで、お医者さんが詳しく解説します。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

原因① お腹の冷え

医師男性
冷たい飲み物や食べ物を摂り過ぎてお腹が冷えると、胃腸の血行が悪くなります。

血行が悪くなると胃腸の働きが弱まり、水分をうまく吸収できなくなることで、下痢になります。

原因② 緊張・ストレス

医師男性
緊張やストレスにより、自律神経が乱れ、下痢を起こすことがあります。

原因③ 胃腸炎

医師男性
ウイルス性胃腸炎、細菌性胃腸炎の場合、下痢を引き起こします。

原因ウイルスによっては、吐き気発熱・血便が見られます。

原因④ 水あたり

医師男性
マグネシウムやカルシウムなどのミネラルの多い硬水を飲むと、腸が刺激され、下痢になることがあります。

原因⑤ 消化不良

医師男性
食べ過ぎやアルコールの摂取後に、消化不良が起こり、お腹の不快感や下痢を引き起こすことがあります。

消化不良が続くと、吸収できなかった栄養素の欠乏症になります。
また、消化不良を繰り返す場合には、単なる食べ過ぎやアルコールの摂取ではなく、他の病気が隠れていることもありますので、注意が必要です。
具体的には、胃がんや食道がん、胃食道逆流症、胃炎などです。

原因⑥ 薬の副作用

医師男性
薬剤起因性腸炎といって、薬の副作用により、腸管が炎症を起こす場合があります。

水溶性の下痢以外には、お腹がゴロゴロなったり、張ったような感じがしたりします。発熱や血便が生じることもあります。
薬の種類によって、症状は異なります。原因となっている薬の服用をやめることで症状はおさまります。

原因⑦ 生理

医師男性
生理中は腸管の動きが過剰になり、下痢を起こしやすくなります。

子宮を収縮させて経血を体の外に出すためにプロスタグランジンというホルモンが分泌され、子宮だけでなく、腸にも働きかけるためです。

原因⑧ 過敏性腸症候群(IBS)

医師男性
過敏性腸症候群(IBS)は、ストレスや緊張により、腸の蠕動運動が過剰になり、下痢を起こすことがあります。

痛みを感じやすい状態になり、少しの刺激でも腹痛を感じます。過敏性腸症候群(IBS)の原因は今のところはっきりしていません。しかし、食事や薬で症状を改善させることができます。

下痢が続くときは「4つの症状」に注意

医師男性

下痢に加えて、

  • 1週間以上も下痢が続く
  • 突然消化不良が起こった
  • 息切れ発汗
  • 心拍数の増加 など

上記の症状がある場合は、何らかの病気が隠れている可能性が考えられるので注意しましょう。

病院を受診すべき目安

医師男性
重い症状がない場合も、1週間ほど下痢が続く場合は、病院へ行くといいでしょう。

受診するのは何科?

医師男性
消化器内科胃腸内科を受診しましょう。

消化器内科を探す

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