【VDT症候群】目の疲れ・心の不調は「まばたき」で予防しよう!

公開日:2019-02-25 | 更新日:2020-09-15
3
【VDT症候群】目の疲れ・心の不調は「まばたき」で予防しよう!

VDT症候群とは、パソコンやディスプレーなどの長時間使用によって、目や体が疲労するだけでなく、心も疲労してしまう病気です。
VDTは、Visual Display Terminalsの略です。
液晶ディスプレー・ブラウン管・キーボード・マウスなどで構成される機器で、パソコン・モバイルなどを指します。

眼科を探す


監修者

山内 明子 先生

田町三田やまうち眼科
眼科医

山内 明子先生

経歴

田町三田やまうち眼科。東京医科大学眼科入局

目・体・心それぞれに不調が起きる?

症状は、次のように多岐にわたります。

目の症状

  • 目が疲れる
  • 視力の低下
  • 痛み
  • 乾く
  • ゴロゴロする
  • 充血する
  • 重い
  • まぶしい
  • 目やに
  • 涙が過剰にでる

画面に集中すると、まばたきの回数が減り、ドライアイの原因となります。
遠近の、ピントを調節する筋肉が、疲れて、眼精疲労にもなります。
ディスプレーの「ブルーライト」は、強いエネルギーがあるため、目や体に大きな負担をかけます。

体の症状

  • 首こり
  • 肩こり
  • 腕の痛み
  • だるさ
  • 背中のいたみ
  • 手指のしびれ
  • 倦怠(けんたい)感
  • 頭痛
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 吐き気
  • 胃痛

長時間、同じ姿勢をとる、手指を使いすぎる、などが原因です。

心の症状

  • イライラ
  • 不安感
  • 憂鬱(※)・抑うつ
  • 不眠

憂鬱(ゆううつ):気分は落ち込むが、時間がたつと改善する
抑うつ:気分が落ち込んだままで、やる気が落ちる

長時間、ディスプレーを使用していると、体が緊張し、ストレスを感じます。
不必要な光・音も原因です。
緊張・ストレスで自律神経のバランスがくずれ、心の不調をまねきます。

慢性化すると、うつ・不眠症になることも…

VDT症候群が慢性化すると、自律神経が乱れ、次のような状態になります。
・抑うつ状態
・不安障害
・うつ
・不眠症など

眠る時は、副交感神経が優位(※)になりますが、VDT機器の使用により、交感神経が優位(※)になると、なかなか寝付けません。
副交感神経が優位になる:リラックスした状態のこと
交感神経が優位になる:緊張やストレスが続き、血圧が上がるなどの状態になること

睡眠がとれないと、心は乱れていき、より一層、うつ状態に拍車をかけてしまいます。
VDT症候群を慢性化させないために、早めの受診を心がけましょう。

また、原因となる生活習慣の見直しが必要です。
仕事以外でも、SNSの普及などで、常にディスプレーを見る生活になっていませんか?
長時間の、電子機器の使用はひかえましょう。

目・筋肉・精神症状を治療

目症状の治療

ドライアイの場合には、点眼薬・涙点プラグなどで治療します。

筋肉・骨格系の治療

温熱療法・理学療法などで、凝り固まった筋肉を温めて、血流をよくします。
筋肉の凝りをほぐす「ミオナール」などの薬を、処方する場合もあります。

精神症状の治療

心療内科で、臨床心理カウンセリングにより、治療します。
心の調子を整え、筋肉をゆるめる働きのある「デパス」などが処方されることもあります。

正しい姿勢・意識的な「まばたき」で予防を

職場の、環境改善が必要です。
厚生労働省は、連続した作業時間が60分を越えないようにし、作業と作業の間は10~15分休止し、1~2回の休憩を挟むようにガイドラインを設けています。

次のようなことが、自身でできる予防法として挙げられます。

・作業中の姿勢は椅子に深く座り、背もたれを意識し、正しい姿勢で座る
・ディスプレーは目線をやや下になるように設置する
・ブルーライトカットのディスプレーにする
・エアコンの吹き出口が顔にあたらないように配置する
・意識的に瞬目(まばたき)を行うなど

まとめ

VDTとうまく付き合っていかなければならない近年、労働環境や生活習慣を見直すことで、心身の不調を取り除く必要があります。
また、VDT症候群が慢性化しないために、早めの医療機関の受診を心がけましょう。

眼科を探す

【参考文献】
厚生労働省 VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン 平成14年4月5日通達
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000184703.pdf

\この記事は役に立ちましたか?/
役に立った! 3
不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

修正箇所
メールアドレス
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
コメント(オプション)

貴重なご意見をありがとうございます
Medicalookはよりお役にたつ情報をお伝えできるよう、ご意見を参考にサイトの改善を行って参ります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
送信エラー
大変お手数ですが、ページを更新いただき、再度ご意見をご送信ください。
更新後も再び送信エラーが発生する場合は、 お問い合わせページ からご連絡いただけますと幸いです。

関連キーワード

キーワード