扁桃炎は、喉の奥にある扁桃がウイルスや細菌に感染して発熱など全身症状を引き起こすものです。
喉が痛いとものを食べることが難しくなり、長く続くと体力も奪われます。
こういったつらい症状が生じる扁桃炎は、早く治したいのはもちろん、できるだけ人にうつしたくないですよね。
でも実際には、扁桃炎は人にうつる病気なのでしょうか。
この記事では、扁桃炎について詳しくご紹介します。
監修者
荒牧内科
院長
荒牧 竜太郎先生
福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業
扁桃炎の原因となる菌やウイルスは、風邪菌やアデノウイルス、インフルエンザウイルス、肺炎球菌など様々です。
扁桃炎には一時的な細菌やウイルスに感染して起きる「急性扁桃炎」と、扁桃に常時いる菌から発症する「慢性扁桃炎」があります。
慢性扁桃炎は、疲れにより免疫が低下した際や、他の菌により攻撃を受け体が弱ってしまうと扁桃にいる菌が再び力を増し、扁桃炎を繰り返し何度も発症させます。
細菌感染症とウイルス感染症では感染の広がりやすい範囲も変わってきます。
一般的には細菌感染症よりもウイルス感染症の方が広範囲に広がりやすいと言われています。
そのため、病因となっている微生物によりうつりやすさも変わってきます。
たとえ、発症前の潜伏期間中だとしても性行為等でパートナーにうつしてしまう可能性があるので、自身の体調が良くないときはパートナーへの感染なども配慮するようにしましょう。
エイズは、確かにあらゆる病気にかかりやすくなります。
原因となる性行為の後に、扁桃炎だけでなく風邪症状や全身の倦怠感などが1週間から~数週間続き、自然に良くなり一時的に無症状となります。
無症状になった後、また具合が悪くなるまでの期間には個人差がありますが、体調が悪くなり様々な病気を発症します。
扁桃炎だけが症状ではありません。
性行為の後に体調がおかしい、なんとなくだるいなど、おかしいと感じたらエイズ検査を受けてください。
扁桃炎を発症している人は、むやみに免疫の弱い赤ちゃんや小さな子どもにキスや接触をするのは避けましょう。
何回も症状が出る・風邪をひくと必ず喉症状が強いなどという場合、扁桃に常に何らかの菌をもっている可能性が高くなります。
炎症を起こさないよう、歯磨きやうがいをしたりと衛生的に保ちましょう。
また、暴飲暴食やタバコ、アルコールなどの刺激も控えた方が良いです。
さらに、疲れやストレスも溜めないようにすることが大切です。
扁桃炎だけの症状なら内科、耳鼻咽喉科を受診します。
発熱や悪寒などの全身症状も出ている場合は、内科を受診してください。
日頃からうがいを積極的に行い、免疫の低下を避けるためにも、食事や睡眠をしっかりととりましょう。
また、市販の扁桃炎用の薬やうがい薬、スプレーなどを使用することで、炎症を抑えて早く快方へ向かうことが期待できます。
ある程度炎症が強い場合は、抗生物質、消炎鎮痛剤、解熱剤などを服用する必要があります。