便にゼリー状の血の塊が…!
これは大丈夫?もしかして病気?
その症状は、痔や潰瘍性大腸炎が原因かもしれません。
ゼリー状の血便の対処法や病院に行く目安を、詳しく解説します。
といった場合には一旦様子を見てもよいでしょう。
ただし、ゼリー状の血の塊が何度も出る場合や、腹痛、下痢、発熱症状を伴う場合には、病院を受診してください。
不安な症状がある方は、早めに病院に行きましょう。
※ご自身の症状や、病院の設備などによって、適切な診療科を紹介されることもあります。
排便時にゼリー状の血の塊が出た場合、
の可能性があります。それぞれ詳しく解説していきます。
それぞれの「症状の特徴」や「なってしまいやすい人の傾向」を解説します。
<いぼ痔(痔核、脱肛)>
排便時にポタポタと出血することが多いです。
出血の程度には個人差があり、お尻を拭いたときにペーパーに血が付く場合もあれば、便器が真っ赤に染まるほどの場合もあります。
出血はあっても痛みを伴わないケースが多いです。いぼの中にたまった血液が、ゼリー状の塊となって出てくることがあります。
<切れ痔(裂肛)>
便秘等が原因で硬くなった便を出すと切れ痔を起こす場合があります。
お尻を拭いたとき、ペーパーに少し血が付く程度の出血量のケースが多いですが、排便後血が止まらない場合やじわじわ出てくる場合もあります。
鮮血の血便が多いですが、便の出始めにゼリー状の血が出たり、血が塊状で出てきたりすることがあります。
<痔ろう>
肛門周りの皮膚と直腸を繋ぐ穴(瘻管)が生じる痔です。
血膿状のものが排出されることがあります。
<いぼ痔>
<切れ痔>
<痔ろう>
血便=痔だと自己判断で対処して、実は重篤な疾患であったというケースもあります。
どうしても時間がなくて市販薬を使用する際は、薬剤師等に相談してください。
血便に伴い、
などの症状が出ている場合は、病院を受診してください。
肛門外科の受診をおすすめします。
特に、細菌性大腸炎の場合、血便や膿性の下痢を起こしやすいと考えられています。
腸に炎症が生じると、粘液の分泌量が増えて、ゼリーのような粘液便が出ます。
集団感染することも多く、幼稚園、保育園、学校、家庭内で感染が拡大するケースがあります。
血便に伴い、
などの症状が出ている場合は、早めに病院を受診してください。
内科、消化器内科、胃腸内科の受診をおすすめします。
潰瘍性大腸炎の発症原因は未だ明確になっておらず、国の指定難病に定められています。
考えられる原因としては、免疫異常、遺伝的要因、環境要因が挙げられます。
下痢と血便を主症状として、激しい腹痛を伴うケースが多いです。
ゼリー状の粘液のような血便が出る場合もあります。
悪化すると、1日10回以上血便が出るようになります。
腸粘膜の炎症によって生じた多量の腸液が、白血球と混ざって粘液状になり、ゼリー状の粘液便が排出されると考えられています。
さらに症状が悪化して炎症が拡大すると、粘膜から出血が起こり、血便がみられるようになります。
発症に男女差はなく、男性の発症ピークは20~24歳、女性の発症ピークは25~29歳にみられます。
血便に伴い、
などの症状がみられる場合には、早急に病院を受診してください。
内科、消化器内科、胃腸内科の受診をおすすめします。
良性ポリープ(腺腫)ががん化して発症する場合と、正常粘膜から直に発症する場合があります。
初期段階の自覚症状はないケースが多く、症状が進行してから気が付く場合があります。
腸粘膜で炎症が生じて出血している場合に、ゼリー状の粘血便が出ると考えられています。
内科、消化器内科、胃腸内科の受診をおすすめします。