豆乳を飲むと、どのような効果が期待できるのでしょうか。
健康やダイエット・美容面での効果について、栄養士が詳しく解説します。
飲むのに最適な時間から、豆乳ヨーグルトなどおすすめの摂り方もご紹介!
「豆乳で胸が大きくなる?」
「男性が飲んだ場合の効果は?」
こういった疑問にもお答えしますので、ぜひ参考にしてください。
監修者
株式会社Luce
栄養士・食育栄養インストラクター
神原 李奈先生
株式会社Luce・健康検定協会 所属
CA(客室乗務員)の仕事をきっかけに、健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。大手料理教室の講師の経験を経て、栄養士を目指すことに。栄養士免許を取得後の現在は、現役CAとして世界中を飛び回りながら、栄養士として健康や食に関する情報を発信している。
もくじ
また、大豆イソフラボンは、植物エストロゲンのひとつといわれています。
その化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)に似ているため、エストロゲン受容体※に結合して、生理周期や生理に伴う症状などに何らかの影響を与えることが考えられます。
※エストロゲン受容体とは…女性とって重要な性ホルモン“エストロゲン”と結合し、排卵や月経、乳腺といった機能をサポートしています。
また、豆乳に含まれるたんぱく質を摂ることで筋肉が増えれば、基礎代謝量も上がります。
大豆に含まれるサポニンやビタミンEには抗酸化作用があり、肌や髪を美しく保つことに繋がります。
また、たんぱく質が含まれていることで、新陳代謝を促し、肌のターンオーバーを活性化できると考えられます。
イソフラボンは女性ホルモンに似た構造を持つと言われていますが、残念ながらバストアップするという研究結果はありません。
しかし、豆乳の摂取しすぎでカロリー過多となり脂肪が増えた結果、バストアップにつながるという可能性はあります。
豆乳を飲む時間は特に決まっていませんが、食事前に飲むことで満腹中枢を刺激し、食べ過ぎの防止になります。
調整豆乳は、砂糖や塩、油などが加えられています。
イソフラボンやサポニンなどの大豆由来の成分も調整豆乳と比べて少ないです。
味付きの豆乳にも大豆の成分は含まれますが、調製豆乳以上に糖質が多い上に、大豆由来の成分は少ないです。
イソフラボンの過剰摂取により、下記の健康被害が報告されています。
大豆イソフラボンは、ほとんどの食品中では大豆イソフラボン配糖体として存在しますが、体内では大豆イソフラボンアグリコンという形に変化します。
アグリコンの形でのトータルの一日摂取目安量の上限は70~75mgと言われています。特定保健用食品については、イソフラボンアグリコン含有量が表示されていますが、そうでない場合、換算しなくてはならない場合もあります。例えば、アグリコンへの換算は下記の通りです。
豆乳に含まれる大豆イソフラボンアグリコンは、100gあたり平均して24.8mgです。
コップ一杯(200g)の豆乳でおよそ50mg程なので、豆乳を2杯飲むとアグリコンの摂取量目安の上限を超えてしまう可能性があります。
しかし、1日にその量を飲むことがダメということではなく、その量を毎日飲むのはおすすめできません。
ただし、いつ・どれくらいの量を摂れば予防できるのかについてはまだはっきりとしていません。
また、性別に関わらず過剰摂取は健康被害を引き起こすので注意しましょう。
豆乳と同じく、きなこも大豆製品です。
一緒に飲むことで、同様の栄養素を摂取できると考えられます。
※豆乳200mlにきな粉を大さじで1、2杯を混ぜる程度なら、過剰摂取になる心配はありません。
食物繊維やオリゴ糖を含む甘酒と一緒に摂取すれば、効率よく腸内の善玉菌を増やすことができ、腸内環境を整え、便秘にアプローチします。
また、甘酒にはエネルギー代謝に関わるビタミンB群も多く、代謝を促進し、ダイエットに繋がると考えられます。
豆乳には、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促すために必要なアミノ酸の一種であるトリプトファンが含まれています。
バナナは、それに加えて糖質やビタミンB6も含み、一緒に摂ることで効率よくセロトニンを分泌できると考えられます。
イソフラボンには血中総コレステロールとLDLコレステロールを下げる作用があることがわかっています。
また、コーヒーに含まれるポリフェノールの抗酸化作用は、LDLコレステロールの酸化を防ぐと言われています。
そのことから、ふたつを同時に摂ることで血管内を健康に保つことに繋がります。
青汁に含まれるカリウムはナトリウムの排泄を促し、大豆に含まれるビタミンEは、血行改善に役立ちます。
このことから、むくみケアに良いと言えます。
豆乳を温めて飲むホット豆乳は、豆乳の作用をより多く得られるというわけではありませんが、体を冷やしたくない季節や冷えを感じる方におすすめです。
ただし、加熱しすぎると表面に膜が張り飲みにくくなりますので、電子レンジや鍋で加熱する際は、様子をみながら行うとよいでしょう。
豆乳を乳酸菌で発酵させて作ったヨーグルトのことです。
豆乳ヨーグルトには、以下のようなメリットがあると考えられます。
【材料】
【作り方】
①豆乳ヨーグルトと豆乳をしっかり混ぜ合わせる。
②蓋つきの清潔な容器に入れ、ヨーグルトメーカーや発酵器の使用、湯煎などで40度前後に保ち、発酵させる。
※発酵時間は7時間を目安にしてください。室内環境などにより異なりますので、様子をみましょう)
豆乳ヨーグルト がない場合は、通常のヨーグルトと豆乳でも作ることが可能です。
【材料】