「歯に熱いものだけしみる…」じんじん・ズキズキは要注意！虫歯や歯周病の悪化サインかも

「歯に熱いものだけがしみる…なぜ？」

歯に“熱いものだけ”がしみるのは、歯や歯茎の病気の可能性も。

症状が悪化すると、突然の激痛に襲われる恐れもあります。
熱いものがしみるときの、対処法もチェックしましょう。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

なぜ？歯に熱いものだけしみる…

熱いものがしみる状態は、知覚過敏・虫歯・歯周病などが進行している可能性が高いです。

冷たいものでしみることは、病気でなくとも稀にあります。
しかし、“熱いものだけしみる”場合は、歯や歯茎の病気が疑われるため要注意です。
また、病気以外の原因としては、歯科治療による神経の取り残しも考えられます。

自分でできる対処法はある？

熱いものがしみる場合、

• しみる箇所を冷やす
• しみる箇所を丁寧に歯磨きする

などを行うことで、一時的な症状の緩和が期待できます。

ただし、根本的な改善にはならないので、一次対処後は早めに歯医者を受診してください。

放置してさらに症状が進行すると、突然、眠れないほどの激痛に襲われるリスクもあります。
また、歯や歯茎の病気が隠れていた場合、悪化して抜歯が必要になるケースもあります。
放置せず歯医者で治療を受けるのが得策でしょう。

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考えられる4つの原因

熱いものがしみる症状には、

• 虫歯（キーンと痛む）
• 歯周病（じんじん、またはキーンと痛む）
• 知覚過敏（じんじん、またはキーンと痛む）
• 銀歯の影響（キーンと痛む）

などの原因が考えられます。

それぞれ詳しく解説していきます。

原因①　虫歯（キーンと痛む）

虫歯が進行して歯に穴が開くと、刺激に敏感な「象牙質」が露出して、熱いものなどがしみるようになります。

熱いものがしみるということはそれだけ、虫歯が進行していることを意味します。

虫歯の症状の特徴

原因②　歯周病（ジンジン・キーンと痛む）

歯周病が悪化して歯茎が下がると、歯の内側の「刺激に敏感な部位」が露出して、熱いものなどがしみるようになります。

歯周病は、初期段階では痛みなどの症状はありません。
しかし、悪化すると歯を支えている骨を溶かして、次第に歯茎が下がっていきます。

歯周病の症状の特徴

治療法は？

歯周病の治療は、歯垢・歯石の除去を中心に行います。

重度の場合は、

• 歯茎を切開して歯石を取る「外科治療」
• 歯の周辺組織を再生させる「歯周組織再生療法」
• 抜歯

などの治療も検討されます。
早めに治療を開始したほうが、軽い治療で済む可能性があがります。歯周病の疑いがある場合は、早めに受診しましょう。

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原因③　知覚過敏（ジンジン・キーンと痛む）

歯の表面のエナメル質が薄くなっている人、歯の根っこが露出している人は、熱いもので神経が刺激されることがあります。

知覚過敏の原因には、強すぎるブラッシングの影響や、加齢による歯茎の下がりが挙げられます。

知覚過敏の症状の特徴

治療法は？

知覚過敏用の薬剤の塗布、ブラッシング指導を行います。
また、歯ぎしりが影響している場合は、マウスピース治療も提案します。

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原因④　銀歯の影響（キーンと痛む）

銀歯は金属のため、熱いもの・冷たいものの温度を伝えやすいです。
そのため、銀歯をはめていると熱いものがしみることがあります。
また、銀歯の近くに虫歯があると、虫歯が神経を刺激しやすくなるといった現象が起きることがあります。

症状の特徴

治療法は？

銀歯を違う素材に変更したり、虫歯治療などを行ったりします。

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