もくじ
荒牧内科
院長
荒牧 竜太郎先生
福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業
ウイルス感染症なので当然大人にもRSウイルスは、感染します
RSウイルスは、どこにでもいる風邪のウイルスで、一生のうちに何度も感染します。主な症状は、鼻水・くしゃみ・咳・体調不良、人によっては発熱する場合もあります。大人の感染では、一般的には主に鼻水や軽い風邪といった症状を引き起こす程度のウイルスです。
咳やだるさが続いているようであれば、ゆっくり休んで体調を整える必要があります。あまりに咳や微熱、体調不良が続くようであれば、早めに診察を受けて別の病気がないか確認しましょう。
発熱しており、ふらふらする・咳、くしゃみが止まらないといった場合には、ゆっくり休んだほうが良いでしょう。熱が下がって、体が楽になっていれば仕事に出ても問題ないですが、咳やくしゃみなどある場合はマスクなど着用し、周囲の人に配慮しましょう。状況は通常の風邪と同様ですので、ご自身の体調とよく相談して出社してください。
RSウイルスの主な感染ルートは、飛沫感染・接触感染です。患者の鼻水や咳を浴びたり、触ったりすると感染します。出社時は、マスクを着用し、周囲の人はうがい・手洗いに気をつけてください。
RSウイルスはウイルス疾患なので治療効果の期待できる特効薬はありません。治療に使用される薬はあくまで体調を整える薬です。一般のウイルス疾患同様にゆっくり休み、十分に睡眠をとりましょう。
また、栄養補給も忘れずに行ってください。
熱があるうちは水分補給を十分行い、食欲があれば消化に良いものをしっかり食べましょう。おかゆやうどんなどがおすすめです。香辛料や刺激物は、体調が良くない時は、胃腸を荒らしてしまう原因となりますので避けてください。タバコやアルコールは、免疫を落とし、風邪を長引かせるので、控えましょう。
RSウイルス感染であれば市販薬の風邪薬・解熱剤・頭痛薬等は、症状に合わせて使用しても構いませんが使用量・使用用途、使用方法を守って使いましょう。
RSウイルスが原因で、大人が合併症を起こすのは稀だと考えられますが、風邪症状が出ている時にちゃんと安静にしておらず、体力、免疫力が低下していると重症化する場合もあります。