【精神科に行った方がいい人チェックリスト】自己診断の妥当性は?危険な症状は放置NG!

更新日:2022-12-27 | 公開日:2022-07-11
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【精神科に行った方がいい人チェックリスト】自己診断の妥当性は?危険な症状は放置NG!

精神科に行くべきか悩む…。
自分でチェックする方法ってある?

「精神科に行った方がいい」と判断する目安をお医者さんに聞きました。

うつ病の場合、気持ちの落ち込みがひどくなるため、放っておくと命に関わることもあります。
心当たりのある症状がないか、チェックリストを確認してみましょう。

監修者
経歴

福島県立医科大学卒業

「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。

産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括を行っています。

セルフチェック「精神科に行った方がいい」目安

  • 気持ちの落ち込み・元気が出ない
  • 気分に波がある
  • 意欲・集中力の低下
  • 喜びを感じなくなった
  • 強い不安感
  • 一日中、倦怠感が続く・疲れやすい
  • イライラしやすい
  • ネガティブな妄想が多い(監視されている・悪口を言われている等)
  • 悪いことをしていないのに、自分が悪いと罪の意識を感じる
  • 自信喪失(自分には価値がないと感じる)
  • 人の前に出ると過剰に緊張する
  • 些細なことにこだわる
  • よく眠れない(疲れていても眠れない)
  • 幻覚・幻聴がみられる
  • 食欲不振
  • 過食
  • もの忘れが増えた
  • 外出が億劫
  • 自殺を考えることがある
医師女性

上記の症状に3個以上あてはまる場合、心の病気の疑いが強くなります。

早めに精神科を受診しましょう。

正常な範囲での心の不調であれば、気分転換をしたり、ゆっくり休んだりすることで改善するケースが多いです。

しかし、休んでも改善が見られないときは、心の病気を疑った方がよいでしょう。
特に「気持ちの落ち込み」「不安感」「イライラ」等が2週間以上続くときは、我慢せず病院を受診してください。

すぐに病院へ!危険な症状

  • 自傷行為をする(体を傷付ける等)
  • 他者への暴力・暴言
  • 食べられなくなり、栄養失調状態になっている
  • 周囲の人が「自分の悪口を言っている」と感じる
  • 眠れない
  • ネガティブな考えで頭がいっぱいになる
  • 何事も集中できない
  • 生きることがつらいと感じて「死にたい」と思ってしまう
医師女性

上記のような症状には、「重いうつ病」などが疑われます。

放置すると命に関わる恐れもありますので、すぐに精神科を受診してください。

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セルフチェックは、どれくらいあてになるの?

医師女性
セルフチェックは、受診の目安を確認したり、現状を把握したりする上で有効とされています。

リストにある症状を照らし合わせることで、うつ病など「病気の傾向」を知ることができます。
ただし、病気を診断できるものではないため、当てはまるものが多い方は医師の診察が必要です。

精神科で行われる診断方法

 

精神科では、丁寧な問診を行ったのち、

  • 心理検査
  • 身体検査
  • 血液検査

などを実施し、検査結果を参考にしながら診断を行います。

精神科では、どんな治療をするの?

  • 薬を使った治療
  • 精神療法(症状の元になったことについて話し合う治療)
  • TMS治療(磁気による脳の治療)
医師女性

精神科では、患者さん一人ひとりの症状に応じて、上記のような治療が行われます。

また、これらに加えて十分な休養をとることも大切です。

治療に使われる薬の種類

  • 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
  • セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
  • ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)

など

医師女性
薬物治療では、上記のような抗うつ薬が使用されることがあります。

治療の際は、患者さんの症状に合わせて薬を処方します。

治療期間の目安

医師女性

個人差はありますが、早くても3~12ヶ月の治療期間が必要になることが多いです。

長引くと1年以上治療するケースもあります。

「うつ病」の場合、症状が治まるまでの治療期間は、「発症から受診までの期間と同じくらい」と考えられています。
そのため、早く改善させたい場合は、できるだけ早めに治療を開始する必要があります。

また、心の病気は悪化させないことが第一です。
死という最悪の事態を回避するためにも、放置しないようにしましょう。

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