陰部のできものの痛み|自然に治る?病院に行くべき?|医師監修

公開日:2020-06-12
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陰部のできものの痛み|自然に治る?病院に行くべき?|医師監修

周りの人には聞きづらい女性の陰部の悩み。
「陰部のできものが…痛い!」

自然に治るのか、病院を受診すべきかどうかお医者さんに聞きました。
婦人科や産婦人科に行く前に準備した方がいいこともご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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監修者

石野 博嗣 先生

石野医院

石野 博嗣先生

経歴

医療法人社団 石野医院
日本医科大学
日本医科大学付属病院
日本医科大付属第二病院
国立横須賀病院
東部地域病院
石野医院

病院に行きたくない…。自然に治る?

恥ずかしくて病院に行きたくありません。自然に治らないでしょうか?
女性
医師男性
外陰毛嚢炎バルトリン腺嚢胞の場合は、自然に治るケースもあります。

外陰毛嚢炎

医師男性
外陰部の毛穴や毛根がブドウ球菌などの細菌に感染することで起こります。
デリケートゾーンの毛の処理の後や生理中になりやすいです。

毛根部分に、小さな赤いできものがたくさんできます。炎症を起こしている部分が赤く腫れたり、痛みを生じたりします。
できものの数が少なければ、自然治癒することもあります。

治し方

軽症の場合は、患部を清潔に保つことで改善されます。ナプキンやおりものシートはこまめに取り替えて、陰部がむれないようにしましょう。
病院では、抗生物質を含む薬の服用や軟膏を塗布します。

バルトリン腺のう胞

医師男性
膣口の両サイドにあり、粘液を分泌するバルトリン腺が詰まると起こります。詰まりの原因ははっきりとしていません。

ほとんどの場合は無症状ですが、粘液がたまり嚢胞ができ、嚢胞が大きくなると不快感があります。場合によっては、ゴルフボールよりも大きくなることがあります。感染症を起こすと膿み、強い痛みを生じます。

痛みが軽い場合や、膿んでいない場合は、セルフケアで治ることがあります。

セルフケアの方法

軽症の場合、温水に浸すセルフケアを行うことで、数日で治ることがあります。10~15分を目安に入浴するようにしましょう。

病院では、抗生物質や鎮痛剤を使用します。針で刺して嚢胞内の粘液や膿を取り除く治療法や、レーザーで穴をあけて嚢胞内の内容物のつまりを解消する方法もあります。

やってはいけない2つのNG

お医者さん

やってしまいがちなNG対処が2つあります。

「洗いすぎ」はNG!

医師男性
膣内を洗いすぎると、自浄作用が低下してしまいます。

膣の中まで洗浄することは避けましょう。

「自分で潰す」はNG!

医師男性
自分でできものを潰すのはやめましょう。

炎症の悪化に繋がります。

病院を受診する目安

病院

  • 赤みや痛みが強い。
  • 膿んでいる。
  • 出血がある。
  • しこりがある。
  • 陰部を清潔にして温水に浸す等のケアを7日以上続けても改善しない。

この「できもの」は病院での治療が必須です

医師男性

陰部のできものの正体が、

  1. バルトリン腺炎
  2. 性器ヘルペス

の場合、病院で治療を受ける必要があります。

それぞれの症状の特徴と治療法を解説します。

① バルトリン腺炎

医師男性
膣の入り口のあたりが赤く腫れて痛くなり、悪化すると、立ったり歩いたりしただけで痛みが起こります。

バルトリン腺炎とは、粘液を分泌するバルトリン腺に大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌などの菌が侵入することによって炎症が起こります。
炎症が悪化し、バルトリン腺の奥までひろがると、膿がたまり、バルトリン腺膿瘍となります。

病院での治療法

抗生物質や鎮痛剤を用いた治療を行います。重症の場合は、切開やレーザー治療等の手術療法を行います。

② 性器ヘルペス

医師男性
性交渉などにより、単純 ヘルペスウイルス(HSV)1 型(HSV-1)または2 型(HSV-2)に感染することで起こります。

陰部に痛みを伴う潰瘍や、かゆみを伴う水ぶくれができます。
重症化すると、足の付け根を押すと痛い、リンパの腫れ、排尿時の強い痛みが現れます。痛みのあまり、歩行困難になることもあります。

病院での治療法

抗ヘルペスウイルス薬(内服薬・塗り薬)で治療します。症状が重いと、点滴をすることもあります。

とりかえしのつかない「深刻な病気」も

医師男性
陰部に痛みを伴うできものがある場合、「外陰がん」の可能性があります。

外陰がん

医師男性
膣口やその周辺にがん細胞ができることで起こります。

十分に解明されていませんが、がん組織の種類によっては、HPV(ヒトパピローマウイルス)感染が関与しているとされていて、これは若い女性に多くみられます。HPV非感染の場合は高齢女性がなりやすいです。
初期では自覚症状がない場合もあります。
しこりが現れる場合は平らなものが多く、皮膚のただれ、かゆみ、痛みや出血、熱感を伴うこともあります。

病院での治療法

手術や放射線治療、抗がん剤などで治療を行います。

早期受診をすすめる理由

医師男性
陰部に痛いできものがある場合は、早期受診がおすすめです。

早めに治療をすることで、治りも早くなることが期待できます。他の部位への感染や、ガンの転移を防ぐこともできるようになります。

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どんな検査を受けるの?

病院

まずは、内診と視診を行い、その後次のような検査を行います。

  • HSV検査
    ヘルペスウイルスの抗原・抗体を測定するために、血液検査を行います。
  • 細胞診
    悪性の細胞の有無を確認するために、体の一部から細胞をとります。

婦人科に行く前の準備、どうすれば?

陰部の正しい洗い方や、毛の処理について教えてください。
女性
医師男性
清潔にすることは大切ですが、洗いすぎには注意しましょう。
膣内の分泌物や細菌まで洗い流してしまうと、正しい検査結果が出ないことがあります。

毛の処理に関しては、剃刀負けにより肌荒れを起こすと、病気による肌荒れとの区別が難しくなりますので控えましょう。

服装は?

受診する時に相応しい服装を教えてください。
女性
医師男性
内診や検査をするため、脱ぎ気がしやすい服装が良いでしょう。パンツよりもスカートがおすすめです。

妊婦さんが訪れている可能性もあるので、香水は控えてください。

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