「最近膝が痛い…」
「これって太り過ぎ?」
体重が重いせいで、膝が痛くなるのかどうかを、お医者さんに聞いてみました。
太り過ぎが原因の場合のストレッチや食事制限の方法など、無理なく始められる「おすすめのダイエット方法」を解説します。
膝が痛いのは…やっぱり太り過ぎだから?
最近膝が痛いです…太り過ぎによって痛くなることもあるのでしょうか…?

はい、太り過ぎてしまうと、膝に痛みを感やすくなります。
体重が増えると、膝に負荷がかかり、衝撃を吸収する軟骨がすり減りやすくなります。そうしていくうちに軟骨が失われ、膝の骨同士がぶつかるようになるため、痛みを感じるのです。
膝の痛みをそのまま放置すると、歩行に支障が出てしまうこともあります。
日常生活に支障をきたす前に、ダイエットをすることが大事です。
膝の痛みの改善にはダイエットが必要

膝の痛みを改善するには、ダイエットが必要です。
を生活に取り入れて体重を減らしていきましょう。
気軽に始められる「食事の改善」
食事制限のダイエットは、あまり厳しくすると長く続けられず、失敗してしまいます。
まずは、
- 栄養バランスを見直す
- 食べる順番を変える
- エネルギー摂取量を適正化する
といった方法から始めてみましょう。
その① 栄養バランスを見直す
痩せやすい体づくりのために、主食・主菜・副菜の揃ったメニューを食べましょう。
定食などを選ぶとよいでしょう。
栄養バランスを整うことで、エネルギーの過剰摂取・血糖値の急上昇の予防につながります。
その② 食べる順番を工夫する
副菜→主菜→主食の順で食べましょう。
毎回の食事で順番を意識してみましょう。
“無意識でもその順番で食べる”くらいに身につけると良いでしょう。
また、よく噛んでゆっくり食べることも意識するとさらによいでしょう。
その③ エネルギー摂取量を適正化する
体重が減る仕組みはシンプルです。
消費エネルギーより摂取エネルギーが下回れば、減量につながります。
運動は「ストレッチ」から始めるのがおすすめ
あまり運動をしてこなかった人が、いきなりハードな運動をすると体を痛めてしまうことがあります。
運動のきっかけとして、まずはストレッチから始めてみましょう。
太ももの前面(大腿四頭筋)を伸ばすストレッチ

- 壁に片手をついて立つ。片方の膝を曲げ、つま先をつかむ。
- 曲げた方の足のつま先をお尻の方へ引き寄せて、太ももの前側を伸ばす。
- 息を吐きながら、30秒キープする。
反対足も同様に行ってください。
左右とも2〜3セット繰り返します。
膝周りの筋肉を柔軟にすることで、膝への負担を軽減します。
すねの前側とふくらはぎのストレッチ

- 床に座って、両足を前に伸ばす
- つま先をゆっくりと遠くに伸ばす(すねを伸ばす)
- つま先をゆっくりと手前に引き寄せる(ふくらはぎを伸ばす)
10回繰り返し行ってください。
膝が痛くてもできる「おすすめの運動」
膝に痛みがある場合、運動をするときは膝への負担が軽い、
といった運動がおすすめです。
太ももの筋肉のトレーニング

- 床にあぐらで座る
- 片方の足をまっすぐ伸ばす
- 伸ばした方の太ももの下に、バスタオルを丸めて入れる
- 伸ばした方の足のつま先を天井に向ける。その際、太ももでバスタオルを押しつぶすようにして膝を伸ばして、10秒キープ。
反対の足も同じように行ってください。それぞれ3セット行います。
呼吸をしながら行うとよいでしょう。
膝を支えている大腿四頭筋(太ももの前)を鍛えることができます。
水中ウォーキング
水中の浮力により、関節や筋肉への負担が軽減されます。
軽い運動でも筋肉を鍛えることができるため、膝に痛みがある場合でもおすすめです。
水の抵抗により、体をゆっくり動かすだけでも、ある程度の負荷が加わります。浮力と抵抗の働きで、日頃あまり動かさない筋肉を使うことができます。
高血圧や心臓病などがある人、薬を服用中の人は、医師に相談してから行いましょう。
痛みが強いときは、一度整形外科に相談を

膝に痛みがあるのであれば、まずは医療機関で相談しましょう。
医療機関は整形外科を受診してください。
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整形外科ではどんな治療をするの?
症状が軽い場合は、痛み止めの内服薬や外用薬、膝関節内へのヒアルロン酸の注射を行います。
そのほか、大腿四頭筋訓練や、関節可動域改善訓練などの運動器リハビリテーションを行います。
膝を温める物理療法を行うことや、膝装具や足底板を作成するケースもあります。
このような治療を行っても治らない場合には、手術治療をします。
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