「すっぴんになると顔が赤いのはなぜ?」
赤みの原因とセルフケアのポイントをお医者さんに聞きました。
病院に行く目安や注意すべきNG行動も、併せて解説します。
なぜ?すっぴんになると顔が赤い
化粧を落とすと顔が赤くなるのは
などが原因だと思われます。
原因① 肌のバリア機能の低下
刺激を受けた肌が、炎症を起こしているため赤くなっています。
バリア機能が低下すると、刺激を受けやすくなります。
肌の赤みをおさえる方法
バリア機能を上げるために、保湿をしましょう。
赤みが強い、ヒリヒリする場合は皮膚科の受診をおすすめします。
医療機関では炎症を抑える塗り薬を処方してもらえます。
薬と保湿剤を併用すると、早く改善することができます。
原因② ニキビの跡
ニキビ跡に炎症が残っていると顔が赤くなります。ニキビができると肌は細菌を排除し、壊された細胞を元に戻そうと体の分泌物や栄養を集めます。その際に、毛細血管が拡張し、顔は赤くなります。
ニキビが同じような場所に何度もできると、毛細血管がそのまま残り、赤く見えます。
肌の赤みをおさえる方法
ビタミンCが配合された化粧水などで保湿を行ってください。
抗炎症作用で赤みを引かせることができます。
自費診療になりますが、美容皮膚科では拡張した毛細血管にレーザーを当てて、赤みを消失させる治療もあります。
原因③ 毛細血管の拡張
寒暖差で皮膚の温度調節がうまく出来ず、血管が拡張して赤みが残ると赤くなります。
肌の赤みをおさえる方法
環境の寒暖差をなくすことで、自然に改善します。
皮膚科医に聞く!赤ら顔の「正しいスキンケア」

正しい洗顔方法を教えてください。

洗顔料をしっかりと泡立てて、泡を顔に押し当てるように洗いましょう。そして、ぬるま湯でしっかりと洗い流してください。
洗顔料の選び方
肌が敏感になっています。洗浄力が強いものではなく、マイルドな保湿成分の入っている洗顔料を選びましょう。
\こんな洗顔はNG!/
- ゴシゴシ洗いはやめる
- スクラブ入りの石鹸は避ける
- ブラシ洗顔は避ける
- 熱いお湯での洗顔はやめる
- タオルでゴシゴシ拭くことは避ける
正しい「保湿の方法」

洗顔後はすぐに化粧水・乳液・クリームをたっぷり塗り、保湿してください。
炎症が強いときは、添加物の少なく、ビタミンCが多く含まれている保湿剤を使用しましょう。
ビタミンCが入っている、保湿力の高いセラミドやヒアルロン酸入りのものを使いましょう。
ニキビが出ている箇所はさっぱりタイプ、保湿ケアしたい部分とわけてケアすると良いでしょう。
\こんな保湿はNG!/
- コットンでこする
- 化粧水と乳液などを次々に使う
- 過剰な保湿
化粧水と乳液を次々に使うと、水分と油分があちこちに飛び、保湿力が下がってしまいます。化粧水がしみ込んだら、乳液を塗りましょう。
保湿をしすぎると、自身の皮脂の分泌が落ち、余計に乾燥する可能性があります。
乾燥を防ごうと皮脂が過剰に分泌され、トラブルの原因になります。
紫外線の対策方法

“ニキビのもとになりにくい”ということを意味する「ノンコメドジェニックテスト済み」の日焼け止めや日焼け止め入りの化粧下地を選びましょう。
日焼け止めはムラなく塗ってください。
\こんな紫外線対策はNG!/
- 肌を強くこする
- ニキビや乾燥がひどい箇所はできるだけ日焼け止めをつけない
メイクの方法

優しく丁寧に触るようにしてください。肌をこすってメイクするのは避けましょう。
また、乾燥やニキビを早く治したいときは、その部分にメイクをするのは避けてください。
皮膚科で相談するのもオススメ

皮膚科では、肌トラブルに応じた処方薬を出してくれます。
市販薬や市販の保湿剤を何種類も試すよりも、費用が安く済むケースもあります。
皮膚科でも保湿剤を処方してもらえるので、肌トラブルが治らない時は皮膚科へ行きましょう。
どんな治療を受けるの?
- ニキビによる赤み→小さな穴をあけて膿を出し、早く快方に向かうようにします。
- 乾燥による赤み→炎症を抑える薬や保湿剤を処方します。
皮膚科を探す
「病気」が潜んでいるケースも…
「酒さ」や「肝臓病」などの病気で赤みが出ることもあります。
心当たりがある方は、医療機関を受診しましょう。
酒さ
顔に発症する慢性炎症疾患です。
メイクで赤みを隠すのは難しく、ニキビに似た発疹が出ることもあります。
敏感肌でも起こります。チクチクしたり、痛みを感じたりすることもあります。
肝臓病
肝臓に発症する病気で、悪化すると肝臓がんになることもあります。
鼻を中心に赤みが強く出たり、手のひらなどにも赤みが出たりします。
症状が進まない限り、無症状です。進行すると全身性のかゆみ、黄疸などが現れます。
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。