「痩せたい!だから食べない」はダメ!拒食は、うつの入り口だから

公開日:2019-01-16 | 更新日:2020-08-27
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「痩せたい!だから食べない」はダメ!拒食は、うつの入り口だから

「拒食症」という言葉を、聞いたことがある人は、多いと思います。
文字通り、拒食症では、“食事を拒む”という行動が現れます。
拒食症は一般名称であり、医学的には、「神経性やせ症の摂食制限型」と言います。
(神経性やせ症には、過食と嘔吐(おうと)を繰り返す「過食・排出型」というタイプもあります)。
最近では20代女性の“痩せ”の方が増えています。
ちょっとした気持ちで始めたダイエットがきっかけで、このような疾患を発症する場合があります。

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監修者

丸井 友泰 先生


医学博士

丸井 友泰先生

経歴

2010年名古屋大学医学部卒。2018年同大学院博士課程修了。医学博士。
名古屋大学医学部付属病院精神科などを経て、現在は複数の企業と契約し、労働者の総合的な健康状態の向上を目指して、助言や指導、研修や衛生講話を通じた安全衛生教育などといった産業保健活動に取り組んでいる。
また、総合病院心療内科にも勤務し、がん患者の終末期医療も担当している。その他、Webマガジン「現代ビジネス」で、メンタルヘルスを主なテーマに、記事の執筆・監修を行っている。

やせているのに、太っていると思い込む

自分は太っていると思いこみ無理なダイエットをする【神経性やせ症】

神経性やせ症は摂食障害()の一つで、拒食症とも言われます。
摂食障害:食行動の異常が原因で、日常生活や社会生活に支障をきたす疾患の総称

  • 食事を取る際に、異常なカロリー制限を設ける
  • まったく食事を取らなくなる

摂食障害には、このような症状があります。
痩せるために、過剰な運動を行う場合もあります。

ボディーイメージのゆがみ()があるため、低体重であるにもかかわらず、体重が増加することに、強い恐怖を感じているという特徴もあります。
自分自身の体形の捉え方に、ゆがみがあること。たとえば、周りから見たら痩せ体形なのに、まだまだ太っていると認識してしまうこと

神経性やせ症の原因は、さまざまです。

生物学的な要因としては、脳内のホルモン異常の可能性が指摘されています。

社会的な要因としては、社会が重要視する“痩せ”体形に、大きな価値を感じることが、挙げられます。
そういった社会的要因を背景として、痩せ願望・低い自己肯定感()をきっかけに、食事制限を始めることで、発症する場合が多くみられます。
自己肯定感:自分をかけがえのない存在であると思える感覚

軽い気持ちで始めた食事制限が、徐々に過度になり、食事を取らなくなる場合もあります。
また、運動選手の中でも、神経性やせ症を発症する人が、多く見られます。

  • 体重制限によるプレッシャー
  • 体重が増加して、パフォーマンスが低下するのではないかという恐怖感

こうしたことが関係していると、考えられています。

体重が増えるのが、怖い…

自分は太っていると思いこみ無理なダイエットをする【神経性やせ症】

  • 徐脈(心拍数の低下)
  • 低血圧
  • 低体温
  • 筋力の低下
  • 無月経(女性の場合)
  • 肝臓・腎臓などの臓器機能の低下

神経性やせ症には、このような症状が見られます。
これらの症状が進行すれば、死に至る可能性もあります。
うつ病を、併発することも多いです。

体重増加への恐怖心から、疲労感を覚えることがなくなり、食事を取らずに、過活動になる人も多くいます。
自覚症状がないのも特徴で、自分が痩せすぎている状態を、正しく認識できない場合が、多くみられます。

自覚がないと、治療は難しい

自分は太っていると思いこみ無理なダイエットをする【神経性やせ症】

神経性やせ症は、本人が自覚していないケースが多く、治療が難しい場合があります。
著しい低栄養状態であれば、体調を健康な状態に戻すために、入院治療が必要となります。

心理面のアプローチとしては、認知行動療法(※)が行われます。
認知行動療法…自分の食行動・感情・対人関係における問題点を認識し、ものの考え方のゆがみを修整する治療法

また、食事をバランスよく食べることの重要性を学ぶために、栄養指導も行われます。

長期間の治療が必要な場合が多いので、家族・周囲のサポートも非常に重要になります。
症状が改善されてきても、再発するケースもあるので、体重が増えてきても、油断ができない疾患です。

まとめ

自分は太っていると思いこみ無理なダイエットをする【神経性やせ症】

「痩せている=美しい」という認識が強い現代では、誰でも神経性やせ症になる可能性はあります。
ダイエットで始めた食事制限が過度になり、神経性やせ症が引き起こされることも多くあります。
無理なダイエットや、過度なストレスは原因になりやすいので、注意しましょう。

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【参考文献】
『日本調理科学会誌』Vol. 45,No. 4,307~312(2012)
「拒食症(神経性食欲不振症)の病理と対応」より
厚生労働省HP みんなのメンタルヘルス総合サイト「摂食障害」より
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_eat.html


監修者

丸井 友泰 先生


医学博士

丸井 友泰先生

経歴

2010年名古屋大学医学部卒。2018年同大学院博士課程修了。医学博士。
名古屋大学医学部付属病院精神科などを経て、現在は複数の企業と契約し、労働者の総合的な健康状態の向上を目指して、助言や指導、研修や衛生講話を通じた安全衛生教育などといった産業保健活動に取り組んでいる。
また、総合病院心療内科にも勤務し、がん患者の終末期医療も担当している。その他、Webマガジン「現代ビジネス」で、メンタルヘルスを主なテーマに、記事の執筆・監修を行っている。

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