メタボリックシンドロームの治療法って何をするの?放っておくとどうなる?

更新日:2022-04-01 | 公開日:2022-03-31
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メタボリックシンドロームの治療法って何をするの?放っておくとどうなる?

「メタボリックシンドロームの治療法って何をおこなうの…?」
「メタボの改善方法を知りたい!」

メタボリックシンドロームの「定義」や、どのように治療するのかをお医者さんに聞いてみました。

また、「メタボを放置するとどうなる?」、「治療は何科を受診すればいい?」といった疑問にもお答えします。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

このお腹、メタボかも…

医師男性
メタボリックシンドロームとは、ただ“太っている”ということではなく、「血圧・血糖・血清脂質に異常がある」「ウエスト周囲径が基準値を超えている」(※詳しくは下記参照)といった状態のことです。

メタボリックシンドロームの原因は、運動不足・食生活の乱れ(過食)などにより、内臓脂肪が蓄積されることだと考えられています。

また遺伝的要因が関与して発症するケースもあります。

メタボリックシンドロームの「定義」(日本の場合)

血圧、血糖、血清脂質のうち2項目以上が基準値を超えている(糖尿病、高血圧症、脂質異常症)

血圧

収縮期血圧130mmHg以上

または拡張期血圧85mmHg以上

血糖

空腹時血糖110mg/dl以上

※血清脂質(高脂血)
高トリグリセライド血症:中性脂肪(トリグリセライド)150mg/dl以上
または低HDLコレステロール血症:HDLコレステロール40mg/dl未満

ウエスト周囲径が基準以上であること

  • 男性:85cm以上
  • 女性:90cm以上

メタボはどのように治療する?

医師男性

メタボリックシンドロームを治すために大切なことは、基本的な生活習慣の改善です。

  • 1日3食のバランスのよい食事(過食・欠食はどちらもNG)
  • 適度な有酸素運動
  • “無意識の習慣”を少しずつでも見直す

ことが重要です。

※これらに加えて、薬を使った薬物療法もあります。

STEP① 1日3食のバランスのよい食事をとろう

意識したい「6つのルール」

 

  1. 1日3回食事を摂る(朝・昼・夜少なめ)
  2. 食べ過ぎずに腹八分目を心掛ける
  3. 米飯(玄米)、野菜、魚、大豆を積極的に摂る
  4. 食物繊維、カルシウム、カリウム、マグネシウム等の栄養成分を含む食品を摂る
  5. 乳製品・肉類等の動物性脂肪を多く含む食品は控えめにする
  6. 塩分を控える

▼1日の適正エネルギー量の例

運動量

エネルギー摂取量の目安

デスクワーク・軽作業が多い人

標準体重×25~30kcal/kg

普通の労作(立ち仕事が多い職業など)

標準体重×30〜35 kcal/kg

重い労作(力仕事が多い職業など)

標準体重×35〜kcal/kg

参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/numa/78/4/78_237/_pdf/-char/en

メタボ改善に「こんなメニューがおすすめ!」

 

  • 主菜:白身魚ときのこの蒸しもの
  • 副菜:ほうれん草のお浸し
  • 汁物:具沢山みそ汁
  • 主食:米(できれば玄米)

 

お米は、炭水化物で糖質に分類され、効率的にエネルギーに変換されます。

魚類には、中性脂肪値を低下させるEPA・DHA等が豊富に含まれています。

野菜類は、高血圧予防に有効とされるカリウムや、糖質の吸収を緩やかにして血糖値の上昇を抑え肥満を予防する作用が期待できる食物繊維を豊富に含んでいます。

STEP② 積極的に有酸素運動を取り入れよう

医師男性
メタボ改善には、ウォーキング、ストレッチ、水泳、ジョギング、サイクリング等の有酸素運動がおすすめです。

1回30~60分程度、週に2~5回を目安に軽く汗をかく運動を行うとよいでしょう。
日常生活では、歩行等の運動を1日1時間以上行うことが推奨されています。

<ウォーキングのポイント>

  1. 頭の位置を変えないようにする
  2. 顎を引いて15mほど先を見るように歩く
  3. 肩の力を抜いてリラックスする
  4. 肘をやや曲げて腕を大きめに振る
  5. 歩幅を広めにする
  6. 膝を伸ばしかかとから着地する
  7. つま先で地面を蹴るようにする
  8. 自分なりの自然なリズムで呼吸しながら行う

STEP③ “無意識にやっていること”を少しずつでも見直そう

医師男性

生活習慣の改善のために、

  • できるだけ歩く
  • 座らずに立っているようにする
  • エスカレーターやエレベーターの使用を控え階段を使用する
  • 食べ過ぎない・間食を控える
  • よく噛んで食べる
  • アルコールや清涼飲料水を過剰摂取しない
  • 禁煙する

といったことを意識するとよいでしょう。

▼「十分な睡眠」について

1日7時間以上は睡眠時間を確保するようにしてください。

慢性的な睡眠不足状態の場合、空腹時の血糖値が上昇し基礎インスリンの分泌能が低下する等が起こり、メタボリックシンドロームのリスクが高まると考えられています。

 

▼「禁煙」はなぜ重要?

喫煙は、コルチゾール等のホルモンの影響や、喫煙に付随した過食や運動不足を介して、内臓脂肪の蓄積を誘発すると考えられています。

また、脂肪組織から分泌されるリポプロテインリパーゼやサイトカインに影響を与え、糖代謝や脂質代謝異常を起こすと考えられています。

お薬での治療が検討されるケース

医師男性
  • 食事療法・運動療法を実践しても改善がみられない
  • BMI値が35以上

といった場合は、薬物療法が検討されるケースがあります。

治療には、サノレックス(抗肥満薬)という薬剤が使用されます。
薬の使用期間は最長で3ヶ月間とされています。

また、防風通聖散(ボウフウツウショウサン)、防己黄耆湯(ボウイオウギトウ)といった漢方薬が使用されるケースもあります。

メタボを放置するとどうなる?

医師男性
メタボリックシンドロームの治療をせず放置していると、動脈硬化が促進され心疾患(心筋梗塞等)や、脳疾患(脳梗塞、脳卒中等)等の病気を発症するリスクが高まります。

メタボの治療は何科を受診すればいい?

医師男性
メタボの診断・治療をする場合、内科・内分泌内科の受診をおすすめします。

受診の際は、

  • 喫煙歴
  • 飲酒量
  • 食事量(食事内容)
  • 既往歴(持病の有無)
  • 体重増加の有無
  • 腹囲増加の有無

等について伝えることで診察がスムーズに進行します。

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