なぜ?血圧の下が低い…60以下って大丈夫?動脈硬化のリスクも。

更新日:2022-08-31 | 公開日:2021-05-13
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なぜ?血圧の下が低い…60以下って大丈夫?動脈硬化のリスクも。

なぜか血圧の下が低い…。60以下って大丈夫なの?

下の血圧(拡張期血圧)だけが低い場合、動脈硬化が進行している可能性があります。
受診の目安や改善のための対策法を、お医者さんに聞きました。

監修者
荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

血圧の下が低いのはなぜ?

医師男性
下の血圧だけが低くなる(拡張期血圧だけが低い)のは、動脈硬化が進行しているからかもしれません。

「動脈硬化」って何?

医師男性
「動脈硬化」とは、血管の壁がしなやかさや弾力性を失い、硬くなってしまう状態を言います。

「動脈」とは、心臓から送られる血液を、体の隅々まで届ける働きを担っている血管です。
正常な動脈は、弾力性や耐久性を持っています。
しかし、加齢による動脈の老化や、コレステロールが溜まって血管が狭くなるなどすると、「動脈硬化」の状態になります。

動脈硬化の原因は?

  • 加齢
  • 喫煙
  • 高血圧
  • 肥満
  • 糖尿病
  • 脂質異常症(高コレステロール)
  • 高尿酸血症
  • 運動不足 など

動脈硬化を放置すると…

医師男性
動脈硬化を放置すると、次のように体のさまざまな部分で、命に関わるような異常を起こす恐れがあります。

脳疾患(アテローム動脈硬化(※)、細動脈硬化(※))
→脳出血、脳梗塞

心臓疾患(アテローム動脈硬化)
→心筋梗塞、狭心症

腎臓疾患(細動脈硬化)
→腎不全、尿毒症

下肢の疾患
→閉塞性下肢動脈硬化症、足の壊疽(えそ)

目の疾患
→眼底出血、浮腫

※アテローム動脈硬化…コレステロールなどの物質が血管内にたまって内部が狭くなる動脈硬化のこと
※細動脈硬化…脳や腎臓にある、細い血管がもろくなる動脈硬化のこと。破裂して出血することがある

「60以下」は大丈夫?病院に行くべき?

医師男性
下の血圧が60以下でも、上の血圧(収縮期血圧)も低い状態であれば、体調に気をつけて、一旦様子を見てもいいでしょう。

しかし、健康診断などで、高血糖や高脂血症、高コレステロール血症、高尿酸血症、腎機能障害などが指摘されている場合は、医療機関に相談しましょう。

こんなときは要注意!

医師男性
ただし、上の血圧が高いまま、下の血圧のみが下がる場合は、動脈硬化で血液を溜められない状態になっているおそれがあるため要注意です。

上の血圧と下の血圧の差が、70以上が“要注意”の目安になります。

何科で受診すればいい?

血圧 下が低い 60以下

医師男性
血圧の下が低い場合は、まず内科・循環器内科を受診してください。

内科を探す

動脈硬化はこう対策しよう

医師男性

動脈硬化の改善には、生活習慣の見直しがとても重要です。

  1. 食生活を見直す
  2. 適切な運動をする
  3. 禁煙する

の3つのことを心がけましょう。

対策① 食生活の見直し

医師男性
食生活の見直しでは、栄養バランスの良い食事内容に変え、過食を防ぐために食べる量の見直しをおこないましょう。

食生活を見直すことで、コレステロール値や中性脂肪値の低下を期待できます。

食塩摂取は、1日6gまでにしてください。
食べ過ぎないよう、腹八分目を目安に食事をしてください。

また、食物繊維には、血中コレステロール値を下げる働きがあります。
海藻類、野菜類、きのこ類、こんにゃく、大豆製品、玄米、雑穀類などの、食物繊維の多い食品を積極的に摂ってください。

体内の活性酸素が増えると、動脈硬化の原因となります。
活性酸素を抑える、抗酸化作用を持つビタミンC、ビタミンEを多く含む食品を積極的に摂ってください。
ビタミンC、ビタミンEは、カボチャ、イチゴ、サケ、キウイフルーツ、小松菜などに多く含まれています。

DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)等の、動脈硬化を防ぐ多価不飽和脂肪酸を含む魚類を、積極的に摂ってください。
多価不飽和脂肪酸は、サバ、イワシ、サンマなどに多く含まれています。

動脈硬化の原因となる、飽和脂肪酸、コレステロールを多く含む脂肪分が多い肉類、内臓系、卵黄、乳製品、加工食品、マヨネーズなどの摂取を控えるようにしてください。

<食べるときの注意点>

  • 一日三食規則正しく食べる
  • ゆっくりよく噛んで食べる
  • 寝る2時間前までには食事を終える
  • 外食は控えめにする
  • 満腹になるまで食べない(腹八分)
  • どか食い、ながら食いをしない
  • 料理は素材の味を生かし、薄味にする

その② 適度な運動

医師男性
特に有酸素運動を行うと、善玉コレステロールの増加や中性脂肪の減少等を期待できます。

有酸素運動を1日30分程度、継続して行うことが有効と考えられています。週に3~4回を目標に行ってください。

  • ウォーキング
  • スロージョギング
  • ラジオ体操
  • 水中ウォーキング
  • ヨガ など

有酸素運動は、深くゆっくり酸素を取り込めるため、脂肪燃焼に有効と考えられています。

運動によりエネルギー消費ができるため、肥満の解消が期待できます。

また、運動により筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、糖分や脂肪分の代謝の改善にもつながると考えられます。

<運動をするときの注意点>

次の症状が出ているときは、無理せずに休んでください。

  • 心臓がドキドキする
  • 発熱している(37度以上)
  • 吐き気
  • 倦怠感 など

また、運動初心者は、医療機関で運動方法について指導を受けることをおすすめします。

その③ 禁煙

医師男性
喫煙によって動脈硬化を発症するリスクは、3倍ほどになると考えられています。
そのため、動脈硬化を予防するには禁煙が重要です。

タバコの副流煙により、周囲の人へも同じリスクを与えていることを決して忘れないでください。

しかし、自分の意志だけでタバコを止めることは、簡単ではありません。
しかし現在、禁煙補助薬や禁煙プログラムなどがあって、医療機関で禁煙のサポートを受けることができます。
保険診療が可能な場合もあります。医師に相談してみてください。

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