脂肪腫の原因はストレスなの?自然に消える?手術費用や何科で受診すべきかについて

更新日:2023-01-12 | 公開日:2021-03-29
69
脂肪腫の原因はストレスなの?自然に消える?手術費用や何科で受診すべきかについて

皮膚に脂肪腫ができた…。これはストレスのせい?

脂肪腫の原因をお医者さんに聞きました。
医療機関での治療方法や、トータルでかかる費用も併せて解説します。

監修者
経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

脂肪腫の原因はストレス?

医師女性
刺激や体質によって発生しますが、ストレスが脂肪腫の直接の原因となることはありません。
今のところ脂肪腫の詳しいメカニズムは、まだはっきりと分かっていません。

服のスレなどの物理的刺激体質などが原因となるケースが多いです。女性や太り気味の方に多い傾向があります。

服がすれやすい場所、手が触れやすい場所など、刺激を受ける部位にできることが多いです。

脂肪腫とは?

医師女性
皮膚の下にある、脂肪細胞が増えてできた脂肪の塊のことです。
脂肪腫は体のあらゆるところにできますが、特に前腕部・体幹・首はできやすい部位です。

脂肪腫の見た目の特徴

  • 滑らかで軟らかいこぶのように見える
  • 周囲との境界がはっきりしている
  • 触れると硬い
  • 皮膚にそのものには、異常が現れない
  • 大きさは数mm~10cm以上までさまざまだが、7.5cm以内のものが多い
  • 1個だけできるケースもあれば、いくつもできることもある
  • 押すと痛むことがある

脂肪腫の発生時期

脂肪腫の発症時期は幼少時が多いですが、少しずつ大きくなっていくため、脂肪腫として発見される時期は遅くなります。
40~50歳代で気になり始める人が多く見られます。

合わせて読みたい
脂肪腫は皮膚科と形成外科のどっちに行くべき?治療方法は?費用の目安も
2022-07-04
脂肪腫を取りたい! 皮膚科と形成外科、どっちに行くべき? 脂肪腫は何科で受診するとよいか、お医者さんに聞きました。 除去手術の費用や処置時間の目安、傷口を目立たせない方法も詳しく解説します。 悪性腫瘍の可能性もあるので、脂肪腫が気になっているか方は要チェックです。 脂肪腫は「皮膚科」か「形成外科」のどっち? 脂肪腫がある場合は、「形成外科」で受診しましょう。 脂肪腫は、基本的に切除による治療となります。 形成外科は、手術が得意な診療科なので、皮膚や皮下の“できもの”を取り除く治療に適しています。 脂肪腫は「自然に治らない」   脂肪腫は自然に治ることがなく、放っておくと徐々に大きくなっていきます。 切除が検討されるのは、 見た目が気になる 服に引っかかる 痛みが出る といったケースです。 ※気になるほどでない場合は、経過観察することもあります。 「悪性腫瘍だった」というケースも 「しこりが急に大きくなった」という場合、脂肪腫だけでなく悪性腫瘍も疑われます。 心当たりがある場合は、早急な受診をおすすめします。 病院では、悪性の腫瘍かどうかも調べてもらえます。 形成外科を探す 脂肪種は「手術による治療」が基本 手術では、脂肪腫の大きさに合わせて皮膚を切開して、できものを取り出します。 通常、手術は脂肪腫が大きいものでも30分〜1時間程度で終わります。 基本的に手術は日帰りです。 ただし、サイズや部位によっては入院が必要になるケースもあります。 また、麻酔をして行うので、治療中の痛みはありません。 治療後、麻酔が切れた際に痛みが出ることもありますが、鎮痛剤で対応できます。 「傷口が目立たない」方法もある 必要最低限の切り口から器具を入れて取り除く、「スクイージング手術」という方法もあります。 この方法を用いると、手術の傷跡を1〜3cm程度に抑えられます。 スクイージング手術は、 脂肪腫が大きい人 傷口を目立たせたくない人 におすすめの方法です。 ※通常の手術・スクイージング手術のどちらが適応となるかは、医師が判断します。 ※脂肪腫が小さい場合は、通常の手術でも跡が目立ちにくいです 治療費はいくらかかる? 脂肪腫の治療には保険が適用されます。 治療にかかる費用は、診察回数にもよりますが、トータルで1〜2万円程度です。 ※手術費用・診察料・薬代・病理検査の費用を含んだ目安です。 ※病理検査は、悪性の腫瘍ではないかを確認するために行われます。 形成外科を探す ▼参考 日本形成外科学会 脂肪腫

脂肪腫は自然に消える?

医師女性
脂肪腫が自然に消えることは、残念ながらありません。
ぬり薬を塗っても効果はないです。

大きくなっても体への害はないので、あまり心配はいりません。

病院に行くべき?

医師女性
まれに脂肪腫だと思っていたしこりが、悪性腫瘍のこともあるので、医療機関での検査をおすすめします。

脂肪腫とわかった場合、放っておいても体への悪影響はないので、特に治療の必要はありません。

どうやって治すの?

脂肪腫 原因 ストレス

医師女性
しこりが気になる場合や痛みがある場合は、「通常手術」「スクイージング手術」など
外科手術で腫瘍を摘出します。

通常手術

脂肪腫の上を脂肪腫の直径と同じくらい切り開き、腫瘍を包んでいる膜を破らないようにしながら、周りの組織から剥がし取り出していきます。

スクイージング手術

脂肪腫の剥離・摘出用の器具が入るくらいの必要最小限の切開で、腫瘍を取り出す手術法です。
脂肪腫の大きさにもよりますが、この手術法であれば、1~3cm以下の切開で済むため、手術の跡が目立ちにくいのがメリットです。

脂肪腫治療の流れ

問診や触診をした後にエコーやCT、MRIなどの検査を行い、脂肪腫なのか、その他の病気ではないかの確認をします。

脂肪腫だった場合、大きさや部位を見て、医師と相談しながら手術方法を決めていきます。

手術時間は大きさにもよりますが、30分ほどで日帰りのケースが多いです。

手術にかかる費用は?

医師女性
脂肪腫の手術は、保険適用(3割負担)で受けることができます。
総額で10,000~20,000円程度かかると想定しておくと良いでしょう。

おおよその手術費用一覧

  • 露出部の2cm未満の場合…4,980円
  • 露出部の2cm以上の場合…11,010円
  • 露出部以外の3cm未満の場合…3,840円
  • 露出部以外の3cm以上の場合…9,690円

 

※露出部…頭や顔、首、肘から先、膝から下

手術費用は、脂肪腫の部位や大きさによって変わります。
手術費用に加え、初診料・再診料・処方料・薬剤料・病理検査代などもかかります。
総額で10,000~20,000円程度かかると思っていてください。

医療機関によって多少前後するので、不安な場合は医療機関に直接問い合わせてみるのがおすすめです。

自己判断は危険!脂肪腫ができたら早めに病院へ

医師女性
皮膚のできものや気になる症状が現れた時は、見た目で判断するのは難しいので、
自己判断せずに早めに医療機関で相談しましょう。

「脂肪腫と思っていたら悪性腫瘍だった……」というケースもあります。
悪性腫瘍の場合、命に関わるため、早期発見・早期治療が重要です。

皮膚科を探す

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

合わせて読みたい
肩にしこりが!大丈夫?良性・悪性のしこりの特徴。病院は何科?
2021-06-25
「肩にしこりがあるけど、これは何?」 「粉瘤(ふんりゅう)」や「脂肪腫(しぼうしゅ)」など、考えられる原因を解説します。 まれに、しこりが悪性腫瘍(ガン)ということもあります。油断は禁物です。 肩にしこりができた…これって大丈夫? 肩にできたしこりは、「粉瘤」や「脂肪腫」など良性疾患のことが多いです。 良性疾患の場合は、基本的には心配ないでしょう。 ただし、まれに悪性疾患(ガン)のケースもあります。 「良性のしこり」の特徴 周囲の皮膚とのしこりの境界がハッキリとしている 少しずつ大きくなる 皮膚の表面に異常はみられない 少し盛り上がっている 数mmから数cmの半球状 滑らかで軟らかいコブのよう 1個から多数同時に発生する 「悪性のしこり」の特徴 周囲の皮膚との境界がハッキリしていない 出血がある ジクジクしている など 病院に行くべき? 「出血がある」「ジクジクしている」など、悪性疾患の症状が見られる場合は、早めに皮膚科へ行きましょう。 ※ご自身で判断するのは危険なので、医療機関(皮膚科・形成外科など)で検査することをおすすめします。 形成外科を探す 「肩のしこり」よくある2つの原因 肩にできたしこりは 粉瘤 脂肪腫 が原因となっているケースが多いです。 それぞれ詳しく解説します。 原因① 粉瘤(ふんりゅう) 皮膚の下に袋状のもの(嚢腫:のうしゅ)ができています。 通常であれば皮膚から剥げ落ちるはずの角質や皮脂が、袋の中にたまって発生します。 大きさは、数mm~数cmです。 1個だけできる場合もあれば、多発する場合もあります。 残念ながら、粉瘤ができるはっきりとした原因はわかっていません。 粉瘤ができやすい体質の人は、体を清潔にしていたとしても発症してしまいます。 粉瘤のしこりの特徴 触ると動く  少しずつ大きくなる 少し盛り上がっている 半球状の形 しこりの中央に黒い点のような開口部がある 強く押すと、臭くてドロドロとした物質が出てくる 押すと痛みを感じる? 通常は無痛です。 内部で炎症を起こしていると、押したときに痛みを感じます。 自然に治る? 粉瘤が自然に治ることはありません。 市販薬などもないので、取り除くには医療機関での治療が必要です。 放置するとしこりは徐々に大きくなります。 しこりの中央の開口部から細菌が入ると化膿し、赤く腫れたり痛みが生じたりします。 さらに悪化して膿がたまると、皮膚の表面を少し切り開き、膿を出す必要が出てきます。 粉瘤ができた場合は、皮膚科や形成外科を受診しましょう 原因② 脂肪腫(しぼうしゅ) 皮膚の下に脂肪細胞が大きくなることで、しこりが発生します。 刺激の受けやすい部位に起こりやすい傾向があります。 「手でよく触る」「洋服ですれる」などの刺激を受ける部位にできやすいです。 女性にできやすい傾向があります。しこりの大きさは数mmから10cm以上に及ぶものまでさまざまです。 脂肪種のしこりの特徴 触ると動く滑らかで軟らかいコブのよう(※かたい場合もある) 皮膚に異常はあらわれない 周囲の皮膚との境界がハッキリとしている 押すと痛みを感じる? 通常は無痛です。 押したときに痛むことがあります。 自然に治る? 脂肪腫が自然に治ることはありません。むしろ、徐々に大きくなることが多いです。脂肪腫に有効な市販薬もありません。しかし、そのままにしていても特に体への害はありません。 特に治療の必要はないですが、痛みが伴う場合は手術で取り除くことも可能です。 放置すると…どうなる? 脂肪種はどんどん大きくなる性質があります。 放置して大きくなった場合、全身麻酔での手術が必要になり、傷跡が大きくなる可能性があります。 脂肪腫が気になる場合は、皮膚科や形成外科を受診することをおすすめします。 「肩のしこり」は早めに病院で検査を受けよう 粉瘤や脂肪腫かと思っていたらまれに、悪性腫瘍(がん)だったというケースもあります。 ご自身で判断するのは危険なので、医療機関で検査することをおすすめします。 病院は何科? 肩にしこりがある場合は、皮膚科や形成外科を受診しましょう。 形成外科を探す   ※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。 ▼参考 公益社団法人 日本皮膚科学会 アテローム(粉瘤) MSDマニュアル家庭版 脂肪腫 一般社団法人 日本形成外科学会
\この記事は役に立ちましたか?/
役に立った! 69
不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

修正箇所
メールアドレス
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
不正確な箇所についてのご指摘
※「上から2番目の画像が不鮮明」「最初の段落の◯◯という情報の追加を希望する」等、問題箇所についてご指摘いただけたら幸いです。

貴重なご意見をありがとうございます
Medicalookはよりお役にたつ情報をお伝えできるよう、ご意見を参考にサイトの改善を行って参ります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
送信エラー
大変お手数ですが、ページを更新いただき、再度ご意見をご送信ください。
更新後も再び送信エラーが発生する場合は、 お問い合わせページ からご連絡いただけますと幸いです。

関連キーワード

おすすめ記事
関連記事