「唇にしこりができた…」
「これって何科で診てもらえるの?」
お医者さんに、唇のしこりの原因や病院の受診目安について聞きました。口唇ヘルペスや梅毒などの可能性もあるので、早めの受診が大切です。
監修者
小田原銀座クリニック
形成外科医
長谷川 佳子先生
北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
平成26年よりKO CLINICに勤務
平成29年2月より小田原銀座クリニックに勤務
ただし、しこりの色が白かったり、かゆみがあったりする場合は注意が必要です。
唇のしこりは
が原因となっているケースが多いです。
それぞれ詳しく解説していきます。
小さな赤ちゃん~大人まで、幅広い年齢層に感染します。
口唇ヘルペスの特徴
※しこりができる前(ヘルペスの湿疹が出ているときや、湿疹や水ぶくれが快方に向かっている途中のとき)は、かゆみを感じる場合もあります。
「ウイルスをもっている人に触る」「ウイルスがついている物を触る」などの、接触感染でうつります。
ヘルペスは、疲れたときなどに再発します。再発の場合は、市販薬で対応することもできます。
※再発の場合は、皮膚科、内科で治療が受けられます。
これは、梅毒の初期症状です。放置すると命に関わります。
梅毒は、性交渉の経験があれば、年齢に関係なく感染する可能性はあります。
気がついても放置すると数週間でなくなるので梅毒だと気がつかない人が多くいます。
梅毒の特徴
性交渉(キス、オーラルセックス、アナルセックスでも)で感染します。
感染者の粘膜、皮膚には大量の梅毒菌が存在しており、性交渉はその部分と接触するためそれが原因で感染します。
病院で抗生物質の投与で治療可能です。
静脈湖は、自然治癒はしません。
唇の中央部分(噛んでしまう位置)にできやすいです。
色味は青紫色~青黒色で、痛み・かゆみはありません。少し膨らみがあります。
唇を不意に噛んでしまったときにできやすいです。
見た目以外症状はなく悪化するものではないですが、自然治癒はしないので、気になるようであれば病院を受診しましょう
早期に病院で検査を受け、唇のしこりの原因を突き止めることで、原因にあった治療を受けることが可能になります。