なぜ?肋間神経痛で胸や背中がずっと痛い!対処法は?病院は何科?原因と治療法も

更新日:2023-03-01 | 公開日:2021-08-04
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なぜ?肋間神経痛で胸や背中がずっと痛い!対処法は?病院は何科?原因と治療法も

「肋間神経痛がずっと痛い…」

この症状の原因を、お医者さんが解説します。
痛みを和らげる対処法病院に行く目安もチェックしましょう。

胸の痛みがある方は、心臓病も疑われるため、放置はキケンです。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

肋間神経痛でずっと痛い…これはなぜ?

医師男性
肋間神経痛の痛みがずっと続くのは、神経に異常な興奮が起こり続けている可能性があります。

その原因としては

  • 肋骨の骨折
  • 背骨の歪み(側弯症)
  • 椎間板ヘルニア
  • 帯状疱疹
  • 肋骨や脊椎にできた腫瘍

などが考えられます。

<肋間神経痛の特徴>
針で刺されたような突発的な痛みが特徴的です。
肋骨に沿って起こることが多く、片側に痛みを強く感じます。
 
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どう対処する?病院行くべき?

痛みを和らげる方法

医師男性
  • 体を温める
  • 肋間神経を緩める姿勢をとる
  • 市販の痛み止め薬を服用する

といった方法で、痛みの軽減が期待できます。

体を温めると、痛みを起こしている部位の血行が促されるため、痛みの原因物質が取り除かれやすくなります。

肋間神経を緩める姿勢

  1. 上半身を地面から直角になるように起こす
  2. クッションをお腹に抱えるように前かがみになる

なお、重いものを持って脊椎に負荷をかけたり、体を冷やしたりすると痛みが増すことが多いです。
安静にして、体を休めましょう。

痛みが続くときは病院を受診しましょう

医師男性
痛みが2~3日続いている、痛みが強いといった場合には、病気の可能性があります。

腫瘍や帯状疱疹が原因の場合、治療しなければ痛みは治りません。
また、膵炎心筋梗塞など、命に関わる病気も疑われるため、放置は危険です。

痛みが続くときは医療機関を受診し、原因を調べてもらいましょう。

<膵炎>
消化液によって、膵臓に炎症が起こっている状態。みぞおちから左脇腹の痛みが特徴。
急激に症状が進行する「急性膵炎」とゆっくり進行する「慢性膵炎」がある。

 

<心筋梗塞>
心臓の血流が滞り、心臓の筋肉が壊死した状態。激しい胸の痛みが特徴。
発作から数時間で痛みが引くケースもあるが、治ったわけではないため、そのまま放置すると死に至る恐れがある。

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病院は何科?

肋間神経痛 ずっと 痛い

医師男性
肋間神経痛がずっと痛いときは、まず整形外科で相談してみましょう。

ただし、帯状疱疹が疑われるときは、皮膚科を受診してください。
また、膵炎など内臓の病気が疑われるときは、内科を受診しましょう。

こんな症状を伴うときは「皮膚科」で相談を

  • ピリピリ、ズキズキする痛み
  • 焼けるような痛み
  • 皮膚のかゆみ
  • 赤い発疹
  • 水ぶくれ

こんな症状を伴うときは「内科」で相談を

  • 胸の痛み
  • みぞおちから左脇腹にかけての痛み
  • 吐き気、嘔吐
  • 食欲の低下
  • 発熱、寒気
  • 息苦しさ
  • 動悸

放置すると痛みが悪化することも

医師男性
痛みをそのままにしていると、脳にその記憶が刻まれてしまい、痛みに過敏になってしまうことがあります。

これにより、余計に強く痛みを感じてしまう人もいます。

長引く痛みは放置せず、早めに受診して治療を受けましょう。

▼肋間神経痛がずっと痛いとき

整形外科を探す

▼帯状疱疹が疑われるとき

皮膚科を探す

▼内臓の病気が疑われるとき

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お医者さんには、なんて言えばいい?

  • 痛みが始まった時期
  • 痛みが強くなるタイミング
  • 痛みがある場所
  • 痛みの感じ方
  • 痛み以外の症状
  • 基礎疾患の有無
医師男性
病院を受診された場合、医師に上記の内容を伝えていただけると、スムーズに診察ができます。

どんな検査を受けるの?

医師男性
CTMRI検査を行います。
検査では、骨折・炎症・腫瘍の有無や、神経が圧迫されているかどうかを調べることが多いです。

治療方法は?

医師男性
  • 痛みと炎症を抑える薬
  • 抗ウイルス薬(帯状疱疹の場合)
  • 神経ブロック注射(麻酔薬)
  • リハビリテーション

などで治療を行います。

神経ブロック注射は、薬で改善しない場合や、慢性的な痛みがある場合に行われます。
3カ月以上の慢性的な痛みには、抗うつ薬抗てんかん薬を併せて処方するケースも多いです。

また、体を冷やすと再発しやすいため、ジョギングなどの適度な運動や、毎日の入浴を心がける必要があります。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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