酵素を飲むとどうなる?無意味って本当?ダイエットにいいのはウソ?

更新日:2023-04-24 | 公開日:2021-09-15
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酵素を飲むとどうなる?無意味って本当?ダイエットにいいのはウソ?

「酵素を飲むとどんなメリットがあるの?」
「ダイエットや美肌目的にいい?」

酵素の効果を栄養士に聞きました。
酵素サプリの効果的なとり方やタイミングも解説します。

監修者
神原 李奈 先生

株式会社Luce
栄養士・食育栄養インストラクター

神原 李奈先生

経歴

株式会社Luce・健康検定協会 所属
CA(客室乗務員)の仕事をきっかけに、健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。大手料理教室の講師の経験を経て、栄養士を目指すことに。栄養士免許を取得後の現在は、現役CAとして世界中を飛び回りながら、栄養士として健康や食に関する情報を発信している。

酵素ってなに?

専門家女性
酵素とは、生物が生命を維持するために必要な「消化や分解」「吸収」「代謝」などに関わっているタンパク質のことです。

酵素を正常に分泌させたり、作用させたりすることができれば、病気のリスクを減らすことにつながります。

酵素を正常に分泌させたり、作用させたりするためには、体を健康に保つことが大切です。

  • 規則正しい生活
  • バランスの良い食事
  • 良質な睡眠
  • 適度な運動

を心がけましょう。

酵素を口からとっても“無意味”って本当?

専門家女性
残念ながら食品から摂る酵素に、健康効果は期待できません。
胃腸で分解されるので、体の中で作用することはないでしょう。

酵素はたんぱく質でできており、たんぱく質は胃腸の中のたんぱく質分解酵素によって消化され、吸収されます。
そのことから、酵素を口からとっても、胃腸で分解されるので体の中で作用することはないと考えて良いでしょう。

酵素サプリも、意味がない?

専門家女性
残念ながら、酵素そのものは、口から摂取しても効果が期待できません。

しかし、酵素サプリや酵素ドリンクには、酵素以外の成分の働きが含まれています。
そのため、酵素サプリ等を飲むことで

  • ダイエットのサポート
  • 美肌づくり
  • 冷えにアプローチ

など、健康・美容のサポートに繋がる可能性があります。

「ダイエット」のサポートが期待できる例

専門家女性
水溶性食物繊維が多く含まれている場合、「脂肪の蓄積を予防」「便通改善」「栄養素の吸収率アップ」「代謝アップ」が期待でき、ダイエットのサポートになります。
乳酸菌が含まれている場合も、「便通改善」など腸内環境を整えることができます。

水溶性食物繊維の効果

糖質の吸収をゆるやかにし、血糖値の上昇抑制することで、脂肪の蓄積を予防し、ダイエットのサポートになります。

食物繊維は腸内で善玉菌の餌となり、善玉菌の増殖をサポートします。
そのため、腸内環境が改善され、お通じがスムーズになる可能性があります。
腸内環境が整うと、栄養素の吸収や代謝が良くなり、ダイエットに繋がります。

乳酸菌の効果

乳酸菌は腸内環境の改善に役立ちます。
腸内環境が改善されれば、お通じが良くなり、栄養素の吸収や代謝がアップします。

「美肌づくり」のサポートが期待できる例

専門家女性
ビタミンCが多く含まれている場合、抗酸化作用により、メラニンの生成を抑え、シミ予防につながります。
また、ビタミンCはコラーゲンの生成を促すため、しわ・たるみにもアプローチします。

「冷え」にアプローチが期待できる例

専門家女性
ビタミンEが多く含まれている場合、血行促進作用があるため、冷え性の改善につながります。

効果的なサプリのとり方ってあるの?

女性

専門家女性
サプリを飲む “おすすめのタイミング”は摂りたい栄養素によって異なります。

例としては…

  • 水溶性食物繊維を含む場合→ 食前に飲む
  • 乳酸菌を含む場合→ 食後に飲む
  • ビタミンCを含む場合→ 1日3回程度こまめに摂る
  • ビタミンEを含む場合→ 油脂(オリーブオイル・牛乳など)と一緒に摂取する

◆水溶性食物繊維は“食前”に
水溶性食物繊維を食前に摂ると、食後の血糖値上昇を抑える効果があると言われています。 

◆乳酸菌は“食後”に
乳酸菌は空腹時に摂ると胃酸により死滅する可能性があるので、食後に摂りましょう。

◆ビタミンCは“こまめ”に
ビタミンCは一度に大量にとると吸収率が下がり、過剰な分は体の外に出されてしまいます。少量をこまめに摂ると良いです。

◆ビタミンEは“油脂と一緒”に
ビタミンEは油脂と一緒に摂ることで、吸収が良くなります。
オイルを含むタイプの酵素ドリンクを選ぶと良いでしょう。タイミングは特に決まっていません。

専門家女性
酵素ドリンクやサプリメントは、効果や成分の性質によって、それぞれおすすめのタイミングが異なります。ご自身の目的に合わせて、飲みましょう。
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