「爪のささくれ」の原因。痛い・腫れの治し方は?化膿したら放置NG!何科に行くべき?

更新日:2022-08-20 | 公開日:2019-12-27
122

本サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。コンテンツ内で紹介した商品が購入されると売上の一部が還元されることがありますが、コンテンツは自主的な意思で作成しています。

「爪のささくれ」の原因。痛い・腫れの治し方は?化膿したら放置NG!何科に行くべき?

爪の横や根本にできるささくれ。
気になってつい抜いてしまうと、傷になったり、腫れて化膿してしまったり…。
そんな痛いささくれの正しいケア方法について、医師に詳しく解説してもらいました。

監修者
経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

爪にささくれができる原因

ささくれの正体は?

ささくれとは、爪周辺の皮膚、爪の根元を覆っている後爪郭の表皮が剥がれてしまった状態です。
爪の横に飛び出すささくれは、乾燥した爪の一部です。

ささくれができる原因

乾燥

乾燥すると、外的刺激に対する抵抗力が弱くなり、少しの刺激や衝撃でも剥けやすい状態になってしまいます。
空気が乾燥すると皮膚の水分や油分が失われて、手指の皮膚が乾燥したり、指先をよく使う作業は摩擦によって乾燥しやすいです。
また、手を頻繁に洗う(お湯を使う)、炊事等の家事、ネイルケア(甘皮除去、リムーバー)、パソコン作業 、紙類を扱う仕事、爪を噛む癖がある等が乾燥を誘発すると考えられています。

栄養不足

たんぱく質、ビタミン、ミネラルが不足すると、ささくれが生じやすくなると考えられています。

冷え

冷えが原因で指の血液循環が滞り、血行不良になるとささくれができやすくなります。

ささくれができたときの対処法

ネイルケア

ささくれが気になる!抜いたり切ったりして良い?

医師女性
ささくれができるとつい気になって触ったり、引っ張ってみたりしがちですが、むやみに指で抜いたり切ったりしないでください。
無理に抜いたり切ったりすると、何の異常もない健康な皮膚まで裂けて傷が広がる等、症状が悪化する恐れがあります。

ささくれは、根元から爪切りやハサミ等で切るようにしてください。
近くに爪切りやハサミがない場合は、通気性の良いテープ等で動かないように固定しておきましょう。

ささくれを改善するために

下記の改善法を実施してみてください。

  • 清潔な爪切り、ハサミ(眉毛や鼻毛ケア用等の小さいもの)でささくれを根元から切る。
  • 保湿クリームやオイルを塗りこむ。(マッサージしながら塗るのがおすすめ)
  • 清潔にすることは重要だが、必要以上に手を洗わないようにする。
  • 洗い物をするときは手袋を装着するようにする。
  • パソコン作業や紙類を使った後は、保湿ケアを行うようにする。
  • 寝るときは、爪と指の間にワセリン等のクリームを詰めるように塗り、手袋を付けて保湿する。

ささくれ付近が化膿してきたら?

ささくれが悪化して化膿する状態を爪周囲炎ひょう疽といいます。

爪周囲炎

爪周囲炎は、ささくれや深爪等が原因で、化膿菌が入り込むことで起こります。

ひょう疽

ひょう疽は、指先腹側が化膿する状態で、急性の炎症の場合には、爪周囲の発赤、腫脹、痛みが起こり、悪化すると膿がたまるケースもあります。
強い痛みが生じて、夜眠れない場合もあるといいます。

医師女性
爪周囲炎やひょう疽は、セルフケアではなく医療機関(皮膚科)を受診して、症状に合った治療を受けてください。

皮膚科を探す

ささくれを予防するために

生活習慣・栄養素

乾燥しないようにする

手指に乾燥がある場合には、クリームやキューティクルオイルでこまめに保湿を徹底してください。
クリームを塗るときは、爪のまわりまでしっかり付けてください。
手洗いや家事の際など、お湯の使用は皮脂の過剰な除去になるので注意しましょう。

血行を改善する

適度な運動やマッサージを行うことで、血行不良が解消され、ささくれ予防が期待できます。

栄養バランスのよい食事を摂るようにする

爪や皮膚を構成するタンパク質や肌を健やかに保つビタミン、ミネラルを意識的に摂るようにして、栄養が不足しないように心掛けてください。

医師女性
おすすめの栄養素と食べ物はこちらです。
  • タンパク質
    爪や皮膚に弾力を与え、健康な状態を維持する作用があります。
    魚、肉類、卵、乳製品、大豆等に多く含まれています。

  • ビタミンA
    皮膚の新陳代謝を活性化する、潤いを補う作用がある。
    にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、うなぎ、レバーに多く含まれています。

  • ビタミンE
    血行改善作用があるため、摂取した栄養分を体中に届けてくれる
    いわし、アーモンド、アボカド、たらこ、かぼちゃ等に多く含まれています。

ネイルアートやマニキュアはOK?

ささくれがあっても、ネイルアートやマニキュアをしても問題ないと考えられています。
注意点としては、ささくれ部分に液剤をつけないようにする、甘皮を除去し過ぎない、リムーバーを付けないようにする等が挙げられます。

医師女性
ネイルアートやマニキュアをする場合は、あらかじめささくれ部分を少しカットし、爪の周りにワセリン等のクリームを塗って保護するようにしてください。

(参考URL)
https://www.gakkohoken.jp/special/archives/157
公益財団法人日本学校保健会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/paronychia.html
公益社団法人日本整形外科学会
http://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/diet/diet01.html
栄養に関する基礎知識 | 栄養・食事について | 循環器病について

無料で試せるストレスタイプ診断

スマホを触る女性

完璧主義や心配性など、あなたのタイプを簡単に診断!

日々のストレスに対処するスキルを身につけましょう

「Awarefy」のストレス診断
無料で受けてみる

※ストレスタイプ診断は無料ですが、結果を見るには無料のアカウント登録が必要です

\3000円相当のポイントプレゼント実施中/

メザニン

「メザニン」
まずは無料相談

\この記事は役に立ちましたか?/
役に立った! 122
※記事の内容は公開日時点の情報です。掲載後の状況により、内容に変更が生じる場合があります。
不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

修正箇所
メールアドレス
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
不正確な箇所についてのご指摘
※「上から2番目の画像が不鮮明」「最初の段落の◯◯という情報の追加を希望する」等、問題箇所についてご指摘いただけたら幸いです。

貴重なご意見をありがとうございます
Medicalookはよりお役にたつ情報をお伝えできるよう、ご意見を参考にサイトの改善を行って参ります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
送信エラー
大変お手数ですが、ページを更新いただき、再度ご意見をご送信ください。
更新後も再び送信エラーが発生する場合は、 お問い合わせページ からご連絡いただけますと幸いです。

さやけん

関連キーワード

おすすめ記事
関連記事