【医師解説】突然の膝の痛み!子供の成長痛、便利な見分け方教えます

公開日:2019-05-22 | 更新日:2020-12-18
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【医師解説】突然の膝の痛み!子供の成長痛、便利な見分け方教えます

成長痛は、3歳から12歳ぐらいの子供に起こる足などの痛みです。
成長痛が起こりやすい場所は、膝から足に掛けて多いですが、股関節・かかと・ふくらはぎ・太もも等でも起こります。
成長痛で感じる痛みには個人差があり、泣いてしまうほど痛がる子供もいます。


監修者

河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

成長痛の原因って?

成長痛の原因は未だはっきりとは解明されていませんが、成長期の子供は骨や筋肉、関節が成長途中の段階で柔らかいため、激しく動く等の疲労により痛みが生じやすいことも考えられています。
また精神的なストレスも成長痛の原因になるといわれています。

成長痛に多くみられる4つの症状

  • 夕方から夜間に、特に膝周辺に痛みが生じる。
  • 痛みは30分~1時間程度で治まるケースが多い。
  • 痛みを訴えた翌朝には痛みが治まる。
  • 定期的ではないが、繰り返し痛みが生じる。

成長痛の治療や対策

成長痛はこれ!という治療は確立されていません。
しかし、痛みによる不安を取り除いてあげるために、痛みがある部位をさすってあげる、抱っこしてあげる等のスキンシップにより多少痛みが緩和するケースもあるようです。
また軽いストレッチで体を動かす、保冷剤で冷やす等も痛みの緩和につながるケースがあると考えられています。

成長痛は、病気なの?

成長痛は、特別な原因がないにも関わらず、足(特に膝)に痛みが生じる状態です。
夕方から夜間に痛みが生じるケースが多いですが、朝には何事もなかったように痛みが消失することが多いようです。
成長痛自体は病気ではないと考えられています。

大人の成長痛もある?

成長痛は、3歳~12歳くらいの子供に起こる状態です。
大人になってから成長痛と同じような症状が出現する場合には、何らかの病気の可能性があるため医療機関を受診してください。

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注意!この症状は成長痛ではないかも

下記のような状態の場合は、「成長痛ではない」可能性があります。医療機関を受診して、検査することをおすすめします。

① 痛みを訴えはじめてから8時間以上痛みが継続する
② 痛みが生じる部位が毎回同じ
③ 痛みがどんどんひどくなる
④ 痛みがある部位に腫れがある
⑤ 痛みとともに発熱を伴う
⑥ 翌朝になっても痛みが治まらない
⑦ 足を引きずるように歩いている
⑧ 14歳以上の子供が痛みを訴えている

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重大な病気が隠れている場合も

骨端症

腱が骨についている部位で起こる痛みです。
成長期(10歳代前半)の子供は、筋肉の伸びが骨の成長より遅いため、筋肉が骨についている部位を引っぱるような状態になり痛みが生じるケースがあります。

オスグット病

成長期の子供の膝のスポーツ障害で最も多いと考えられています。
膝下に痛みが生じて腫れてきます。

単純性関節炎

関節疲労により生じる炎症です。
日中の活動量が多過ぎることで関節軟骨に負担がかかり、夜間に関節炎が生じるケースがあります。

ペルテス病、化膿性関節炎

将来的に関節に変形が起こるペルテス病や、細菌が関節に侵入し発症する化膿性関節炎の初期症状が成長痛と類似しているケースがあるので要注意です。

アレルギー性紫斑病

成長痛と同じように、膝や足の関節に痛みが生じる病気です。
腹痛を伴うケースが多く、足やすねに赤い小さい点状の出血斑が現れます。

関節リウマチ

成長痛と同じような痛みが同じような部位で長い期間続く場合や、その痛みが夜間ではなく朝に強くなる場合には関節リウマチも考えられます。

線維筋痛症

手足の痛みに加えて、頭痛や腹痛、睡眠障害、全身倦怠感等の症状も現れている場合は、線維筋痛症の可能性もあります。
成長痛と思っていたら、実は骨腫瘍、骨の感染症等の重篤な病気が潜んでいる可能性もあるので注意が必要です。

何科を受診すればいいの?

一般的には、整形外科や小児科を受診するケースが多いようです。

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まとめ

子供が痛がっていると、何かの病気なのかととても心配になりますよね。
成長痛は、解明されていないことが多いため不安だと思いますが、状況をよく見極めたうえで、あまり神経質になり過ぎず、様子を見てあげるようにすることをおすすめします。
しかし絶対に病気ではないと断言はできないので、痛みが続く場合等、明らかに状態がおかしい場合には、速やかに医療機関を受診するようにしてください。

【参考文献】
兵庫県保険医協会-成長期のお子さんの「成長痛」 http://www.hhk.jp/kenko-telservice/2013/0302-170128.php
健康スポーツネットワーク-成長痛とは https://www.kenspo.jp/modules/contents2/?content_id=6

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