「陰部にチクチク刺されるような痛みがある…」
これ大丈夫?
もしかして病気?
陰部が痛い原因を、お医者さんに聞きました。
ただし、
という場合、要注意です。
それぞれ詳しく解説します。
性交渉などによって、単純ヘルペスウイルス(HSV)に感染することが原因で起こります。
性行為のパートナーが多い人は、感染の機会が増えるため、感染のリスクがあがります。アトピーや皮膚炎などでバリア機能が低下している人もかかりやすいです。
発症には2パターンあり
2つのケースがあります。それぞれ症状が少し違います。
1. はじめて感染した場合
2. 再発した場合
※はじめての感染の時よりも症状は軽い傾向があります。
病院では、抗ウイルス薬を使用して治療します。ピンポン感染をしないために、パートナーも一緒に治療を受けましょう。
(嚢胞:液体が入った風船のような膨れた袋状のもの)
粘液に病原体(ブドウ球菌やレンサ菌、大腸菌、淋菌、クラミジア、トラコマチスなど)が感染すると、圧痛を伴う膿瘍ができます。
バルトリン腺の詰まりの原因ははっきりとしていませんが、淋菌感染症などの性感染症が原因で嚢胞ができることがあります。
20代で発症することが多いです。
※加齢とともに発症の可能性は低くなります。
バルトリン腺嚢胞ができても、ほとんどは無症状です。
ただし、以下の条件においては症状があらわれることがあります。
治らない場合は、病院で抗生物質や鎮痛剤を使用して治療します。膿瘍ができている場合には、抗菌薬を服用します。
針で刺し、嚢胞の中にたまった粘液や膿を取り除く治療や、レーザーで穴をあけ嚢胞の中の内容物のつまりを解消する治療を行うこともあります。
また、次のような症状がある場合は、特に注意です。早めに受診してください。
早期に受診することで、適切な治療を受けることができ、早く治せる可能性が上がります。
治療せずに放っておくと、パートナーにうつりたり、妊婦が分娩中に発症すると赤ちゃんに感染し、新生児ヘルペスを起こしたりする可能性があります。
※赤ちゃんが新生児ヘルペスになると20~30%が亡くなります。
内診や検査をするため、着脱しやすい服装で受診しましょう。パンツよりもスカートがおすすめです。
妊婦さんが受診していることもあるので香水は控えてください。