断食の効果や、詳しいやり方を栄養士さんに解説してもらいました。
「断食するのは1日?2日?それとも1週間?」
「飲み物はどうすれば?」
断食を始める前に、メリットとデメリットを正しく理解しましょう。
監修者
株式会社Luce
栄養士・食育栄養インストラクター
神原 李奈先生
株式会社Luce・健康検定協会 所属
CA(客室乗務員)の仕事をきっかけに、健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。大手料理教室の講師の経験を経て、栄養士を目指すことに。栄養士免許を取得後の現在は、現役CAとして世界中を飛び回りながら、栄養士として健康や食に関する情報を発信している。
断食をすることで、
といった効果が期待でき、健康な身体に近づくといわれています。
ただし、断食する期間にもよりますが、断食が終わり通常通りの食生活に戻れば、一定期間で体重が戻ってしまいます。
飽食の時代といわれ、「小腹がすいた」と感じたら、スーパーやコンビニエンスストアなどで食べ物がどこでも手に入ってしまいます。食生活が偏ったり、過食してしまったりすることもあり、必要以上に食べると、標準体型より太ってしまう場合もあります。
加工品を食べたり外食したりすると、さまざまな食品添加物や有害ミネラル、残留農薬などが体に蓄積され、老廃物を排出しにくい体になっているといわれています。
急に断食を始めると、体がついていかず、断食が失敗してしまう恐れがあります。
さまざまな断食方法がありますが、一般的に断食前の準備期間は、1~2日設けます。ごはんや玄米と野菜中心の和食を腹七分程度食べます。水分もしっかりととりましょう。
それ以上行う場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
固形物は口にしませんが、水やノンカフェインの飲み物はしっかり摂取しましょう。
また、週末だけの断食、半日だけの断食でも、同じような効果が期待できます。ただ、その際、日常の食事で暴飲暴食をしないことが大切です。
断食が終わったその日にから思いっきり食事すると、内臓がびっくりしてしまいます。
お粥など、胃腸に負担をかけない食事を心がけ、動物性食品は数日控えておきましょう。
準備期や回復期はもちろん、断食をしていない期間に暴飲暴食をしないことです。
断食をしている時と日常の時の食事に差がありすぎると断食のメリットもなくなってしまいます。
断食はあくまでも健康な方が行うもので、何かしら疾病がある方は必ず主治医に相談をしましょう。
普段からお腹いっぱい食事をしたり、だらだらと食べる食習慣が身についていると、断食期間が苦痛で挫折してしまう場合があります。
また、ダイエット目的に断食をしても、日頃の食生活のバランスを良くしなければ、また元に戻ってしまいます。
ダイエット目的でもオススメの断食ですが、ダイエット以外でも、なんとなく不調を感じる、便秘、疲れがたまりやすいといった方にオススメです。
付き合いもあり、断れない飲み会などもありますが、毎日の食生活を見直し、自分の体を大切にしてあげる期間として、断食にチャレンジしてみるのもいいですね。