顔が赤くなるのは病気サイン「自律神経失調症」かも。どう治す?病院は何科?

更新日:2022-12-27 | 公開日:2021-09-22
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顔が赤くなるのは病気サイン「自律神経失調症」かも。どう治す?病院は何科?

顔が赤くなるのは病気のせい…?

もしかすると、その症状は“自律神経失調症”が関わっているかもしれません。
「どうしたら治せる?」
「医療機関に行くべき?」
自律神経失調症の正しい対処法を解説します。

監修者
経歴

福島県立医科大学卒業

「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。

産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括を行っています。

顔が赤くなるのは病気のせい?

医師女性
頻繁に顔が赤くなるのは、「自律神経失調症」など病気の可能性があるかもしれません。
「自律神経失調症」の症状の一つに「ほてり」があります。

緊張したときや暑い場所にいた時に一時的に顔が赤くなるのは自然な現象です。
そういった理由もないのに頻繁に顔が赤くなるのは、「自律神経失調症」が原因の可能性があります。

自律神経失調症の「症状」

医師女性
自律神経の働きは体のいたるところに影響します。
そのため、自律神経失調症の症状は、多岐にわたります。

▼体に現れる症状

  • 顔がほてる(顔が赤くなる)
  • 倦怠感、疲労感がある
  • 熱っぽさがある
  • 動悸がする
  • 息切れ・息苦しさを感じる
  • めまいがする
  • 耳鳴りが起こる
  • 頭痛が起こる
  • 頭が重い
  • 食欲がわかない
  • 吐き気がする
  • 寝汗をかく
  • 肩がこる
  • 背中や腰が痛い
  • 腹痛、腹部の不快感
  • 下痢、便秘になる
  • 手足にしびれや震えが起こる
  • 体が冷える

 

▼心に現れる症状

  • 気分が落ち込む
  • 憂鬱な気分になる
  • イライラする
  • 焦ってしまう
  • 不安感を覚える
  • 疎外感を覚える
  • やる気が出ない
  • 感情の起伏が激しい

自律神経失調症の「原因」

医師女性
過度なストレス生活習慣が乱れから、自律神経のバランスは崩れやすくなります。
自律神経が乱れることが原因で、「自律神経失調症」を発症します。

自律神経失調症になりやすい人

  • 不規則な生活を送っている人
  • ストレスが溜まっている人
  • ストレスを感じやすい人
  • ホルモンバランスの乱れている人
  • 更年期(40~50代半ば)の女性 など

ただし、「自律神経失調症」は、年齢や性別に関係なく、誰でも発症する可能性があります。

改善するためにできること

医師女性
「自律神経失調症」を改善するために、普段から生活リズムを整えるようこころがけましょう。
ストレスを溜めないよう、ご自身に合ったリフレッシュ方法を見つけましょう。
  • 朝起きたら、太陽の光を浴びる
  • 眠る前にテレビ・スマートフォン・パソコンなどを見ない
  • 寝室の温度を20度前後にする
  • 寝室の湿度を湿度40~60%にする
  • バランスの良い食事を心がける
  • 日中にウォーキング・ジョギング・水泳などの有酸素運動を30分程度行う
  • 信頼できる人と会話をする

病院に行く目安

顔が赤くなる病気 自律神経

医師女性
顔の赤みをはじめ、「自律神経失調症」を疑う症状が2週間ほど続く場合は、一度医療機関で相談しましょう。

自律神経失調症の治療方法

医師女性
生活習慣の見直し、必要に応じて抗不安薬や自律神経調整薬、漢方薬などのお薬を使うこともあります。他には自律訓練法というリラクゼーション法の指導やカウンセリングを行うこともあります。

自律神経失調症の症状や原因は人によって異なります。

多くの医療機関では、症状に対する薬物療法が行われることが多いです。
しかしながら、心身両面に働きかけるカウンセリングや生活環境や生活習慣を整える指導を行い根本的に治すための治療を行う必要があります。
医療機関によって専門分野が違ったり、連携施設があったりするため、治療法はさまざまです。

「リラクゼーション法」とは

リラクゼーション法とはゆっくりと呼吸を整えたり、ストレスや緊張、不安感を緩和したりして、自然にリラックスした状態に導く治療方法です。
リラクゼーション法を行うと自律神経が整いやすく、ほてりなどが改善されやすくなります。

放置はNG!早めの受診がオススメ

医師女性
早めに受診することで、適切な治療を受けることができます。
その結果、短期間で症状が改善できる可能性があります。

放置してしまった際のリスク

医師女性
調子が悪い状態にそのまま見ぬふりをすると、うつ病適応障害など心の病気につながってしまう可能性があります。

顔が赤くなるのは、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)・、高血圧、社会不安障害、更年期など別の病気を発症している可能性もあります。
病気の早期発見・治療を行うためにも、早めに医療機関を受診しましょう。

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適応障害

強いストレスが原因で気分の落ち込み・意欲低下・不眠などさまざま身体症状が起こり、仕事や家庭など生活に支障をきたす病気です。
症状…緊張感が続く・イライラする・何をしても楽しくない・むなしい気持ちになる

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

代謝を司る甲状腺ホルモンが異常に分泌される病気です。
新陳代謝が高くなり、顔が赤くなります。
症状…食べても痩せる・よく眠れない・疲れやすい・動悸がする・汗をかきやすい・下痢をする・生理がなかなか来ない・毛が抜けやすい・手の指が小刻みに震えるなど

高血圧症

血圧が高い状態(収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上)が慢性的に続く病気です。
塩分の摂りすぎ・ストレス・運動不足・肥満・喫煙・遺伝などが原因と言われています。
症状…動機・頭痛・めまいなど

何科で受診すればいい?

医師女性
「自律神経失調症」の症状がみられる場合、まずは症状が強くあらわれている診療科を受診しましょう。

そこで検査を受けても原因がわからない場合には、心療内科精神科を受診してください。
医師には

  • いつから
  • どんなときに
  • どんな症状とともにあらわれるのか
  • 症状がどれくらい続くのか

を説明しましょう。

▼顔の赤みに悩んでいる場合

皮膚科を探す

▼体の症状が強い場合

内科を探す

▼心の症状に悩んでいる場合、原因がわからない場合

心療内科を探す

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