何これ?みぞおちに「ピンポン玉くらいのしこり」…病院は何科?

更新日:2023-01-16 | 公開日:2021-10-29
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何これ?みぞおちに「ピンポン玉くらいのしこり」…病院は何科?

「みぞおちにピンポン玉くらいのしこりがある…」
「コレは何?病気?」

みぞおちにできるしこりについて、お医者さんに聞いてみました。
しこりは「悪性」の場合もあるため、放置はキケンです。
要注意な症状もチェックしましょう。

監修者
経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

みぞおちに「ピンポン玉くらいのしこり」が…これは一体なに?

医師女性

みぞおちのしこりは、

  • 脂肪のかたまり
  • 皮脂や角質が溜まったもの

の可能性が高いです。

これらは健康に悪影響がない「良性の腫瘍」です。

痛みがある場合は…

しこりの内部に細菌感染が起こると、炎症によって痛みが出やすいです。
また、しこりが神経を圧迫すると、痛みを感じることもあります。

がんの可能性はある?

医師女性

「しこりの正体が悪性腫瘍だった」というケースも稀にあります。
みぞおちの場合、胃がん膵臓がんなどが挙げられます。

「吐き気」など、体の不調を伴うときは要注意

 

消化器の癌が進行すると、

  • 吐き気、嘔吐
  • 食欲低下、体重減少
  • 倦怠感
  • 胃の不快感

といった症状を伴いやすいです。

しこりに加えて上記に心当たりがある場合は、がんの疑いが強くなります。

このしこりは大丈夫…?病院にいくべき?

医師女性
良性の腫瘍であれば、特に心配いりません。
しかし、ご自身で良性か悪性か見分けるのは難しいので、念のため医療機関で検査を受けましょう。

特に、こんなしこりは早く病院へ

  • しこりが大きくなっている
  • しこりに痛みがない

といった場合は、「悪性腫瘍」を疑う必要があります。
早めに医療機関を受診してください。

病院は何科?

医師女性
みぞおちのしこりが気になるときは、形成外科・皮膚科で受診しましょう。
ただし、吐き気など体の不調を伴うときは、内科・消化器内科で受診してください。

良性腫瘍の場合も、悪化するとしこりに痛み・腫れが起きたり、膿が出てきたりすることがあります。

まずは「問題のない腫瘍かどうか」を確認する必要がありますので、放置せず診察を受けましょう。

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よくある2つの病気

医師女性

みぞおちにしこりができるのは、

  • 脂肪腫
  • 粉瘤

といった皮膚の病気であるケースもあります。

病気① 脂肪腫

医師女性
細胞の異常な増殖によって、脂肪のかたまりが形成されている状態です。
みぞおちに発生するケースもあります。

良性腫瘍なので、健康に大きく悪影響を与えることはありません。
発生の原因は、いまのところはっきりとわかっていませんが、服のスレなどの「物理的刺激」や「体質」が関係していると考えられています。

しこりの特徴

  • 硬さ・大きさはさまざま
  • 大きさは5cm以内のものが多い
  • 1個~多数できることもある
  • 滑らかでしこりのような見た目
  • 周囲との境界がはっきりとしている
  • 痛みはないことが多い
  • 押すと痛む場合もある

どんな人に多い?

医師女性
40~50歳代に多いです。

ただし、脂肪腫自体の発症時期は幼少時が多いです。
そこからしこりが少しずつ大きくなっていき、40~50歳代になって脂肪腫として発見されます。

どうやって治すの?

医師女性
痛みなどの症状がなければ、体への悪影響は無いため、特に治療の必要はありません。ただし、しこりが気になる、痛みなどの症状がある場合には、外科手術で腫瘍を摘出します。

通常の手術の方法としては、脂肪腫の上を切り開き、腫瘍を包んでいる膜を破らないようにしながら、周りの組織から剥がして取り出します。

また、傷跡が目立ちにくい手術方法の「スクイージング手術」という方法があります。
この手術は、必要最小限の切開で、腫瘍を取り出します。
脂肪腫の大きさにもよりますが、1~3cm以下の切開で済み、手術跡が目立ちにくいです。

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病気② 粉瘤

医師女性
皮膚の下に袋状の組織が形成され、そこに皮脂や角質が溜まっている状態です。
「ピンポン玉くらいのしこり」として、みぞおちに発生することもあります。

良性腫瘍なので基本的に心配いらない病気ですが、細菌感染で炎症を起こすと痛みを感じるようになります。

発症の原因は、今のところはっきりとわかっていません。
生まれつきの体質によって発症しやすい人がいると考えられています。

しこりの特徴

  • しこりの中央に黒い点のような開口部がある
  • 強く押すとドロドロとした臭い物質が出てくる

どんな人に多い?

医師女性
男性に多く見られます。

どうやって治すの?

医師女性
切開排膿外科的手術による治療を行うケースが多いです。
手術後は、炎症を起こさないために、抗生剤を処方することがあります。

切開排膿は、患部を切開して内部に溜まっている膿を排出してきれいに洗い流します。局所麻酔を行った上で行いますので、痛みはありません。日帰り手術で、10分程度で終わります。

外科的手術は、皮膚を木葉型に切り取り、被膜と言われる膜ごと取り出します。しこりが小さいうちであれば、傷口も小さくなります。

※みぞおちのしこりは!放置せず病院へ!

上記にある脂肪腫・粉瘤など、良性のしこりの場合も多くありますが、悪性の腫瘍のケースも稀にあります。

しこりができたら必ず病院を受診して医師の判断を仰ぎましょう。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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