尿の色が濃いのは病気のせい?要注意の症状は?食事内容が原因のケースも

更新日:2022-11-29 | 公開日:2022-11-29
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尿の色が濃いのは病気のせい?要注意の症状は?食事内容が原因のケースも

尿の色が濃いけど…これって何かの病気?

尿の色が濃いと病気の疑いがあるのか、お医者さんに聞いてみました。
肝臓病などの危険な病気も考えられるので、要注意の症状をチェックしましょう。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

「尿の色が濃い」のは病気のサイン?

医師男性
  • 起床後
  • ビタミン剤や薬を飲んでいる
  • 水分不足

上記に当てはまる場合は、健康な人でも尿の色が濃くなることがあります。
ただし、一日中尿の色が濃い場合は、病気が疑われるので要注意です。

尿の色が濃くなる病気には、下記の3つが挙げられます。

疑われる病気

尿の色の特徴

尿路感染症

白っぽく濁る

尿路結石

赤褐色・血尿

肝臓病

褐色・濃い黄色

病気① 尿路感染症

医師男性

尿路感染症は、膀胱や尿道に微生物が侵入し、炎症を起こしてしまう病気です。
白血球が増加するため、尿が白く濁ります。

こんな症状は「尿路感染症」の疑いアリ

  • 頻尿
  • 排尿時の灼熱感や痛み
  • 発熱
  • 腰の痛み

発症しやすい人の特徴

  • 女性
  • 50歳以上
  • 抵抗力が落ちている
  • 尿道にカテーテルを挿入している

上記に該当する人は、尿路感染症にかかりやすいです。

尿路感染症は、尿の出口から細菌などが侵入することで発症します。
女性は男性よりも尿道が短いため、細菌に感染しやすいです。

尿路感染症は「泌尿器科」で相談を

医師男性

尿路感染症が疑われるときは、「泌尿器科」で受診しましょう。
軽度であれば、抗生物質などの服用で治療が可能です。

治療せずに放置すると、腎臓にまで細菌感染が広がり、全身の感染症を引き起こす恐れがあります。

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病気➁ 尿路結石

医師男性

尿路結石とは、腎臓・尿管・膀胱に結石ができてしまう病気です。

結石が移動するときに出血することがあるため、「赤褐色の尿」や「血尿」が出る場合があります。

こんな症状は「尿路結石」の疑いアリ

  • 頻尿
  • 排尿時の灼熱感や痛み
  • 吐き気・嘔吐・発熱
  • 突然、背中・脇腹・下腹部に激痛が走る

発症しやすい人の特徴

  • 中年以降
  • 男性
  • 家族に尿路結石になった人がいる
  • 特定の食べ物ばかり食べる
  • 水分をあまりとらない

上記に該当する人は、尿路結石になりやすいです。
尿路結石は、「尿中のカルシウムが多すぎる」「尿酸値が高い」などが原因で発症すると考えられます。

尿路結石は「泌尿器科」で相談を

医師男性
尿路結石が疑われるときは、「泌尿器科」で受診してください。

治療せずにいると、尿路結石で尿が滞り、感染症のリスク腎臓が傷つく恐れがあるので、早急に治療を受けましょう。
病院では、「音波で結石を砕く」「内視鏡で取り除く」などの治療が受けられます。

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病気③ 肝臓病

医師男性

肝臓病は、肝臓の細胞が炎症を起こして壊死し、働きが失われている状態です。

消化酵素として使われている「胆汁」が尿中に出て、尿が褐色・濃い黄色になります。

こんな症状は「肝臓病」の疑いアリ

  • 疲れやすい
  • 食欲がない
  • 右上のお腹が痛い
  • 目の色や皮膚が黄色くなる
  • 発熱・嘔吐・吐き気を伴う

発症しやすい人の特徴

  • お酒をよく飲む
  • 肥満
  • 不特定多数と性交している(ウイルス感染を起こしやすい)

肝臓病の原因には、アルコール肥満ウイルス感染が挙げられます。

お酒をよく飲む人は、肝臓病を発症するリスクが高いと考えられます。
また、不特定多数と性交している人は、ウイルスに感染(血液・体液による感染)しやすいため、発症のリスクが高くなると考えられます。

肝臓病は「消化器内科」で相談を

医師男性

肝臓病が疑われるときは、「消化器内科」または「内科」で受診しましょう。
症状に応じて薬物療法や食事療法が行われます。

肝臓病を治療せずに放置すると、悪化して「肝硬変」や「肝臓ガン」を発症する恐れがあります。

消化器内科を探す

内科を探す

心配なし!尿の色が濃いときに「よくある原因」

医師男性

尿の色が濃い場合、病気でないケースも多いです。
下記のように、尿の色が濃い理由がはっきりしていれば、心配いらないでしょう。

原因

尿の色

ビタミンC・B2の摂取

濃い黄色

薬の服用

赤くなりやすい

水分不足

黄褐色

シュウ酸のとりすぎ

白っぽく濁る

ニンジンの食べすぎ

オレンジ色

よくある原因① ビタミンC・B2を摂取した

医師男性
ビタミンをサプリメントで摂取していると、ビタミンが分解されて排出されるため、濃い黄色の尿が出やすいです。

よくある原因② 薬の服用によるもの

風邪薬 おすすめ

医師男性
  • 咳止め
  • 痰切り
  • 便秘薬

などを服用すると、薬の色素や薬が代謝分解されたものが尿中に出るため、色が濃くなることがあります。

薬の影響による場合、尿の色が赤くなりやすいです。
ただし、色は薬によって異なります。

よくある原因③ 体の水分が少ない

医師男性
  • 汗をかいた後
  • 下痢をしている
  • 起床後

などのタイミングでは、体の水分が少なくなるため、尿が凝縮して色が濃くなることがあります。

この場合、普段から水分をこまめにとることが大切です。
上記のタイミングは特に水分不足になりやすいので、注意しましょう。

よくある原因④ シュウ酸の多いものを食べた

チョコ 食べる

医師男性
  • ほうれん草
  • チョコレート
  • タケノコ

などの「シュウ酸」を多く含む食品をとると、尿が白っぽく濁ります。

シュウ酸をとると誰でも尿の色が変化するので、水分をきちんととっていれば問題ありません

よくある原因⑤ ニンジンを食べた

医師男性
ニンジンの色素が尿中に排出されて、オレンジ色になることがあります。

ニンジンを食べると、誰でも尿の色が変わることがあるので、特に問題ありません

尿の色以外にも異変があるときは、早めに病院へ

  • 発熱・悪寒・冷や汗がでる
  • 吐き気を伴う
  • 背中側の腰と股関節の周辺が痛い
  • 右上の腹部が痛い
  • 全身のかゆみを伴う
  • 目が黄色に変色している
医師男性
上記のような症状が見られる場合は、何らかの病気が疑われるので、医療機関で相談しましょう。

放置していると、「全身が感染症に侵されるリスク」や「肝臓の機能を失う恐れ」があるので、早期治療が大切です。

何科で相談すればいい?

医師男性
何科の病院に行くべきかは「尿の色が濃い」ことに加えて、どんな症状が出ているかで判断しましょう。下記を参考にしてください。

「尿の色」以外の症状

おすすめの診療科

  • 頻尿
  • 排尿時の痛み・灼熱感

泌尿器科

  • 目の色が黄色っぽい
  • 全身のかゆみ
  • 右上のお腹の痛み

消化器内科または内科

病院では、「尿検査」や「血液検査」などを行って原因を見極めていきます。

医師に伝えるポイント

  • 1日当たりの尿の回数
  • 尿意の頻度
  • いつから尿が濃いのか
  • 服用している薬
  • 発熱の有無

受診の際に上記の点を伝えると、診察がスムーズに進むと考えられます。

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消化器内科を探す

内科を探す

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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