デパスを飲み続けるとどうなるの?認知症になるって本当?|副作用や離脱症状も

更新日:2022-08-12 | 公開日:2020-04-08
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デパスを飲み続けるとどうなるの?認知症になるって本当?|副作用や離脱症状も

「デパスを飲み続けると…どうなる?」
「副作用やリスクはある?」

デパスは依存性が高く、自己判断で使用し続けるのはキケンなお薬です。
デパスを飲み続けるとどうなるのか、薬剤師が詳しく解説します。

監修者
中尾 文香 先生

順天堂大学 漢方先端臨床医学
薬剤師

中尾 文香先生

経歴

順天堂大学 漢方先端臨床医学
YOJO薬局 薬剤師

臨床と基礎研究の間で奮闘する現役薬剤師。
世の中への情報提供・教育に着目し、活動を広げている。

デパスの効果について

医師女性
主に神経症における不安緊張抑うつ症状、それに伴う睡眠障害を改善する働きを持ちます。

筋肉をほぐす作用(筋弛緩作用と言います)もあるため、腰痛や筋肉緊張性の頭痛にも使用されることがあります。

デパスを服用する「メリット」

医師女性
薬の吸収がとても速いため、効果をすぐに感じられるというメリットがあります。

また、適応や1錠あたりの含有量にもよりますが、1日3回内服できる薬なので頓服(※)として、症状があるタイミングに服用できるというメリットもあります。

ただし、「服用しやすさ」から、サプリメントのような気軽な感覚に陥り、乱用につながる恐れもあります。

※頓服…

「食前・食後・就寝前」というように定期的に内服するのではなく、症状に応じて服用すること。頓用(とんよう)とも言います。

デパスを服用する「副作用」

医師女性

心や体の緊張を和らげる作用があるため、

  • 頭がぼーっとする
  • だるい
  • 眠くなる

などの感覚になることもあります。

また、薬を何度も内服することにより、「もっと飲みたい」「飲まないと不安になってしまう」といった依存症状が出る可能性があるといわれています。

デパスを飲み続けるとどうなる?

デパスを飲み続けると

医師女性

デパスを飲み続けると、

  • 依存性が出てくる
  • 認知症リスクが高まる
  • 離脱症状(後遺症)があらわれる

可能性があると言われています。

その① 依存性が出てくる

医師女性
長期間デパスを服用していて中断しようとすると、落ち着いていた症状が強くあらわれてしまい、やめられなくなることがあります。(常用量依存)

近年では、この依存性が問題視されています。
依存は、服用する薬の量が増えていなくても生じる可能性があります。

漫然と飲み続けるのではなく、適切な内服量や内服期間を守りましょう。

その② 認知症リスクが高まる可能性がある

医師女性
まだ日本では明確にされていませんが、海外の報告では「デパスの服用で認知症のリスクが高まる可能性がある」と指摘されています。

ただし、内服量・内服期間を守って正しく服用すれば、認知症のリスクはそれほど高いものではありません
服用の際には、必ず医師の指示に従いましょう。

一方高齢者の場合は、運動失調等の副作用が出やすかったり、長期服用で認知機能障害のリスクが高まるという研究もあるので、デパスの服用には注意が必要です。

その③ 離脱症状(後遺症)があらわれる

医師女性
薬の量を急に減らしたり、中断したりすると、離脱症状があらわれることもあります。

離脱症状としては、

  • 勝手に筋肉がピクピクする(痙攣発作)
  • 注意力・思考力が低下する(せん妄)
  • 手や足が一定方向にふるえる(振戦)
  • 眠れない・寝つきが悪くなる(不眠)
  • 不安・幻覚・妄想にかられる

などが多くみられます。

離脱症状には個人差があり、数日飲んで離脱症状を発現してしまう方とそうでない方がいます。
長期間内服されていた方は、比較的症状が出やすいと言われています。

少しずつやめていく、少しずつ他の薬に切り替えていくなど必要になることがあります。
医師と相談しながら薬と付き合っていきましょう。

デパスと上手に付き合って行くために

医師女性

デパスを服用する際は、必ず医師の指示に従いましょう。
デパスには即効性がある分、上手に付き合うと症状の改善に役立ちます。

乱用につながるケース、副作用のリスクもありますが、使用方法を間違えると危険があるということは、デパスに限ったことではありません。

「デパス以外の薬の提案を拒む」など、医師の指示に従わない行動は止めましょう。

デパスの服用で注意が必要な人

  • 高齢者
  • 日常的に他の薬を多く内服している人

は注意が必要です。

上記に当てはまる人は、薬の代謝速度が遅い可能性があり、必要以上の吸収量になり、副作用が強く出ることがあります。

デパスと「一緒に飲む際に注意が必要な薬」の例

医師女性
  • 中枢神経抑制剤
  • MAO阻害剤

などの薬を併用する場合は、薬剤師またはかかりつけ医に必ず相談しましょう

中枢神経抑制剤は、眠気、血圧低下、意識障害などが起こることがあります。
MAO阻害剤は、昏睡、痙攣発作、興奮などが起こることがあります。

デパスの代わりになる薬は?

医師女性
抗不安薬、睡眠導入剤、筋弛緩作用の薬には、デパスに近い作用を持つ薬はあります。
ただし、デパスに代わるかどうかは症状や年齢にもよるため、一概にデパスの代わりになるとは言い切れません。

どうしてもデパスが必要なこともあるので、必ず医師の指示に従いましょう。

デパスに近い作用を持つ抗不安薬

  • ワイパックス
  • ソラナックス
  • ジプレキサ
  • 漢方薬 等

デパスに近い作用を持つ睡眠導入剤

  • マイスリー
  • ルネスタ
  • ベルソムラ
  • ロゼレム

デパスに近い筋弛緩作用を持つ薬

  • ミオナール
  • テルネリン

不安がある場合は、お医者さんに相談を

医師女性
現在内服している方で薬に対し不安に思っている方は、我慢せず医師・薬剤師に相談しましょう。

お医者さんには、なんて言えばいい?

医師女性
  • 薬の服用に不安に感じている
  • 自身の薬の服用に対する希望

などを伝え、医師と相談しましょう。

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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