【風邪の関節痛を和らげる方法】お風呂で治る?薬やマッサージを避けたほうがいい理由

更新日:2023-04-24 | 公開日:2019-11-01
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【風邪の関節痛を和らげる方法】お風呂で治る?薬やマッサージを避けたほうがいい理由

「風邪の関節痛はお風呂で治る?」
「マッサージはだめなの?」
風邪による関節痛の仕組みと、症状を緩和するための方法を医師が解説します。
NG対処法や、病院に行くべき目安もご紹介しています。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

痛くて眠れない…関節痛を和らげるには?

風邪 関節痛2

医師男性
傷などがある場合を除き、炎症を起こしている箇所を冷湿布で冷やすのも良いです。

風邪による関節痛は一時的なものである場合が多いです。

お風呂に入るといいってホント?

医師男性
本格的な長湯は、体調が万全に戻ってからにしましょう。

血行促進や全身の筋肉の緊張緩和によって、多少改善されることもあります。ただし、長湯やあまり熱いお湯などで身体に負担をかけるのはよくないので、早めにあがりましょう。

マッサージしてもいい?

医師男性
マッサージや体を動かすのは避けて、体を温め、ゆっくり横になりましょう。

風邪による間接痛がある場合、マッサージ自体が悪いわけではありませんが、風邪の引き始めに体を無理に動かすと、疲労が強くなり風邪症状の悪化につながります。

薬を増やすのは極力避けて!

医師男性
風邪による関節痛は一時的なものである場合が多いので、そのために薬を増やすのは極力避けましょう。

なぜ痛い?風邪の関節痛のしくみ

医師男性
体がウイルスと戦うために分泌される「プロスタグランジン」という物質が、筋肉痛や関節痛を強めます。

風邪をひくと、免疫力を上げてウイルスを追い出そうと熱が上がります。
この熱が上がっていく過程において、悪寒を感じるようになります。悪寒で寒さを感じることで体を震えさせ、体内の温度を上げます。
この時に発熱させる物質が、関節内などで炎症を引き起こし、筋肉痛や関節痛を起こすのです。

発熱していないのに「関節痛だけ」のケースも

医師男性
熱が上がっていく中で悪寒が起こり、体を震えさせるので、まだ熱が上がっていなくても関節痛が起きる場合も多くあります。

幅広い体の箇所で起こります。体がきしみ、全身が痛い、動かしにくいと感じます。
また、痛みが出る箇所には個人差があり、腰や肩、首、腰や体の各関節部位等、色々な場所で生じます。

病院を受診したほうがよいケース

風邪 関節痛

医師男性
ただの風邪だと思っていても、関節痛や筋肉痛などの全身症状がいつもの風邪よりつらい場合は、インフルエンザも疑いましょう。

最近は、冬だけでなく、春や秋頃にインフルエンザが流行ることもあります。
風邪の関節痛だと思っていたら、いつまでも関節痛が良くならない、または悪化している場合は、風邪ではなく症状の重いインフルエンザかもしれません。一度、病院を受診しましょう。

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鼻水、咳や喉の痛みなど、つらい風邪の症状をできるだけ早く治すためには、どうすればいいのでしょう。 この記事では、風邪に効く食べ物・飲み物や、市販薬の選び方、控えるべきNG行動まで医師が解説します。 日頃から免疫力をアップさせて風邪を引かないようにするため、ぜひ参考にしてみてくださいね。 風邪を早く治すための「食べ物」 風邪を早く治すには ネバネバ系の食べ物(水溶性食物繊維・糖たんぱくが豊富) フルーツ(ビタミン・ミネラルが豊富) 卵・緑黄色野菜(ビタミンAが豊富) などの食べ物を摂取しましょう。 ネバネバ系の食べ物(水溶性食物繊維と糖たんぱくが豊富) 里芋・なめこ・オクラ・納豆などに含まれています。 おかゆなどに細かく刻んで、入れたり、スープに入れたりして摂りましょう。 風邪といえば、鼻水の症状が出ますが、鼻水は病原体を洗い流し、奥に入れないように働いてくれています。 風邪になってしまってからも鼻粘膜にいい食事を摂ることで、鼻の粘膜の機能が正常に働き、強化することができます。 フルーツ(ビタミン・ミネラルが豊富) フルーツには、ビタミンやミネラルなど風邪で消耗しやすい栄養素が多く含まれています。風邪のときに食べるといいでしょう。 体を冷やすイメージがあるフルーツですが、かき氷や氷水のようなものでなければ、食べ物で急に体が冷えるということはないので、風邪のときに食べても大丈夫です。 卵・緑黄色野菜(ビタミンAが豊富) 皮膚粘膜を強化、免疫力をアップさせてくれるビタミンAは、卵や緑黄色野菜に豊富です。人参・ほうれん草・かぼちゃなども食べてください。 風邪を早く治すための「飲み物」 ビタミンCの摂取ができる、レモネードが風邪の時にはおすすめです。 ホットで飲めば体も温まります。 ビタミンCは、体の免疫力である白血球の働きを高めてくれます。また、抗酸化の働きがあり、風邪予防にもぴったりです。 市販薬の選び方 辛い症状があると食事が取れない場合もあり、そのような時には、咳や鼻水などの症状を個別で緩和してくれるものを選ぶといいでしょう。 風邪は、多くの症状が現れます。 しかし、結局は、風邪自体を治療することはできません。自分の免疫力でウイルスを撃退する必要があるのです。 また、市販薬は、一概に価格が高い方がいいとは言い切れません。後発品であったり、容量の違いであったり、様々な要因で価格が決められています。 どの市販薬にすればいいのかと悩む場合は、薬剤師に相談しましょう。 漢方薬の選び方 漢方薬も様々あり、風邪のひき始めにいいもの(葛根湯)や長引く風邪のときに飲むといいタイプ(竹茹温胆湯、柴胡桂枝湯など)などがあります。 普通の薬と漢方薬、併用してもいい?→NGです! 漢方薬は、薬です。他の薬と同様に併用しての使用はおすすめできません。 併用の場合は、事前に薬剤師、医師に相談して確認してください。 お風呂は入ってもいい? お風呂に入っていけないことはありませんが、無理をするのはやめましょう。 汗をかくためにと、風邪の時に入浴する人がいますが、熱があるときやふらつく際には、入浴で立ちくらみや貧血を起こす場合も多いです。 普段、貧血症状がない人も、発熱により症状が出る可能性があります。 しかし、身体を清潔に保つためにも、昔言われていたように「風邪だとお風呂に入ってはいけない」という事はありません。 ただし、入浴やシャワーは短めにして、脱水、血圧低下などには注意してください。 これはNG!控えるべき3つの行動 体を冷やす外出 過度の飲酒 喫煙 このような行動はNGです。 風邪を早くよくするには、自己の免疫力が必要です。 体を冷やせば、免疫力が上がらずよくなりません。 また、「冷え」は体を冷やし、風邪にかかりやすくします。肩や首周り、足首などを冷やさないように着るものや服装にも気をつけてください。 過度の飲酒は、眠りを妨げ、体力低下を招きます。 また、風邪で喉に負担がかかっているのに喫煙を行えば、さらに喉への負担がかかります。

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