風邪の治りかけの症状|黄色い鼻水・咳が続く等。早く治すための過ごし方は?

更新日:2022-08-12 | 公開日:2020-02-13
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風邪の治りかけの症状|黄色い鼻水・咳が続く等。早く治すための過ごし方は?

「風邪が治りかけているときに運動してもいい?」
「おすすめの食事は?」
咳、鼻水や痰の状態に、風邪が治りかけていることを示す特徴はあるのでしょうか。
風邪を完治させるための過ごし方から、NG行動、病院へ行くべき症状まで、医師が詳しく解説します。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

”治りかけの風邪”の症状の例

  • ドロドロの緑・黄色の鼻水が出る(鼻水が鼻に溜まりやすい)
  • 喉の炎症・鼻水で痰が増える
  • 疲れを感じやすい(だるさ・眠気など)
  • 鼻づまりや息苦しさがあるときは頭痛がでることも
  • 他の風邪症状に比べ、喉の炎症が長期化しやすい(咳だけが約1週間程度続く場合もある)

なぜ、黄色いドロドロの鼻水がでてくるの?

医師男性
鼻水の変化は、白血球や免疫細胞がウイルスや細菌と戦った後で、死滅した白血球や免疫細胞が鼻水に含まれることで、黄色っぽい粘性のある鼻水になるために起こります。

なぜ、だるくて疲れやすいの?

医師男性
風邪の治りかけあたりには、体力が消耗していること多く、だるさ、疲れが起こりやすいのです。

風邪の最中は、ウイルスと闘うため、体の中では様々な免疫が働き、熱を出したり、汗をかいたりと、日常よりもエネルギーを使います。
しかし、食欲があるわけでもなく、外からのエネルギー補給(食事)も困難な状態でもあります。

風邪が治りかけているときの「過ごし方」

風邪から早く回復したいです!
女性
医師男性
  1. 安静にする
  2. 消化にいいものを食べる
  3. 体を温める

を意識するようにしましょう。

①安静にする

風邪 治りかけ 女性

医師男性
熱がなくても、日中はゆっくりと過ごすのが早い回復につながります。

風邪が治りかけのときは、会社や学校に行っても、無理をせずに早めに帰宅するようにしましょう。

反対に、この時期に運動をすると、夜に熱がぶり返してしまう場合もあります。

②消化にいいものを食べる

かき玉 うどん

医師男性
消化にいい温かいものを食べ、栄養補給をしましょう。
例えば、野菜や卵入りのうどん・お粥・鍋物などがおすすめです。

治りかけのときは栄養補給が大切です。
体力をつけるための食事と水分をしっかり摂りましょう。

飲み物は、ノンカフェインの飲み物を選ぶとよいでしょう。
カフェインには興奮作用があり、交感神経を刺激するため、体を休めたくても神経が高ぶって寝付きが悪くなることもあります。

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鼻水、咳や喉の痛みなど、つらい風邪の症状をできるだけ早く治すためには、どうすればいいのでしょう。 この記事では、風邪に効く食べ物・飲み物や、市販薬の選び方、控えるべきNG行動まで医師が解説します。 日頃から免疫力をアップさせて風邪を引かないようにするため、ぜひ参考にしてみてくださいね。 風邪を早く治すための「食べ物」 風邪を早く治すには ネバネバ系の食べ物(水溶性食物繊維・糖たんぱくが豊富) フルーツ(ビタミン・ミネラルが豊富) 卵・緑黄色野菜(ビタミンAが豊富) などの食べ物を摂取しましょう。 ネバネバ系の食べ物(水溶性食物繊維と糖たんぱくが豊富) 里芋・なめこ・オクラ・納豆などに含まれています。 おかゆなどに細かく刻んで、入れたり、スープに入れたりして摂りましょう。 風邪といえば、鼻水の症状が出ますが、鼻水は病原体を洗い流し、奥に入れないように働いてくれています。 風邪になってしまってからも鼻粘膜にいい食事を摂ることで、鼻の粘膜の機能が正常に働き、強化することができます。 フルーツ(ビタミン・ミネラルが豊富) フルーツには、ビタミンやミネラルなど風邪で消耗しやすい栄養素が多く含まれています。風邪のときに食べるといいでしょう。 体を冷やすイメージがあるフルーツですが、かき氷や氷水のようなものでなければ、食べ物で急に体が冷えるということはないので、風邪のときに食べても大丈夫です。 卵・緑黄色野菜(ビタミンAが豊富) 皮膚粘膜を強化、免疫力をアップさせてくれるビタミンAは、卵や緑黄色野菜に豊富です。人参・ほうれん草・かぼちゃなども食べてください。 風邪を早く治すための「飲み物」 ビタミンCの摂取ができる、レモネードが風邪の時にはおすすめです。 ホットで飲めば体も温まります。 ビタミンCは、体の免疫力である白血球の働きを高めてくれます。また、抗酸化の働きがあり、風邪予防にもぴったりです。 市販薬の選び方 辛い症状があると食事が取れない場合もあり、そのような時には、咳や鼻水などの症状を個別で緩和してくれるものを選ぶといいでしょう。 風邪は、多くの症状が現れます。 しかし、結局は、風邪自体を治療することはできません。自分の免疫力でウイルスを撃退する必要があるのです。 また、市販薬は、一概に価格が高い方がいいとは言い切れません。後発品であったり、容量の違いであったり、様々な要因で価格が決められています。 どの市販薬にすればいいのかと悩む場合は、薬剤師に相談しましょう。 漢方薬の選び方 漢方薬も様々あり、風邪のひき始めにいいもの(葛根湯)や長引く風邪のときに飲むといいタイプ(竹茹温胆湯、柴胡桂枝湯など)などがあります。 普通の薬と漢方薬、併用してもいい?→NGです! 漢方薬は、薬です。他の薬と同様に併用しての使用はおすすめできません。 併用の場合は、事前に薬剤師、医師に相談して確認してください。 お風呂は入ってもいい? お風呂に入っていけないことはありませんが、無理をするのはやめましょう。 汗をかくためにと、風邪の時に入浴する人がいますが、熱があるときやふらつく際には、入浴で立ちくらみや貧血を起こす場合も多いです。 普段、貧血症状がない人も、発熱により症状が出る可能性があります。 しかし、身体を清潔に保つためにも、昔言われていたように「風邪だとお風呂に入ってはいけない」という事はありません。 ただし、入浴やシャワーは短めにして、脱水、血圧低下などには注意してください。 これはNG!控えるべき3つの行動 体を冷やす外出 過度の飲酒 喫煙 このような行動はNGです。 風邪を早くよくするには、自己の免疫力が必要です。 体を冷やせば、免疫力が上がらずよくなりません。 また、「冷え」は体を冷やし、風邪にかかりやすくします。肩や首周り、足首などを冷やさないように着るものや服装にも気をつけてください。 過度の飲酒は、眠りを妨げ、体力低下を招きます。 また、風邪で喉に負担がかかっているのに喫煙を行えば、さらに喉への負担がかかります。

③体を温める

風邪 治りかけ 女性

医師男性
無理をせずに、体を温めてゆっくり休みましょう。

例えば、

  • 入浴・サウナ・岩盤浴で、体を温める。
  • 温かい食べ物・飲み物を摂取する
  • 部分的にカイロを使用する。

といった行動を心がけましょう。
カイロであたためるときは、主に三首(首・手首・足首)を温めると体全体が温まりやすくります。

お風呂にはいるのは、適度な時間にしましょう。
個人差や症状にもよりますが、5~10分ほどが体に負担ない時間かと思われます。
入浴やサウナは鼻づまりの緩和にもおすすめですが、これらの長時間すぎると、体力・水分を奪います。

汗をかくと風邪がよくなる…ではない!

 

汗をかくと風邪がよくなるという話はよく聞きますよね。
しかし、汗をかくから風邪がよくなるわけではありません。

これは、風邪のウイルスをやっつけるために発熱して汗をかき、熱が下がる頃には体内のウイルスが減少して体が楽になるということから、言われているのだと思われます。

汗をかいたまま放置すると、体が冷えてしまい、風邪の悪化やぶり返しにつながります。
汗が出てきたら、こまめに着替え、体を冷やさないようにして水分補給をしてください。

風邪の治りかけに「NGな行動」

医師男性
  • 刺激物(香辛料・辛いもの)の大量摂取
  • 無理な運動

は避けましょう。

風邪の後は、胃腸が弱っているので、刺激物は下痢や体調不良を引き起こすきっかけになります。
また、体のマッサージ、筋トレ、ジム通いなどで無理に運動すれば、体調の悪化につながります。

インフルエンザの予防接種は?

 

風邪がほぼ治りかけで熱もなく、体調も戻ってきているのであれば、診察の上、予防接種可能な場合もあります。
予約を入れているときは、問い合わせてみましょう。

風邪が治りかけのときの「お薬」について

医師男性
風邪が治りかけている頃には、総合感冒薬ではなく、残っている症状(鼻水・咳など)に合わせた薬を使いましょう。

そうすれば、余分な成分を体に取り込まないで済みます。

漢方薬もおすすめ

漢方薬を服用するのもよいでしょう。残っている症状に対して効果を発揮する漢方薬を選びましょう。

治りかけでも…「人にうつる」場合も

医師男性
一般的な風邪は熱が上がるまでが感染力が高いので、諸症状がほぼおさまっていれば感染力は低いです。
しかし、免疫が低下しているような人(妊婦、高齢者、幼児など)にはうつしてしまう可能性もあります。

学校や会社に行く場合は、マスクを着用しましょう。
また、風邪が完全によくなるまでは食器やタオルの共有は避けましょう。

こんな症状が続くときは病院へ!

医師男性

治りかけでも、ひどくなる症状には注意が必要です。

  • ひどい鼻づまり(頭痛)
  • 2週間以上咳が続く
  • 下痢や吐き気が続く

ときは、病院にいきましょう。

ひどい鼻づまり(頭痛)の場合は…

医師男性
鼻水が溜まっていると「急性副鼻腔炎」を発症し、鼻づまりや頭痛などが現れます。
そのような場合は、耳鼻いんこう科を受診しましょう。
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耳鼻いんこう科を探す

2週間以上咳が続く場合は…

医師男性
また、咳が続いている・夜だけ出るという症状が2週間以上ある場合は、呼吸器内科を受診しましょう。
肺炎や他の呼吸器系の病気の可能性があります。

呼吸器内科を探す

下痢や吐き気が続く場合は…

医師男性
風邪症状が落ち着いてからの、下痢・吐き気・胸焼けなども、食中毒や逆流性食道炎の可能性がありますので、内科や消化器内科を受診してください。

治りかけでも、ひどくなる症状には注意が必要です。

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