誤嚥性肺炎を予防するためにできること

公開日:2019-02-25 | 更新日:2020-08-27
9
誤嚥性肺炎を予防するためにできること

食べ物などを、誤って気道に入れてしまうことを「誤嚥(ごえん)」といいます。
食べたり、飲んだりするとき、通常であれば、飲食物は食道に入ります。

しかし、何かの拍子に、誤って気道に入ってしまいます。
すると、それを外に押し出そうとして、むせてしまうのです。
さっそく、誤嚥による肺炎についてみていきましょう。

呼吸器内科を探す


監修者

荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

誤嚥で、肺に入った雑菌が肺炎を起こす

誤嚥は、下記のような場合でも、誤嚥を引き起こしてしまいます。

  • 飲食物を飲み込む力が弱い
  • 飲み込む神経の働きが弱い

そもそも「誤嚥性肺炎」とは、誤嚥によって、飲食物が肺に入ってしまい、細菌が繁殖して、炎症を起こすことです。
誤嚥性肺炎になる原因は、次のようなことが挙げられます。

唾液を誤嚥してしまい、口の中の細菌が肺に入る
胃や食道の中にある飲食物が逆流してきて、肺に入る
食事をしている最中に、食物を誤嚥し、肺に入る

誤嚥したからといって、必ずしも、肺炎を起こすわけでは、ありません。

  • 誤嚥した飲食物の量や内容
  • 免疫力・抵抗力の有無

これらによって、肺炎になるかどうかは、決まります。

誤嚥した量が少ない場合は、咳(せき)払いなどで、飲食物を体外に出せるのであれば、肺炎になることは少ないです。
また、誤嚥しても、免疫力・抵抗力がしっかりしていれば、炎症を起こさずにいられます。

主な症状は、激しいせき・痰・発熱など

誤嚥性肺炎の主な症状は、次のとおりです。

  • 発熱
  • 激しいせき・痰(たん)が出る
  • 呼吸が苦しい
  • 肺に雑音がある

治療方法は、薬物療法(※)になります。
薬物療法:抗菌薬の投与

全身状態(※)が良くない場合には、入院して点滴などの治療をすることもあります。
全身状態:体調のこと

呼吸器内科を探す

誤嚥を予防するためにできること

嚥下障害のある人や、高齢者は、誤嚥・誤嚥性肺炎のリスクが高いと言えます。
年をとると、全身の筋肉が落ちるように、飲食物を飲み込む筋肉も、おとろえてきます。
そのため、年をとると、飲食物を飲み込みにくくなり、誤嚥することが増えてしまいます。

予防法は、誤嚥する原因によって異なります。
以下にそれぞれの予防法をご紹介します。

唾液を誤嚥し、口の中の細菌が肺に入る場合

  • 口の中を清潔に保つ
  • 歯磨きを丁寧にしっかり行う
  • 舌をきれいに保つ
  • 義歯の手入れ
  • 虫歯・歯周病を治療する

胃・食道の飲食物が逆流し、肺に入る場合

食後2時間は横にならずに、体を縦になるような姿勢を保つ(椅子に座っている)などに注意しましょう。
また、腹圧をかけすぎないような服装も、重要です。

食べ物・水分を飲み込み時に、誤って肺に入る場合

・嚥下の訓練を行う
言語聴覚士とともに、食前に舌を動かす体操、発声の練習などをします。
・食事内容に気をつける
食材に気を付けると良いでしょう。

  • 一口大にカットする
  • やわらかく調理する
  • とろみをつけるなど

とろみをつけることで、食材が口の中でばらけたりせず、まとまって喉に流れるため、誤嚥しにくいとされています。
お茶や飲み物にも、とろみをつけると良いでしょう。

現在は、さまざまなとろみ剤が市販されています。
医療機関や介護施設でも使用されています。

・食事中の姿勢に気をつける
椅子に深く座り、飲食物がすぐに、喉のほうに、流れないようにします。
ベッド上では、枕を高くして、顎をひいた状態で食べると、誤嚥が減りやすくなります。

まとめ

誤嚥性肺炎は、何気ない日常の中で、起こりうる疾病です。
肺炎が原因で、命にかかわることもあります。
普段から、食べ物をよくかみ、食べる姿勢に気をつけるようにしましょう。

【参考文献】
『エッセンシャル臨床栄養学第5版』佐藤和人・本間健・小松龍史共著 医歯薬出版社

『医療・介護関連肺炎(NHCAP)診療ガイドライン』日本呼吸器学会編集 発行・社団法人日本呼吸器学会
http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/NHCAP/CPGs2011_NHCAP.pdf

一般社団法人日本呼吸器学会HP 呼吸器の病気 誤嚥性肺炎
http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=11


監修者

荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

お薬手帳「また忘れた…」からサヨナラ!
お薬手帳ダウンロード(ゴールドパスポート)

薬局で必ず聞かれる
「お薬手帳はありますか?」

「つい忘れがち」という方には、スマホで使える「EPARKお薬手帳」がおすすめ。

\DLキャンペーンを実施中!/
【期間限定】お薬手帳アプリDL&ログインで美容院やヘアサロンで何度も使える
プレミアム優待券ゴールドパスポートをプレゼント!

\この記事は役に立ちましたか?/
役に立った! 9
不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

修正箇所
メールアドレス
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
不正確な箇所についてのご指摘
※「上から2番目の画像が不鮮明」「最初の段落の◯◯という情報の追加を希望する」等、問題箇所についてご指摘いただけたら幸いです。

貴重なご意見をありがとうございます
Medicalookはよりお役にたつ情報をお伝えできるよう、ご意見を参考にサイトの改善を行って参ります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
送信エラー
大変お手数ですが、ページを更新いただき、再度ご意見をご送信ください。
更新後も再び送信エラーが発生する場合は、 お問い合わせページ からご連絡いただけますと幸いです。

関連キーワード

キーワード