「発疹」を伴う子どもの発熱|原因は、水疱瘡・手足口病・りんご病かも

更新日:2022-10-24 | 公開日:2022-04-01
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「発疹」を伴う子どもの発熱|原因は、水疱瘡・手足口病・りんご病かも

子ども(幼児~小学生)が発熱!
そのうえブツブツ発疹まで…。

それは水疱瘡や、手足口病かもしれません。
それぞれの症状の特徴と、早く治すために「親ができる対処」をお医者さんが解説します。

監修者
武井 智昭 先生

高座渋谷つばさクリニック
院長

武井 智昭先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

発疹が出る子どもの発熱

病気の名前 症状の特徴
①水疱瘡

・発熱の程度
38度くらいの発熱が2~3日続き徐々に下がっていく。
年長児では高い熱が続くことが多い。

・発疹の特徴
赤いプツプツとした発疹が全身にできる。
強いかゆみ・水ぶくれを起こす。

・症状の特徴
高熱が出ているときは、倦怠感を感じることもある。

・こんなときにかかりやすい!
春から夏ごろまで流行りやすい。
10歳以下の子どもに多い。

②手足口病

・発熱の程度
熱はあまり高くならない

・発疹の特徴
水疱を伴う発疹。
喉や手のひら、足底、足の甲、お尻、膝などに出ることが多い。

・症状の特徴
熱が高くないので、体調は悪くない。
口の中に水疱ができて、飲み食いができなくなる(水疱に塩分や酸っぱいものがしみやすい)ことがあるので、水分不足に注意が必要。
髄膜炎にも注意が必要である

・こんなときにかかりやすい!
夏ごろに流行しやすい。
幼稚園や保育園の年代に多い。

③りんご病

・発熱の程度
発熱しても高熱にはなりにくい

・発疹の特徴
両頬に赤い発疹紅斑(皮膚が発赤した状態。押すと消える)が現れる。
その後、手足や腹部などにも、レース状の発疹が出る場合もある

・症状の特徴
発疹が出る前に風邪の初期のような倦怠感・鼻水などが出ることがある。
頬に赤みが出てりんご病だと気がつく頃には、感染力はほぼなくなっている。

こんなときにかかりやすい!
冬から初夏ごろまでに流行することが多い。
幼稚園や保育園の年齢に多い
※妊婦との接触を控えてください。

④溶連菌感染

・発熱の程度
38度〜39度くらいの発熱が2~3日続き、徐々に下がっていく。

・発疹の特徴
体に小さい赤い発疹が出る

・症状の特徴
舌にイチゴのようなブツブツができる。
リンパ節が腫れることもある。

・こんなときにかかりやすい!
保育園~小学生低学年ごろまでに多い
発熱や喉の痛みが強い時は元気がなくなることも多い

⑤ヘルパンギーナ

・発熱の特徴
38度〜39度くらいの発熱が突如出て数日間続く。

・発疹の特徴
口粘膜に小さな水ぶくれを伴う発疹ができる

・症状の特徴
喉の痛みがあるので、水分を取らなくなる子供もいる。
脱水に注意する。

・こんなときにかかりやすい!
夏場に多い
1歳代から〜4歳ごろまでに多い

⑥風疹

・発熱の特徴
38度〜の発熱が数日続く

・発疹の色
小さい淡いピンク色の発疹が全身に広がる。

・症状の特徴
発熱発疹の他にもリンパ節の腫れが見られる。
発疹は細かい。
3日で解熱する。

・こんなときにかかりやすい!
3月〜7月ごろに多い。
子どもがかかりやすいが、現在は予防接種により感染で発症する子供は少ない
※妊婦との接触を控えてください。

⑦麻疹

 ・発熱の特徴
38度くらいの発熱と風邪症状が2~3日続き、一度熱が下がってもまた、39度以上の発熱が出て、この時に発疹が出現する(3~4日はこの熱が続く)。

・発疹の特徴
赤黒い癒合(離れた皮膚がつながること)傾向のある発疹が全身に出る

・症状の特徴
咳や鼻水が強くでる。
頬の粘膜にKoplik斑(白いぶつぶつ)ができる。

・こんなときにかかりやすい!
子どもがかかりやすいが現在は予防接種により感染で発症する子供は少なく、発症しても軽症で済む
※妊婦との接触を控えてください。

※症状には個人差があります。

こんなケースは早めに病院へ!

医師男性
「熱と発疹がある」という時点で、病院へ行った方がよいでしょう。

微熱程度で、元気があるようであれば、少し様子を見てもよいでしょう。
その後、熱が上がったり、発疹が増えたりした場合は、すぐに病院を受診しましょう。

病院は何科?

医師男性
子どもの「原因不明の発疹」や、「発熱を伴う発疹」は、小児科を受診してください。

※小児科を受診後、症状によって適切な診療科を紹介されることもあります。

小児科を探す

1.「水疱瘡」の対処法

医師男性
水疱瘡の可能性があるときは、症状が軽くても病院に行き、今後の指示を仰ぎましょう。

水疱瘡には、抗ウイルス薬があります。水疱瘡と診断されたら内服や外用を行い、自宅で安静に過ごしましょう。発疹からもウイルスが出ているので、感染していない人が家族にいたら別々の部屋で過ごすようにしてください。お風呂やタオルは別のものを使う方がよいでしょう。

2.「手足口病」のお家での対処法

医師男性
通常、自然に治ります。

口の発疹が良くなり、食事がいつも通りに食べられるようになるまでは自宅で様子を見ましょう。
かいてしまうと発疹がなかなか治らないので、かゆみが強い場合は病院でかゆみ止めをもらいましょう。

3.「りんご病」のお家での対処法

医師男性
通常、りんご病は自然になおります。

また、頬が赤くなり、りんご病だとわかった時には、感染力がない状態です。
元気がある・食事がとれる状態であれば、登園も可能です。

4.「溶連菌感染」のお家での対処法

医師男性
熱が下がり、いつも通りに食事ができるようになるまでは自宅で安静にしましょう。

喉の痛みがあるときは、喉ごしや消化がよいもの(うどん・おかゆ等)を与えましょう。喉にしみるので柑橘類は避けます。また、体調が悪い時は、消化に負担がかかる油分が多い食事は避けてください。熱が高いときや、リンパの腫れがある場合には鎮痛剤を使用しても構いません。

5.「ヘルパンギーナ」の対処法

医師男性
通常は自然治癒します。自宅では安静に過ごしてください。

食べ物は、口や喉にしみないものをあげましょう。
口の中の水疱に痛みがあると水分を積極的に取らないので、水やゼリーなどを多めに与えましょう。

6.「風疹」のお家での対処法

医師男性
安静にして、体調が戻るまでゆっくり過ごします。

つらい症状がある時は、病院で対症療法を受けましょう。

7.「麻疹」のお家での対処法

医師男性
お家では、安静にして体調が戻るまでゆっくり過ごします。

つらい症状がある時は、病院で対症療法を受けましょう。呼吸困難、意識の低下に注意が必要です。

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参考
“Dr.365”のこどもの病気相談室 著/白岡亮平
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