子どもの膀胱炎の治し方|排尿痛や発熱も。病院は何科?【医師監修】

更新日:2022-08-09 | 公開日:2020-05-07
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子どもの膀胱炎の治し方|排尿痛や発熱も。病院は何科?【医師監修】

「おしっこするのが痛い」
「風邪じゃなさそうだけど…熱が上がっている…」

もしかして膀胱炎かもしれません。
お医者さんが、ママ・パパがとるべき行動を解説します。早急に受診する必要がある場合もあります。

監修者
武井 智昭 先生

高座渋谷つばさクリニック
院長

武井 智昭先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

子どもの膀胱炎の「原因」

医師男性
「おしっこに行きたいけど我慢する」という行動は、膀胱炎の発症の原因となります。
女の子の場合は、排便後に後ろから前にふくことでも細菌が侵入します。

子どもの膀胱炎の「症状」

医師男性

子どもが膀胱炎になると

  • おしっこをする時に痛がる
  • お腹が痛い
  • 頻尿になる
  • 食欲が低下する

などの症状がみられます。

小さな子どもは、機嫌が悪い・むずがる・トイレを嫌がるといったサインを出すこともあります。尿意が近いのがわかる年齢だと、外出を嫌がる、機嫌が悪く泣いてばかりといった行動をとることもあります。

小学生くらいになると、学校での授業中にトイレに抜けるのを嫌がって、症状が進んでしまうことがあります。このような場合は、家でもトイレの回数が増えているはずです。落ち着き気がなくしょっちゅうトイレに行っているなどが見られる場合は、膀胱炎を疑います。

医師男性
小さな子どもの場合は、言葉で伝えられないので、保護者の方から見て「いつもと違う」という感覚は大事にしてください。

おかしいと感じたら、病院受診を検討しましょう。

より重症な「腎盂腎炎」の症状

医師男性
発熱(38度以上)がある場合、腎盂腎炎に発展しているかもしれません。すぐに病院受診をしてください。
  • 発熱
  • 冷や汗
  • 吐き気
  • 嘔吐を繰り返す
  • わき腹や背中を触ったり叩くと、強く痛がる

膀胱炎の「応急的な対処」

医師男性
水分を多く摂らせて、おしっこをたくさん出すようにしましょう。

また、すぐトイレに行ける環境を作り、ストレスなく安静にして過ごすようにしましょう。

膀胱炎の「治し方」は?

医師男性

膀胱炎を治すためのポイントは2つです。

  • 病院に行って、処方薬を最後まで飲む!
  • おしっこの量を増やす!

ポイント1.処方薬を最後まで飲む

医療機関(小児科・泌尿器科)を受診して、飲み薬をもらいましょう。尿路にいる細菌を殺すために飲み薬で治療を行います。
お薬を内服すると数日で症状はよくなりますが、ひとつ注意が必要です。処方された薬は最後まで飲んでください。途中でやめると、また細菌が繁殖して症状がぶり返すことがあります。
薬は通常1週間程度処方されます。最後までしっかり飲みましょう。

ポイント2.おしっこの量を増やす

水分補給を行いおしっこの量を増やして、細菌を排出しましょう。
尿に混じって細菌は排出されます。おしっこの排出量が多ければそれだけ、細菌も早く排出されていきます。

お家では、すぐトイレに行ける環境を作り、ストレスなく安静にして過ごすようにしましょう。

自然治癒するの?

子どもの膀胱炎は、自然に治らないのでしょうか?
女性
医師男性
膀胱炎は、自然に治癒していくことも多くあります。
ただし、膀胱炎かもと思ったら、必ず受診しましょう。悪化していくと、細菌が血流に入り込んで敗血症や急性腎不全、多臓器不全を引き起こし死亡するリスクがあります。

特に、病気の後など免疫が低いときは、体の戦う力が弱くなっているため、細菌の繁殖により症状が悪化する場合があります。日に日に症状が悪くなっている・痛がっている時間が長くなっているような場合は、早急に病院を受診しましょう。

自然治癒するの?

子どもの膀胱尖に効く市販薬はありますか?
女性
医師男性
膀胱炎に効く市販薬はありません。

膀胱炎を発症する原因は、大腸菌などの細菌です。細菌に有効な抗生物質は、現在市販されていません。必ず、医療機関を受診して、飲み薬をもらってください。

膀胱炎を放置するキケン

医師男性
放置して、重症化をすれば、腎盂腎炎・敗血症になることもあります。

敗血症になると、細菌が血液によって全身をめぐって、死亡するケースもあります。医療機関は、早めに受診してください。

病院は何科に行くべき?

医師男性
小児科・泌尿器科で治療が可能です。
膀胱炎かもと思ったら、必ず受診しましょう。

痛みがひどくなると、動けなくなったり、発熱したりすることもあるので早めに病院を受診しましょう。

特に、腎盂腎炎を発症している可能性がある場合(発熱・冷や汗・吐き気・嘔吐・わき腹や背中を触ると強く痛がる)はすぐに病院受診をしてください。医療機関では、尿検査を行います。

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