もくじ
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「初期虫歯は自然に治るって本当？」
「黒い初期虫歯は治る？」
黒い初期虫歯は自然に治るのか、歯医者さんに聞いてみました。
歯の「再石灰化」を促すためのケア方法も解説します。
歯科医
菊地 由利佳先生
歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。
もくじ
歯に穴があく前の状態であれば、「早期の歯医者での処置」と「正しいケア」によって、歯を削らずに治るケースもあります。
歯に穴が開く前の虫歯の特徴としては、
などがあります。
これは唾液が持つ“酸を中和する作用”によるものです。虫歯は細菌が生み出す“酸”によって進行しますが、唾液の中和作用が間に合うと、歯を修復させることができます。
丁寧な歯磨きによって、歯の表面から歯垢を除去し、唾液が歯の表面に届けられるようにすることで、歯の再石灰化が促進されます。
＜市販の歯磨き粉の例＞
セルフケアのみで治せる虫歯なのか、歯医者で一度確認する必要があります。
初期虫歯だと思い込んでいても、実は歯の裏側や奥歯の隙間など、自分では確認しにくい部分で虫歯が進行している可能性があります。
などの治療と合わせて、歯磨き指導も行われるケースが多いです。
歯磨き指導の流れ
歯の染め出しを行い、歯磨きが不十分な部分を確認後、磨き残しを予防するための歯磨き方法を指導します。
歯科医師、歯科衛生士により、専用機器を用いて行われる歯の清掃です。
虫歯菌の温床となる歯垢や歯石を排除します。
初期虫歯の場合、保険適用になります。
1回3,000～4,000円程度必要になるケースが多いです。
高濃度フッ素を塗布して、歯の質を強化します。
フッ素には、
などの作用があるため、塗布により初期の虫歯の改善が期待できます。
初期虫歯の場合、保険適用になります。
300～2,000円程度必要になるケースが多いです。
初期の虫歯に多い歯の白濁（ホワイトスポット）の場合、歯の中で脱灰が進行して空洞になっている場合があります。
そのような場合、歯に流動性があるレジン（※）を浸透させることで、空洞部を封鎖して虫歯の進行を抑えます。（通常2回の治療が必要）
※レジンとは：歯科治療用に加工された白いプラスチック素材
保険適用外で、1回10,000円程度必要になるケースが多いです。
レーザー光による瞬間的な高熱により、虫歯菌を殺菌する治療法です。
エナメル質へのレーザー照射により、酸に強く、頑丈な歯にすることが期待できます。
虫歯治療の一環として治療費に組み込まれます。
※保険適用外の場合は、1本につき3,000～5,000円程度必要になるケースが多いです。
早期治療には、たくさんのメリットがあります。
例えば、早期受診、虫歯の早期発見により、
などのメリットがあります。
「まだ大丈夫」と放置していると、虫歯が悪化して歯に激痛を感じる恐れがあります。
悪化した虫歯は治療の負担も大きくなるため、怪しい虫歯を見つけたら早めに歯医者を受診しましょう。
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