「口の中に血豆ができた…!」
「原因は何?これって大丈夫?」
口の中の血豆について、歯医者さんに聞きました。
口の中の血豆はストレスや病気のサインかもしれません。
病院に行く目安などもチェックしましょう。
監修者
経歴
歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。
口の中に血豆ができた…!これって大丈夫?
急に血豆ができるとびっくりするかもしれませんが、重い病気が原因となるケースはあまりないため、過度に心配しなくとも大丈夫でしょう。
ただし、重い病気が隠れているケースも稀にあるため、発熱や倦怠感など、体の不調を伴う場合は要注意です。
口の中に血豆ができる「よくある原因」
- 口の中に傷がついた
- アレルギー
- ストレス
などがよくある原因として考えられます。
それぞれ詳しく解説していきます。
よくある原因① 口の中に傷がついた
口の中が傷ついたことで出血して血液が溜まり、血豆が発生する場合があります。
いつの間に…?口の中に傷がつくキッカケ
- 日中や夜間の歯ぎしり
- 食事中に口の中を噛んだ
- 食べた物が当たった
- 歯磨き中に歯ブラシが当たった
- 使用している矯正器具がぶつかる
- 噛み合わせ・歯並びが悪く歯が当たる
- 歯の詰めもの・被せものが合っていない
などがキッカケとなり口の中に傷が生じるケースが多いと考えられます。
よくある原因② アレルギー
アレルギー物質を口の中に含むと、血豆が発生することがあります。
いつの間に…?アレルギー反応が起こるキッカケ
などがキッカケになるケースが多いと考えられています。
歯科治療が原因の場合、治療で使用されるゴム手袋でアレルギー反応を起こし、血豆が発生していると考えられます。
よくある原因③ ストレス
過剰なストレスを抱えると、意識せずに舌や頬を噛んでしまい、血豆が発生する場合があります。
これは、自分自身の一部を噛むことでストレスを解消しようとする「自傷行動」と考えられます。
ストレスが蓄積されるキッカケは?
- 質の良い睡眠が取れていない
- 疲労の蓄積
- 過度の緊張や不安
- 人間関係の問題(学校・職場・家族など)
- 騒音・天候、気温などの環境的要因
などがキッカケになりやすいです。
何日くらいで治る?
外傷やアレルギー、ストレスによって発生した口の中の血豆は、5~7日程度で自然に症状が改善していくケースが多いです。
早く治すためには、つぶす?つぶさない?
早く治すためには、つぶさない・できるだけ刺激を与えないようにしましょう。
自分でつぶした場合、中の内容物をしっかり排除できずに再度発生する可能性があります。
また、口内環境が悪い人が自分でつぶしてしまうと、細菌感染を起こして悪化する場合もあるため注意が必要です。
病院に行く目安
- 一度治っても同じ場所に血豆が再発する
- 1か月ほど経過しても血豆が治らない
- 血豆ができる原因に身に覚えがないのに血豆ができた
- 血豆が複数個発生している
- 潰れた血豆からの出血が止まらない
- 血豆がどんどん大きくなる(急激に大きくなる)
などの場合には、早めに医療機関を受診してください。
出血しやすい病気だったり、貧血が隠れているなど、いろいろなリスクがあるためです。
歯科を探す
がんや白血病の可能性は?
稀なケースではありますが、がんや白血病の症状として血豆ができることもあります。
次のような症状が出ている場合は、早めに医療機関を受診してください。
<がんの症状>
- 黒色(赤色)のできものが発生して急に大きくなる
- 丸い形状ではなく拡がる染みのような形状をしている
- 口の中の粘膜がえぐれている
- 血豆の色が濃くなったり、変色したりする
- できものが痛む、かゆい
<白血病の症状>
- 歯茎の出血、腫れ
- 血が止まりにくい、鼻血が出やすい
- あざができやすい
- 発熱・頭痛・吐き気がある
- 動悸・息切れ・倦怠感がある
- リンパ節が腫れる
- 寝汗をかくようになる
- 体重減少
- 左肋骨下に痛みや腫れが生じる
病院は何科に行くべき?

口の中に血豆ができた場合、まずは歯科を受診しましょう。
何らかの病気の可能性がある場合には、歯科口腔外科など、症状に合った診療科を紹介してもらえるケースが多いです。
早期受診をおすすめする理由
万が一、がんや白血病などの重い病気を発症していた場合、発見が遅れると命に関わる恐れもあります。
悪化を防ぐには、初期段階のうちに病気を発見することが重要です。
心配な症状があるとき、血豆が気になってしまうときは、早めに歯科を受診しましょう。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。