この腰の痛みは、腎臓の不調が原因?
「腎臓病からくる腰痛の見分け方」を、お医者さんが解説します。
熱や吐き気がある場合は、要注意です。
腰痛と腎臓の関係
病気で腎臓が膨張すると、腰や背中に痛みを感じることがあります。
これは腎臓病がある程度進行している状態なので、早急の受診が必要です。
腎臓病による腰痛の見分け方
腎臓病を発症していると、腰痛に以下の症状を伴います。
<腎臓病の症状>
- 背中や横隔膜の痛み
- 発熱
- 倦怠感
- 吐き気
- 排尿痛
- 尿量の減少、もしくは増量
- 血尿
- 白く濁った尿が出る
- むくみ
- 血圧の上昇
以上のような症状がある場合は、早急に受診してください。
こんなときは早急に病院へ

- 耐えられない激痛
- 痛みを何度も繰り返す
- 吐き気
- 高熱
といった症状がある場合は、早急な受診が必要です。
病院は何科?
腎臓内科、もしくは内科を受診しましょう。
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腰痛を起こす腎臓病の例
腰痛の症状が出る腎臓の病気には、
- 尿路結石
- 急性腎盂炎
があります。
それぞれ詳しく解説します。
その① 尿路結石
尿が出る通路に結石ができる病気です。
結石が尿路を塞ぐことによって、腰痛が起こります。
尿路結石を発症しやすい人
- 男性
- 肉や魚介類、卵や乳製品をよく食べる人
- 脂っこい食事が好きな人
- 内分泌腺の病気を患っている人
主な症状
夜間や早朝に痛みやすいのが特徴です。
痛みは数時間続くことが多いです。
その② 急性腎盂炎
尿道から細菌が侵入し、腎臓に炎症が起こる病気です。
発症すると、腰に痛みを感じます。
急性腎盂炎を発症しやすい人
- 女性
- 体が冷えやすい人
- 疲労やストレスが溜まっている人
- 風邪を引いている人
免疫力が低下していると発症リスクが高まります。
主な症状
放置はNG!治療を受けずにいると…
腎臓病が腎不全に進行すると、命に関わります。
「腰痛の原因は腎臓かも…」と思う場合は、必ず病院で相談しましょう。
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