ズキン!脇の下のリンパが痛い…腫れや熱も…大丈夫?病院は何科?医師監修

更新日:2022-08-31 | 公開日:2021-03-05
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ズキン!脇の下のリンパが痛い…腫れや熱も…大丈夫?病院は何科?医師監修

脇の下のリンパが痛い…!

痛みの原因は何なのか、お医者さんに聞きました。
「痛みを緩和する方法はある?」「病院は何科?」などの疑問にもお答えします。

乳がんが隠れているケースもあるため、しこりがある方は要注意です。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

脇の下のリンパが痛い…これはなぜ?

医師男性
体に侵入したウイルスや細菌と戦うために、リンパ節が活発に働いている可能性が高いです。
これにより脇の下のリンパ節が腫れ、痛みが起こっていると考えられます。

また、脇の下の痛みはリンパ節が原因でない場合もあります。
女性ホルモンなどが影響し、乳腺によって痛みが起こっているケースもあります。

脇の下の痛みは、何科を受診すればいい?

医師男性
女性は婦人科を受診しましょう。
男性は内科を受診しましょう。

病気が隠れていた場合、早期に治療を開始することで、悪化を防ぎやすくなります。

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脇の下の痛みでよくある2つの原因

医師男性

脇の下が痛む場合、

  1. 生理(女性ホルモンの影響)
  2. 風邪(リンパ節炎)

といった原因が考えられます。

原因① 生理(女性ホルモンの影響)

医師男性
ホルモンバランスが変わる生理前に、乳腺が発達して腫れ・張りが起こることがあります。
乳腺が腫れるとその回りの影響が出て、脇の下に痛みを感じやすくなります。

また、乳腺に関わる原因として挙げられるのが、“副乳”の腫れです。
乳腺の発達伴って副乳も発達し、脇の下の痛みを引き起こすケースもあります。

副乳ってなに?

 

人類の進化過程で残った乳房の痕跡です。
多くの場合、脇の下や肋骨周辺にあります。
※有無には個人差があり、副乳がない人もいれば、両側、片側にある人もいる。

痛みを緩和する方法は?

医師男性
水で濡らしたタオルなどを脇に挟み、10分程度冷やしましょう。
冷やすと腫れの広がりを抑えられるため、痛みが和らぎやすくなります。

強く触ったり、揉んだりすると悪化するので、触らないようにしましょう。
また、体を温めると痛みが強まるので、激しい運動長時間の入浴は避けてください。

病院に行く目安

医師男性
脇の下の痛みがつらい場合は、婦人科・産婦人科で相談するとよいでしょう。
また、しこりがある方は、乳がんの可能性も考えられるため、念のため受診することをおすすめします。

乳がんのしこりの特徴

  • かたいしこり
  • 表面がでこぼこしている
  • 触っても動かない
    など

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原因② 風邪(リンパ節炎)

医師男性
風邪を引くと、リンパ節に炎症が起きて脇の下がズキズキ痛む場合があります。
これは体に侵入したウイルスや細菌を侵入させまいと、リンパ節が活発に働いている証拠です。

触らなくても痛い、押すと痛いなど、リンパ節炎の程度によって痛みの感じ方は異なります。

風邪の場合はこんな症状を伴います

  • 発熱
  • 食欲の低下
  • のどの痛み
  • 鼻水
  • 頭痛
  • 腹痛、下痢
  • 吐き気、おう吐

痛みを緩和する方法は?

医師男性
水で濡らしたタオル保冷剤を使って、脇の下を10分程度冷やしてください。

また、風邪のときは消化のいい食べ物を食べて、睡眠をとることが大切です。
ゆっくりと体を休ませ、細菌・ウイルスと戦う免疫力を高めましょう。

病院に行く目安

医師男性
  • 40度以上の高熱が出ている
  • 腫れがひどく腕を上げられない

といった場合は、早急に内科を受診しましょう。

この場合「蜂窩織炎」や「亜急性壊死性リンパ節炎」など、他の病気の可能性もあります。

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この症状は要注意!乳がんの可能性も

脇の下 リンパ痛い

医師男性

脇の下の痛みに加え

  • 乳房にひきつれやえくぼがある
  • 乳房の形が左右非対称になる
  • 乳頭から分泌物が出ている(血が混じったような色)
  • 乳房にしこりがある

といった症状に心当たりがある方は、乳がんの疑いがあります。

乳がんで脇の下に痛み感じる場合、病気が進行している危険性があります。

「乳がんかもしれない…」と思った方は、早急に婦人科か産婦人科、乳腺外科を受診してください。

※乳腺炎の可能性もあります

 

乳房にしこりが現れる病気には、乳腺炎もあります。
乳腺炎は、乳腺が詰まって炎症を起こしている状態で、乳房の腫れや痛みなどが起こります。
主な原因は“乳腺の詰まり”で、授乳中に発症しやすい点が特徴です。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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