医師監修|不安障害の症状チェック。心配性はなりやすい?病院は何科?

更新日:2022-07-11 | 公開日:2021-01-07
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医師監修|不安障害の症状チェック。心配性はなりやすい?病院は何科?

「なぜか、常に不安感がある…」
その症状は、“不安障害”が原因かもしれません。セルフチェックで確かめてみましょう。

もし不安障害を発症している場合、どう対処すればいいのか、どのような治療を行うのかも解説します。

監修者
経歴

福島県立医科大学卒業

「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。

産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括を行っています。

不安障害セルフチェック

もしかして、不安障害かも…という方は、次のセルフチェックを試してみましょう。

不安障害チェックリスト

精神的症状

  • 過度の心配性で、理由がないのに不安になってしまう
  • 毎日不安な気持ちになってしまい、リラックスできない
  • 小さいことが気になり、必要以上に考え過ぎてしまう
  • 寝つきが悪く、夜中に何度も起きる
  • 記憶力が低下する
  • ネガティブ思考になりがちで、人に会うことを敬遠するようになる
  • 集中できない
  • イライラ、そわそわする
  • 人混みが苦手
  • 人前に出ることや外出が困難になる
  • 意識が朦朧とする

身体的症状

  • 動悸
  • 息苦しい
  • 頭痛、頭重感
  • 手足のしびれ、震え
  • 耳鳴り
  • めまい
  • 過呼吸
  • 胸やのどのつまり感
  • 頻脈
  • 下痢、便秘
  • 胃部不快感や腹痛
  • 吐き気、嘔吐
  • 汗をかく
  • 顔が赤くなる
  • 四肢の冷感

当てはまる項目が多い場合は、不安障害の疑いがあります

なぜ不安障害になってしまうの?

医師女性
明確な原因は不明です。

セロトニンの分泌不足、ストレス、睡眠不足などで発症すると言われています。ほかにも、疲労、環境の変化、薬の副作用、遺伝が原因と考えられています。

※セロトニン:心の安定に関わっているホルモンです。セロトニンが不足すると、不安感や緊張感が強くなると考えられています。

不安障害になりやすい人

  • 若い女性(20代)
  • 過度のストレスを抱えている人
  • もともと心配性の人
  • 神経質な人
  • 緊張しやすい人

不安障害を治すために「自分でできること」

不安障害 症状 チェック

不安感があるときは、次のことを意識して生活しましょう。

  1. 深呼吸する
  2. 早寝早起きを心掛け、バランスの良い食事を摂る
  3. リラックスする方法を見つけ、ストレスを溜め込まない
  4. 十分な睡眠時間(7~8時間)を確保する
  5. 日光浴をする
  6. ウォーキング等の軽い運動を1日30分前後行う
  7. 暴飲暴食しない
  8. アルコールやコーヒーを過剰摂取しない
医師女性
毎日のように強い不安を感じ、日常生活に支障が出ている場合は、我慢せずに病院を受診してください

病院は何科?

医師女性
精神科、心療内科を受診してください。

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どんな治療を受けるの?

医師女性

次のような治療を行います。

  • 薬物療法
  • 精神療法
  • 漢方薬

薬物療法

医師女性
不安な気持ちを緩和させる「抗不安薬」やセロトニンを調整する「抗うつ薬」を用います。

「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」という抗うつ薬を使用することが多いです。

精神療法

医師女性
カウンセリング・心理療法や 認知行動療法を行います。

カウンセリング・心理療法

不安な気持ちが生まれる原因・思考等について、心理士と一緒に理解していきます。
不安感を克服するために必要な行動等について、指導を受けるケースもあります。

認知行動療法

自身の考え方や行動を見直し、自分自身の力で不安症状をコントロールできるようにする治療方法です。
不安症状を落ち着かせるトレーニングや、人との接し方のトレーニングを行います。

漢方薬

医師女性
漢方薬による症状の改善が期待できます。西洋薬を使いたくない場合に行われることが多いです。

「不安障害かも…」と思ったら病院で相談がオススメ

不安障害を放置すると、心身ともに大きな負担が掛かってしまいます。
自分で何とかしようと頑張り過ぎた結果、重度の不安障害やうつ病、不眠症を発症してしまう可能性があるので、できるだけ早めに病院を受診しましょう。

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