太りすぎで足首が痛い！？痩せれば治る？負担の少ないダイエット方法も

「歩くと足首が痛い…」
「これって体重のせい？」

体重が重いせいで、足首が痛くなるのかどうかを、お医者さんに聞いてみました。
太り過ぎが原因の場合の「改善方法」や、無理なく始められる「おすすめのダイエット方法」なども解説します。

監修者

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント＆アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋　開設

足首が痛い…「これって体重のせい？」

歩くと足首が痛いです…。太り過ぎかもと心当たりがあります…。
体重が重いせいで、足首が痛くなることはあるんでしょうか？

体重が重いせいで、足首が痛くなることはあります。
足は体全体を支える土台です。そのため肥満により負荷がかかりすぎたり、使いすぎたりすると、無理な力が加わり足首の関節が炎症を起こし足首に痛みを生じます。

BMIが25.0以上なら要注意！

肥満度の判定には、BMI（Body Mass Index）が用いられます。
BMIが25.0以上だと、足首など体に影響が出るおそれがあります。

※日本肥満学会では、BMIが18.5以上、25.0未満を普通体重としています。

太りすぎが原因なら…どうすれば？

太り過ぎで足首が痛む場合、

• サポーターで足首を保護する
• 足首までカバーする靴を履く

といった方法で、改善することができます。

その①　サポーターで足首を保護する

足首を固定できるサポーターを選び、保護しましょう。

足首の動きが固定されるため、足首への負荷の軽減になり、痛みの改善に繋がります。

その②　足首をカバーできる靴を履く

ハイカットタイプの靴を選ぶとよいでしょう。

足首の動きが固定されるため、足首への負荷が軽減され、痛みの改善に繋がります。

足首に負担の少ない運動は？

太り過ぎで足首に痛みが出るような方は、体に急な負荷のかからない

• ウォーキング
• スクワット

から始めてみましょう。

運動によるダイエットは、心肺機能、免疫機能の向上や筋力増強など、体によいのでおすすめです。

こまめにウォーキングしてみよう

できれば毎日（週5日以上）ウォーキングを行うとよいでしょう。
1日トータル30～60分、週150～300分が目安です。

通勤時に一駅前で降りて歩く、帰りに遠回りして歩いて帰るなど、まずはできることからやってみましょう。
最初は無理のないスピードで歩きましょう。
歩く時はヒールなど不安定な靴ではなく、スニーカーがおすすめです。

1日のなかでもまとめて30～60分とる必要はありませんので、小分けにして意識して歩きましょう。
休日であれば、家族や友人といっしょに歩くのも良いでしょう。おしゃべりしながらであれば、時間がすぎるのも早く感じると思います。

週1回だけでもスクワットしてみよう！

スクワットを週に2～3回のペースで行ってください。

まずは週に1回から、できる範囲でやってみてください。

挫折せずに続けられるために、家族や友人といっしょにやってもらうのもよいでしょう。ジムに通い、トレーナーについてもらうのもおすすめです。

スクワットの手順

1. 足を肩幅に広げ、つま先をやや外側に向けて立つ。
2. 背筋を伸ばして、手を腰にあてる。
3. 前傾姿勢でゆっくり腰を下げる。息を吸いながらおこなう。
4. 太ももが床と並行になるのが理想的であるが、無理のない範囲で腰をさげる。
5. 息を吐きながらゆっくりと立ち上がる。その際、ひざは完全には伸ばさないようにする。
6. 1〜5を繰り返す。

食べる順番を見直すのもおすすめ！

「足首が痛いけど痩せたい」という人は、

• 食べる順番を工夫する
• バランスのよい食事をとる

といったことを試してみるとよいでしょう。

その①　食べる順番をを見直す

副菜→主菜→主食の順で、よく噛んでゆっくり食べましょう。

食べる順番を工夫することで、エネルギーの過剰摂取や血糖値の急上昇を抑え、痩せやすくなります。

その②　栄養バランスを見直す

主食、主菜、副菜の揃った定食のような内容の食事を選びましょう。

栄養バランスが偏ると、エネルギーの過剰摂取や血糖値の急上昇に繋がり、脂肪蓄積に繋がります。

痛みが強いときは、整形外科に一度相談を

足首に痛みが生じているのであれば、まずは整形外科で相談しましょう。

足首の痛みの原因がわかれば、適切な治療を受けられます。
肥満が原因でない可能性もありますし、改善のためにもはやめに医療機関を受診しましょう。

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