お医者さんに聞く「二日酔いの頭痛の治し方」お酒を飲み過ぎた翌日の対処法

更新日:2022-08-12 | 公開日:2020-02-05
1008
お医者さんに聞く「二日酔いの頭痛の治し方」お酒を飲み過ぎた翌日の対処法

「お酒飲み過ぎて頭痛がする…」
「アルコール頭痛の治し方が知りたい…」
お酒を飲みすぎたとき、二日酔いの症状として多く出る「頭痛」。
中には、飲酒している最中から頭が痛むという方もいるでしょう。
この記事では、アルコール頭痛の原因と治し方、さらに頭痛が起きたときのNG行動まで、医師が詳しく解説します。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

二日酔いの頭痛の対処法

医師男性
  1. 経口補水液や水を飲む
  2. 頭や目の周りを冷やす
  3. 市販の痛み止めを飲む
  4. ウコンを飲む
  5. ツボを押す

といった対処法があります。

それぞれ詳しく解説していきます。

①おすすめの飲み物・食べ物

酒 頭痛 おにぎり

医師男性
経口補水液や水アロエ入りヨーグルト・梅干しおにぎりなどがおすすめです。

経口補水液や水を摂取し、体の水分量を増やすことで、利尿作用も高まりますので、なるべく水分補給をしましょう。

また、食事ができるようであれば、アミノ酸やビタミンB1といったものを含む、アロエ入りヨーグルト、梅干し入りのおにぎりなどがおすすめです。

②頭・目の周りを冷やす

酒 頭痛 冷やす

医師男性
お酒の飲み過ぎによって頭痛がする場合や目の奥が痛む場合は、痛む部分や目の周りを冷やすのがおすすめです。

頭痛を抑える働きが期待できます。

③市販の痛み止めを飲む

薬

医師男性
頭痛がつらく、生活に支障がある場合は頭痛薬や鎮痛剤を使用してください。

市販薬では、「ロキソニン」「イブ」「バファリン」 など、多くのものが使用可能です。
使用量、用法を必ず守って使用してください。
また、空腹時に薬を飲むことはなるべく避けましょう。
二日酔いによって食べることができない場合は、ヨーグルトや果物など、さっぱり食べやすいものを口に入れてからの服用をおすすめします。
頭痛がおさまったら、消化にいいものを食べると早めに二日酔いの症状もおさまります。

胃薬と頭痛薬の併用してもいい?

医師男性
吐き気も伴っている場合は、併用して大丈夫です。

この場合も、それ以上飲酒を続けないでください。

「漢方薬」もおすすめ

医師男性
五苓散(ごれいさん)という漢方薬が、飲み過ぎによる二日酔いや頭痛などにおすすめです。

お酒の飲み過ぎによって体に溜まっている無駄な水分を早く排出して 、二日酔いの諸症状を緩和してくれます。
お酒をたくさん飲むと血中のアルコール濃度が高くなり血管が拡張して、血管から水分が漏れ出します。
細胞内外の水分バランスが崩れ、むくみが起こっていることがほとんどなので、むくみも軽減されるでしょう。

④ウコンを飲む

酒 頭痛 ウコン

医師男性
ウコンは、胃腸の働きを整え、肝機能を助ける作用が期待できます。

飲み過ぎによる肝機能の低下を助けてくれているので、直接的ではないですが、二日酔いで現れている頭痛緩和にも働いていると言えます。
しかし、頭痛への早期の作用を求めるならば、鎮痛剤を使用しましょう。

⑤ツボを押す

酒 頭痛 合谷

医師男性
手の親指と人差し指の間のくぼみにある合谷(ごうこく)というツボは頭痛緩和におすすめです。

これはNG!「二日酔いのときにやってはいけないこと」

医師男性
  1. 薬を飲んでからの飲酒
  2. 脂っこいものやチョコレート・チーズなどの食事
  3. 入浴

上記3つの行動に気を付けましょう。

NG行動①薬を飲んでからの飲酒

医師男性
薬を飲んでから、そのまま飲酒を続けると薬の作用が増強されて、血圧低下や意識障害を招く場合もあります。

また、薬を服用してから30分以内に吐いてしまった場合は、再度服用した方がよいでしょう。

NG行動②脂っこいものやチョコレート・チーズなどの食事

医師男性
脂っこいものや消化に負担を与える食事は、余計な体力を使うので避けたほうがいいです。

また、チョコレートやチーズは頭痛を促すので、こちらも避けましょう。
迎え酒のようにお酒を飲むのはもってのほかです。

NG行動③入浴

医師男性
入浴で体の血流が更によくなると、頭痛がひどくなる場合があります。

また、飲酒後すぐの入浴は、血圧低下や気を失ってしまうこともあるのでやめましょう。

もう二度と二日酔いにならないために…

医師男性
お酒を飲むときは、良質なタンパク質(枝豆、豆腐 等)を摂りながら、飲んだお酒の量と同じくらい水分も補給してください。
また、週に2日は、休肝日を設けてゆっくり過ごしましょう。

アルコールだけを摂取すれば、血中のアルコール濃度がぐんぐん上がって、アルコールが原因の頭痛が起きやすくなります。
アルコールが原因の頭痛は、体からの飲み過ぎのサインです。
年末年始や歓迎会などが続くと、アルコールが原因で肝機能も停滞します。
頭痛以外にも、胃腸に影響が出て、食事がとりにくくなる場合もあります。
栄養が摂れなくなると、更に二日酔いになりやすくなります。

知っておこう「お酒を飲むと頭痛がおきる理由」

医師男性
お酒を飲むとアルコールを分解しようとして肝臓が働きますが、その副産物として「アセトアルデヒド」という物質が生まれます。
このアセトアルデヒドは二日酔いの原因で、お酒を飲んだ後の頭痛もこの物質によって現れます。

頭痛の他にも、動機、吐き気、胃もたれ、胸焼けなどの症状を誘発します。

「頭が痛くなるとき」、「痛くならないとき」の違い

医師男性
体調により、頭痛が出るときと出ないときがあります。

また、アセトアルデヒトによって 症状として現れるのが頭痛であったり胃痛であったりとブレはあります。
また、疲れ・老化によって肝機能が落ち込んでいくと二日酔いしやすくなることも多くあり、頭痛が出やすくなってしまう人もいます。

合わせて読みたい
【頭痛って何科?】病院に行く目安。内科でも大丈夫?|医師監修
2020-05-11
「頭痛が治らない…」 「頭痛は何科に行けばいいの?」 頭痛のタイプ別に何科を受診すればいいのか、医師が詳しく解説します。 頭痛で病院に行くなら、まずは何科? 頭痛そのものに悩んでいて、自分では原因が判断できない場合は、まずは頭痛に特化した病院を受診しましょう。  ここからは、よくある頭痛の種類別に、何科の病院を受診すべきかを解説していきます。 \注意!/ 激しい激痛が続く 吐き気や意識障害がある といった症状もある場合には、脳血管障害などによる頭痛も疑われます。脳神経外科などを受診するとよいでしょう。 脳神経外科を探す 「緊張型頭痛(ストレス性頭痛)」は何科? 緊張型頭痛の場合は、「脳神経内科」「脳神経外科」「内科」「ペインクリニック内科」を受診するのがよいでしょう。 かかりつけの医師がいる場合は、相談すると頭痛専門の先生や医療機関を紹介してくれます。 緊張型頭痛頭痛とは 毎日~週に2・3回の頻度で出現し、“慢性頭痛”と呼ばれる分類に入ります。 肩こりや目の疲れ、ストレス等が原因となり、筋肉が硬直していると起こりやすい頭痛です。 ▼緊張型頭痛の特徴 重く締め付けられるような痛み ぎゅーっと圧迫されるような痛み 軽度あるいは中等度の痛み ▼緊張型頭痛がおきやすい場所 後頭部の両側 目の奥 など ▼緊張型頭痛の症状 肩こりや首こり 光や音どちらかに敏感になる 発症しやすい人の特徴 デスクワークが中心の方 パソコンやスマートフォンを長時間見続けている方 ストレスに弱い方 メガネが合っていない方 内科を探す 脳神経内科を探す 「片頭痛」は何科? 「脳神経内科」「脳神経外科」「内科」「ペインクリニック内科」などを受診すると的確な検査を受けることができます。 自分では片頭痛だと思っていても、その判断が間違っていたり、重要な病気が隠れていることもあるため、緊張型頭痛と同様に、頭痛専門医が望ましいです。 片頭痛とは 月に1〜2回から数ヶ月に1回の頻度で起こり、1日に1時間、長いときは3日間続くこともある頭痛です。 女性に圧倒的に多い頭痛の一つです。片頭痛は頭部の血管が何らかの要因により拡張することで、血液の流入量が増えること、あるいは血管周辺の炎症によるものと考えられています。気圧の変化や天気によって頭痛が起こるという方もいます。 食べ物・運動・光や音などの刺激・月経前後・睡眠・ストレスなど様々な要因が考えられます。これは月経やホルモンバランスの乱れも関係してくると考えられます。 ▼片頭痛の特徴 ズキンズキンと脈打つような痛み 頭の片側が脈打つように痛み 生活に支障が出るほどの痛み ▼片頭痛がおきやすい場所 片側、あるいは両側 ▼片頭痛の症状 吐き気 光に過敏になる 発症しやすい人の特徴 女性に多い 身体や環境の変化に敏感な方 ストレスや気候の変化を受けやすい方 内科を探す 脳神経内科を探す 「群発頭痛」は何科? 「群発頭痛」は、「脳神経内科」「脳神経外科」を受診すると検査を受けることができます。また、「内科」「ペインクリニック内科」を受診するのもよいでしょう。 他の頭痛と同様に、まずはかかりつけ医に相談すると頭痛専門の先生や医療機関を紹介してくれます。 群発頭痛とは 頭痛の中でも最も痛いといわれている頭痛の一つです。 目の奥の方をえぐられるような激しい痛みが、毎年決まった時期、決まった期間に集中して起こります。男性に多いです。 頭部の血管が拡張することで起こると言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。体内時計の不調が関わっているという説もあります。発作が起こる期間に少量のアルコールを摂取するだけで頭痛が起きてしまうので注意が必要です。 ▼群発頭痛の特徴 目の奥の方をえぐられるような激しい痛み 一度発作が起こると1〜2ヶ月にわたって、同じ時間帯に毎日のように起こる ▼群発頭痛がおきやすい場所 片方の目の奥 ▼群発頭痛の症状 流涙 発汗 目の充血 鼻詰まり まぶたが下がる 発症しやすい人の特徴 男性に多い 内科を探す 脳神経内科を探す 「自律神経失調症」は何科? 「自律神経失調症」は、かかりつけ医や「内科」を受診しましょう。 そこで原因がわからない場合や、検査で異常が見られない場合は、「心療内科」や「ペインクリニック内科」を受診するとよいでしょう。 自律神経失調症とは ストレスなどにより、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで起こる症状の総称です。 身体的な症状と精神的な症状のどちらも現れることがあります。精神的・肉体的ストレス、環境の変化が原因と言えるでしょう。 ▼自律神経失調症による頭痛の特徴 ズキンズキンと脈打つような痛み 頭が重いような感覚 ▼自律神経失調症による頭痛がおきやすい場所 こめかみのあたり 後頭部 など ▼自律神経失調症の症状 倦怠感 低体温 慢性的な微熱 不眠 うつ 胸痛 動悸 窒息感 息切れ 発汗 不安 頻尿 肩こり めまい 吐き気 手足の痺れ 皮膚の痒み など 発症しやすい人の特徴 虚弱体質の方 低血圧の方 片頭痛持ちの方 ストレスに敏感 几帳面・完璧主義の方 くよくよしがちな神経過敏の方 内科を探す 「事故や転倒後の頭痛」は何科? 事故や転倒後の頭痛は、「整形外科」や「脳神経外科」、「ペインクリニック内科」で痛みの原因を調べるのが的確です。 事故や転倒後の頭痛とは 交通事故や転倒による頭の外傷によって、頭痛が引き起こされることもあります。脳のダメージによっては命に関わる場合もあります。 ※このような、事故や転倒による怪我などが原因となる頭痛を二次性頭痛と言います。 ▼事故や転倒後の頭痛の特徴 ズキンズキンと脈打つような痛み ▼事故や転倒後の頭痛がおきやすい場所 外傷を受けた部位 頭頂部 側頭部 前頭部の片側、あるいは両方 ▼事故や転倒後の頭痛の症状 ぼんやりする 物忘れ 尿失禁 吐き気 意識混濁 手足の痺れ 鼻血や耳から出血 記憶喪失 など 発症しやすい人の特徴 交通事故にあった方 ラグビーやサッカーなど、怪我の多いスポーツをする方 慢性硬膜下血腫(※)の場合は高齢者に多い ※慢性硬膜下血腫…軽い頭部への外傷などにより、ゆっくり1〜2ヶ月ほどかけて、頭蓋骨の下にある脳を包む膜と、脳の表面との間に血液が溜まる状態。認知症と間違われやすい。 整形外科を探す 脳神経外科を探す 頭痛で…病院行くべき?受診の目安は? 頭痛が慢性的に起こるという方は、早期に受診をおすすめします。 なぜなら、受診することで頭痛の原因や頭痛の種類などがわかり、対処ができるようになるからです。 自己流で市販薬に頼っていても、原因を排除しない限りは頭痛なくなりません。 間違った対処法を続けていると、かえって症状を悪化させてしまったり、治りにくくなってしまう可能性があります。 我慢せずに病院を受診することをお勧めします。 「たかが頭痛」放置するリスク よくある症状だから…と言って頭痛を放置するのはやめましょう。 放置していると、次のリスクが生じる可能性があります。 痛みが増して、日常生活が難しくなる 命に関わるような深刻な病気を見逃す 症状や病気が悪化する 頭痛薬を必要以上に服用し続ける事で起こる薬物乱用頭痛につながる   診察時の「症状の伝え方」 事前に症状チェックシートや頭痛ダイアリーを書き込んでおき、受診の際に渡しておくとよいでしょう。 具体的には以下の内容を伝えましょう。 初めて頭痛が起きたのはいつ頃か 頭のどの辺りが痛いか 痛みはどのくらいの時間続くか 痛みの頻度(1日/週に何回等) どのような痛みか(ズキンズキンと脈打つ/締め付けられるような痛み等) 痛みの程度、度合い 頭痛の他の症状(吐き気/嘔吐/前兆など) どういう状況で、痛みが起きたか 生活へどのくらい影響が出たか 市販の頭痛薬は効果を感じられるか 頭痛に特化した病院の問診票では、おおよそこれらの質問が書かれています。 慢性頭痛の方は、頭痛が起きたときに、「続いている期間」に記録をしておくと受診の際にスムーズに伝えることができるでしょう。 救急診療に行くべき目安 救急の判断基準としては「今までに経験したことのない痛み」です。 慢性頭痛を持っている方でも、そうでない方でも、今までに経験したことのないほどの激しい痛みがある場合は、救急診療を受診しましょう。 頭痛に伴う症状がいつもと違っていたり、痛む位置や痛み方が違っていたりすると、それは別の原因による痛みだと考えられます。 命にかかわる頭痛も 頭痛が命に関わる病気に繋がっている可能性もあります。 <くも膜下出血> 脳にある血管が何らかの理由で突然破裂し、脳を覆うくも膜に血がたまることです。ガーンと頭が割れるような激痛が起きます。発作が起きる数日から数週間前に軽度の頭痛が前兆として起こることがあります。吐き気や嘔吐、意識低下などが併発します。 <脳腫瘍> 脳にできた腫瘍が大きくなるにつれて、頭痛の程度も増してくるのが特徴です。腫瘍の部位によっては手足の痺れや言語障害・視覚障害などの症状が併発します。脳に水がたまる場合もあります。 <脳出血> 高血圧により脳血管から出血し、急に頭痛が起こります。短時間で痛みはピークに達しますが、頭痛そのものは軽度のことが多いようです。吐き気、めまい、手足の痺れ、言葉のもつれなどを併発します。 <脳炎(髄膜炎)> ウイルスや細菌に感染した際に、髄膜にまで感染が広がり、高熱と共にズキンズキンと激しい頭痛が引き起こされます。首の後ろが硬くなるのが特徴的です。麻痺や意識障害が併発します。 ▼参考 痛み・鎮痛の基本としくみ 第2版:伊藤和憲著(株式会社秀和システム) 精神疾患の理解と精神科作業療法第3版:堀田英樹編著(中央法規出版株式会社) 一般社団法人 日本頭痛学会 頭痛online 厚生労働省 e-ヘルスネット 自律神経失調症を乗り切ろう! 困った頭痛・危ない頭痛 - 総合南東北病院
\この記事は役に立ちましたか?/
役に立った! 1008
不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

修正箇所
メールアドレス
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
不正確な箇所についてのご指摘
※「上から2番目の画像が不鮮明」「最初の段落の◯◯という情報の追加を希望する」等、問題箇所についてご指摘いただけたら幸いです。

貴重なご意見をありがとうございます
Medicalookはよりお役にたつ情報をお伝えできるよう、ご意見を参考にサイトの改善を行って参ります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
送信エラー
大変お手数ですが、ページを更新いただき、再度ご意見をご送信ください。
更新後も再び送信エラーが発生する場合は、 お問い合わせページ からご連絡いただけますと幸いです。

関連キーワード

おすすめ記事
関連記事