「朝起きると体全体が痛い」のは病気?原因は関節リウマチや更年期障害かも。病院は何科?

更新日:2023-02-15 | 公開日:2022-10-28
3

本サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。コンテンツ内で紹介した商品が購入されると売上の一部が還元されることがありますが、コンテンツは自主的な意思で作成しています。

「朝起きると体全体が痛い」のは病気?原因は関節リウマチや更年期障害かも。病院は何科?

朝起きると体が痛い…これって病気?

「起床時の体の痛み」は病気が原因なのかどうか、お医者さんに聞いてみました。

病気かどうかを見分ける目安も紹介するので、心当たりがないかチェックしましょう。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

「朝起きると体が痛い」のは病気のサイン?

医師男性
首や肩など、特定の部位のみが痛む場合や、痛み以外の症状が特に見られない場合は、病気のではないケースが多いです。
  • 寝違え
  • 寝具が合っていない
  • 寝ている姿勢が悪い
  • 寝返りが上手に打てていない

などが原因として考えられます。

ただし、「痛みが広範囲にでている」「痛み以外の症状を伴う」場合は注意が必要です。
線維筋痛症関節リウマチなどの病気により、起床時の体の痛みが引き起こされている可能性があります。

症状別|起床時の痛みで考えられる病気

症状 考えられる原因
  • 関節周辺に痛み・こわばりが生じる
  • 寒い季節・起床時に強く痛む
関節リウマチ
  • 全身に痛み・こわばりが生じる
  • 手足のしびれを伴う
線維筋痛症
  • 肩・手指・膝の関節が痛い
  • 皮膚をアリが這うような感覚(蟻走感)がある
更年期障害

※上記はあくまで目安です。
どんな病気か判断するためには、医療機関で診断を受ける必要があります。

原因① 関節リウマチ

医師男性
関節リウマチは、免疫機能が関節を攻撃し、関節の炎症を引き起こす病気です。

こんな症状がでていませんか?

  • 朝起きた時に関節がこわばる
  • 関節を押したり動かしたりすると痛い
  • 関節が腫れている
  • 痛む部分が熱っぽい
  • だるい
  • 食欲がない

関節リウマチの場合、体全体もしくは関節周辺がこわばって動かしづらいという特徴があります。
症状が進行すると、関節が変形したり、関節を動かしにくくなったりします。

発症しやすい人は?

医師男性
関節リウマチは、30〜50歳代の女性に多いです。

ただし、詳しい原因は分かっていません。

関節リウマチかも…どうすればいい?

医師男性
関節の腫れ・痛み・朝起きた時のこわばり等の症状が数日経っても改善されない場合は、医療機関で受診しましょう。

関節リウマチの場合、セルフケアで治すことは難しいです。

病院は何科?

医師男性
リウマチ科」または「整形外科」で受診しましょう。

リウマチを専門とする医療機関であれば、設備も整っており、必要な検査・治療を受けられます。
ご自宅の近くにリウマチ科がない場合は、整形外科に相談してみることをおすすめします。

リウマチ科を探す

整形外科を探す

原因➁ 線維筋痛症

医師男性
線維筋痛症とは、脳機能の異常によって、全身の広い範囲に痛みが生じる病気です。

痛みを感じる神経が、うまく機能していない状態です。
気分の落ち込み・不安感などの精神的な症状を伴うこともあります。

こんな症状がでていませんか?

  • 全身が痛む・こわばる
  • 3ヶ月以上、痛みが続く
  • 手足がしびれる
  • 頭痛
  • 疲労感・倦怠感
  • 不眠
  • 不安感

など

発症しやすい人は?

医師男性
40代後半の女性に多く発症します。
また、子ども65歳以上の高齢者にも発症するケースがあります。

線維筋痛症の原因ははっきりと分かっておらず、強い遺伝性はないとされています。

線維筋痛症かも…どうすればいい?

医師男性
痛みなどの症状が数日続く場合は、悪化する前に医療機関で受診しましょう。

病院は何科?

医師男性
身体的な症状のみの場合は、「内科」で受診しましょう。
気分の落ち込み・不安感などの精神的な症状を伴う場合は、「心療内科」で受診してください。

放置していると痛みが慢性化してしまい、治療期間が長引くおそれがあります。

内科を探す

心療内科を探す

原因③ 更年期障害

医師男性
女性は40代頃から、卵巣から分泌される「女性ホルモン」が急激に減少します。
これに伴ってあらわれる、さまざまな心身の不調を総称して、更年期障害と呼びます。

女性ホルモンの一つである「エストロゲン」が減少すると、関節の表面を覆っているコラーゲンの生成も減少します。
すると、軟骨がすり減ってしまい、関節に痛みが起きやすくなります。

特に朝は、体が日中より動いていないため、動きだす際に痛みを生じます。

こんな症状がでていませんか?

  • 肩・手指・膝の関節の痛み、こわばり
  • ほてり・のぼせ
  • めまい
  • 頭痛
  • 動悸・息切れ
  • 疲労感
  • 無気力・イライラ・不安感
  • 不眠

など

人によってさまざまですが、更年期障害の場合、上記のような症状を伴うことが多いです。

発症しやすい人は?

医師男性
40歳以降の女性に発症しやすいです。

更年期障害かも…どうすればいい?

症状が長く続き、

  • 生活に支障がでる
  • 耐えられない

という場合は、医療機関で受診しましょう。

病院は何科?

医師男性
婦人科」で受診しましょう。

女性ホルモンを補充する治療や、漢方を使って症状を緩和させる治療などが受けられます。

婦人科を探す

原因に見当がつかない…何科に行けばいい?

男性医師

医師男性
原因に見当がつかない場合、まずは「内科」で受診しましょう。
女性の場合は、「婦人科」での受診も検討するとよいです。

病気が疑われる症状がある場合、放置していると、悪化して治療に時間がかかってしまいます。
また、別の病気が潜んでいるおそれもあるので、一度、医師に相談してみることをおすすめします。

受診時に医師に伝えるとよいこと

  • 症状がで始めた時期
  • 起床時に体のどこが痛むか
  • 起床時の体の痛み以外の症状
  • 普段の生活(起床時以外)で症状がでることはあるか
  • これまでにかかったことのある病気
  • 服用中の薬
  • 月経の有無

上記の点を医師に伝えると、診察がスムーズに進むでしょう。

内科を探す

婦人科を探す

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

合わせて読みたい
体のあちこちが痛い病気「繊維筋痛症」や「関節リウマチ」は何科で受診?
2020-12-04
体のあちこちが痛い…。もしかして、病気? 体中に痛みが生じる病気について、お医者さんに聞きました。 痛みを抑える方法や、病院に行く目安も解説します。 体のあちこちが痛い…これ大丈夫? 慢性的な体の痛みは、病気の可能性も考えられます。 思い当たる原因がないとき、要注意です。 ただし、以下が原因であれば、そこまで心配する必要はありません。 激しい運動をした  重いものを運んだ  風邪やインフルエンザを患っている 上記に心当たりがある場合は、安静にして様子をみてください。 体中が痛くなる3つの「病気」 体のあちこちが痛むという場合、 線維筋痛症 関節リウマチ 更年期障害 を発症している可能性があります。 以下の項目で、それぞれを詳しく解説します。 病気① 線維筋痛(せんいきんつう)症 脳機能の異常によって、体のあちこちに痛みが起こる病気です。 検査をしても、体に異常が見られないのが特徴です。 線維筋痛(せんいきんつう)症の原因 詳しい原因は分かっていません。 強いストレスに起因するとも言われています。 発症しやすい人 40歳後半の女性に多く発症します。 主な症状 全身の痛み 疲労感 関節のこわばり 不眠 頭痛  気分の落ち込み、不安感 めまい しびれ 口や目の乾燥 便通異常 など 痛みを抑えるためにできること 食事と睡眠をしっかりととって、生活にリズムをつけてください。 病院に行く目安 症状が1週間以上続く場合には、一度病院で検査を受けましょう。 ほかの病気の可能性も考えられるので、医師に診察してもらいましょう。 内科を探す 病気② 関節リウマチ 全身の関節に炎症が起こり、体のあちこちが痛くなる病気です。 関節リウマチの原因 免疫機能の異常が原因です。 本来であれば、菌やウイルスと戦うはずの免疫機能が、体の細胞を攻撃してしまうために起こります。 発症しやすい人 女性に多く発症します。 主な症状 体のあちこちの痛み 貧血 息切れ 目の渇き、口の渇き 目の充血、視力低下 手のむくみ、こわばり 口内炎 リンパ節の腫れ 微熱 疲労感、だるさ 体重減少 など 痛みを抑えるためにできること 痛みがあるときは、患部を冷やしましょう。 また、炎症が治まっているときには温めてください。 病院に行く目安 関節リウマチは治療が必要な病気です。 症状に心当たりがある場合は、早めに受診しましょう。 内科を探す 病気③ 更年期障害(女性) 更年期障害になると、体のあちこちに痛みを感じやすくなります。 ホルモンバランスの変化で脳の視床下部に誤作動が起こり、痛みに敏感になってしまうのです。 更年期障害の原因 女性ホルモンの急激な低下が原因です。 発症しやすい人 45~55歳くらいの女性に発症しやすいです。 主な症状 肩こり、腰痛、関節痛 手足のしびれ、痛み  頭痛、めまい、吐き気 不眠 不安感、抑うつ のぼせ、ほてり、発汗 喉の渇き むくみ 月経異常 性交痛 尿失禁 動悸 など 痛みを抑えるためにできること 有酸素運動を毎日行いましょう。 1日30分が目安です。ウォーキングや水泳をおすすめします。 大豆、納豆、豆腐を食べましょう 大豆イソフラボンには、更年期障害を改善させる作用があります。 サプリメントで摂取しても良いでしょう。 病院に行く目安 症状が1カ月以上改善しない場合は、受診をおすすめします。 特に、うつ症状が強く“自殺願望が芽生える”といった場合は、すぐに病院に相談しましょう。 婦人科を探す 受診するのは何科? 何の病気か判断できません。その場合は何科で受診すれば良いですか? まずは、内科を受診しましょう。 内科を探す ※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。 ▼参考 厚生労働省e-ヘルスネット 更年期障害
合わせて読みたい
足のだるさを取る6つの方法|痛くて眠れない…原因は?簡単マッサージも
2022-05-31
立ち仕事やリモートワークで同じ姿勢を続けていると、「足がだるい」と感じることがあります。 なかなか足の疲れが取れないとき、原因は「むくみ」かもしれません。 この記事では、足のだるさを取る5つの方法やむくみにくい足をつくる習慣のポイントをご紹介します。 立ちっぱなしで「足がだるくなる」理由 「仕事・家事で立ちっぱなしの人」や「長時間座り仕事をしている人」は、足の血流やリンパの流れが悪くなるため、老廃物が蓄積して足が重く感じます。 そのため、老廃物などの滞りを流してあげることで「足のだるさ」改善につながります。 足のだるさを取る6つの方法 足がだるいときには ツボ押しをする 足裏とふくらはぎをマッサージする 体を温める ストレッチ ぬるめのお湯に5〜10分程度浸かる 着圧ソックスを履く などのセルフケアを行うとよいでしょう。 セルフケアは、すぐに効果を感じられなくても、継続することで足がむくみにくくなります。 ①ツボ押しをする ツボ押しは「どうしても足がだるい」際の応急的な対処に役立ちます。 仕事の合間や休憩中に行ってみてください。 ツボ押しのやり方   足三里(あしさんり)を3秒間ゆっくり押す 少しずつツボを押す力を抜く ①~②を複数回繰り返す ②足裏・ふくらはぎをマッサージする 足のだるさには、足裏・ふくらはぎのマッサージを行なうとよいでしょう。 足がポカポカしてきたら血行が改善されているサインです。 肌の乾燥で滑りが悪いときは、クリームを使いましょう。 足裏のマッサージ ゴルフボールやテニスボールなどを床に置く 上から踏んでコロコロと転がす 1時間に1度、3〜4分程度行う 痛すぎない程度に行うのがポイントです。 ふくらはぎのマッサージ 足首を両手で下から包み込む 足首から膝裏方向に移動しながら、撫でるように優しく揉む 足が軽く感じるまで繰り返す 片足10分程度、1日1回行う お風呂上がりや就寝前のタイミングで行うとよいでしょう。 マッサージ機を使ってもOK マッサージ機、強さは自分で選べるため、適度な力加減で足のマッサージができます。 座ったままもできるので、自宅での仕事中に手軽に使うことも可能です。 マッサージ機を使うことで、ふくらはぎに老廃物や余分な水分を溜めないようにしてくれます。 ただし、強くやりすぎると足を痛めることがあるので、自分に適した強度に調節をしましょう。 ③体を温める ふくらはぎを重点的に温めると、足のむくみが解消されやすいです。 レッグウォーマー カイロ 厚手の靴下 スリッパ などを使って、なるべく足を冷やさないようにしましょう。 ④ストレッチ ストレッチでふくらはぎの筋肉を伸縮し、滞った血液やリンパを流しましょう。 椅子に座って膝を90度に曲げる かかとを上げ下げする 立ち仕事の人はつま先立ちをするのも効果的です。ふくらはぎの筋肉を伸ばして血流を促しましょう。 ⑤ぬるめのお湯に5〜10分程度浸かる 湯船に浸かると、足はもちろん、体全体の血行やリンパが流れやすくなります。 むくみの解消にもぴったりです。 湯船に浸かる時間はあくまでも目安なので、ご自身の当日の体調を重視してください。 湯船に5分以上浸かるのがきつい場合は足湯がおすすめです。バケツに湯を張って、ふくらはぎあたりまで温めましょう。 ⑥着圧ソックスを履く 適度な圧迫感のある着圧ソックスを履くのもよいでしょう。 着圧は、日常生活におけるむくみ対策であれば目安として10mmHg~20mmHgの強さで十分です。 着圧が強すぎると、血行不良などを引き起こす恐れがあるので注意しましょう。 さらに足を楽にするには? さらに足を楽にするには、日頃のむくみ予防が大切です。 1日30分程度の軽い運動をしたり、塩分の多い食事を控えることで、足がむくみにくくなるでしょう。 ふくらはぎには心臓にむくみを送ってくれるポンプの働きがあります。 しかし、筋肉量が減るとポンプの力が弱くなり、足がむくみやすくなってしまいます。 ふくらはぎの筋肉を鍛えるために、1日30分程度を目安にジョギングやウォーキングをしましょう。 また、運動に加えて食事も大切です。塩分を摂りすぎると水分を多く溜め込み、むくみやすくなってしまいます。塩の代わりに酢や、レモン汁などを使いましょう。 ※塩分に関して医師の指示が出ている人は、かかりつけ医に相談をしてから行ってください。 ▼参考 e-ヘルスネット 調味料の上手な使い方

無料で試せるストレスタイプ診断

スマホを触る女性

完璧主義や心配性など、あなたのタイプを簡単に診断!

日々のストレスに対処するスキルを身につけましょう

「Awarefy」のストレス診断
無料で受けてみる

※ストレスタイプ診断は無料ですが、結果を見るには無料のアカウント登録が必要です

\3000円相当のポイントプレゼント実施中/

メザニン

「メザニン」
まずは無料相談

\この記事は役に立ちましたか?/
役に立った! 3
※記事の内容は公開日時点の情報です。掲載後の状況により、内容に変更が生じる場合があります。
不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

修正箇所
メールアドレス
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
不正確な箇所についてのご指摘
※「上から2番目の画像が不鮮明」「最初の段落の◯◯という情報の追加を希望する」等、問題箇所についてご指摘いただけたら幸いです。

貴重なご意見をありがとうございます
Medicalookはよりお役にたつ情報をお伝えできるよう、ご意見を参考にサイトの改善を行って参ります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
送信エラー
大変お手数ですが、ページを更新いただき、再度ご意見をご送信ください。
更新後も再び送信エラーが発生する場合は、 お問い合わせページ からご連絡いただけますと幸いです。

さやけん

おすすめ記事
関連記事